裏磐梯は西暦1888年の大噴火で、4つの頂上があったうちの小磐梯が爆発を起こし、その山ひとつ分の土石が火砕流となって裏磐梯に流れ出しました。
川がせき止められて、大きな湖ができ、また五色沼の地形もその時に出来たものです。
ちなみにカレワラの地中は、20mくらい掘らないと昔の地面に届かないそうです。
裏磐梯の夏もやっぱり暑いですが、乾燥しているため室内や木陰はとても涼しいです。暑いときで28〜30度くらいです。お盆を過ぎると何となく、秋の気配を感じ始め、天気によっては寒さを感じ始めます。
そして裏磐梯は豪雪地帯!カレワラの最高記録は積雪250cmです。1日の降雪量も多く、一晩で景色が変わります。ただし、極上のパウダースノーが降ります。スキー・スノーボードのシーズンは12月上旬からゴールデンウィークまでです。
グリーンシーズンはハイキングやサイクリング、カヌー、フィッシングなど、アウトドアを楽しめます。
裏磐梯は野鳥の3大生息地と言われ、窓の外をぼんやり眺めているとたくさんの鳥たちをやってきます。夏はホタルもやってきます。春などは山野草も楽しみです。覚えきらないくらいの花たちの宝庫でもあります。
また、農産物では裏磐梯は蕎麦、大根、花豆、ジュンサイ、ヒメタケが有名です。秋になると直売所には、大根をはじめ新鮮な野菜が安価で売られています。
裏磐梯は四季を通じて、退屈しないところです。
裏磐梯でハイキングをたのしもう!
裏磐梯に総延長80Kmにもおよぶトレッキングコースが完成しました。神秘的な色をにじませる五色沼、荒涼とした磐梯山の火口、様々な湖沼を眺め歩く、草木をめぐる、様々な景観が訪れる人の目を楽しませてくれます。
磐梯山の登山は小学生でも登れるむつかしい山ではありません(天気だけは要注意です)。
往復で6時間くらい、尾根沿いに上り火口壁で一休み、山腹を登り降りして弘法清水へ向かいます。
清水で喉を潤し一休みして、山頂までいっきに30分直登(ちょっときつい)、足がすくみますが見晴らしの良い山頂に出ます。
とくにおすすめな時期は、花の季節の6月です。
6月上旬の桜やつつじにはじまり、お花畑のミヤマキンバイ、マイヅルソウやイワカガミ、中湯の付近の湿地にはミツガシワが群生、そしてクワガタ草の亜種のバンダイクワガタ、まだまだたくさんの花を見ることができます。
6月の晴れた日の山頂はポカポカと温かく、昼寝に最高です。
雄国沼へは雄子沢登山道入り口から登るのがおすすめです。
谷あいの深い森を抜けると外輪山に囲まれたカルデラ湖の雄国沼に到着です。
雄国沼のおすすめは花の季節の6月です。
谷間にはマイズルソウやエンレイソウ、色のない花ギンリョウソウなどがたくさん咲いています。
レンゲツツジやタニウツギが連なる山々には色彩を加え、自然観察歩道に向かうとワタスゲやコバイケイソウやヒオウギアヤメが目に入ってきます。
ニッコウキスゲの見ごろは6月下旬から7月旬頃です。いちめんにニッコウキスゲが折り重なるように咲いています。
足元にはかわいらしいフデリンドウやトキソウやサワランもたくさん咲いています。ホロムイイチゴは雄国沼が南限になるそうです。
デコ平湿原の春は雪解けとともに水芭蕉の開花から始まります。そして6月にはいる頃にはリュウキンカやマイヅルソウなど花を付け始めます。
なんといってもデコ平湿原の魅力は春に咲くコバイケイソウやワタスゲの群生です。
標高1300mの湿原へグランデコパノラマゴンドラに乗って空中散歩、普段は下から目をこらしてみいているトチノキやホウノキの花などの木の花を上から眺められるのも見ものです。
秋には紅葉を楽しむお客さんでにぎわいます。オフシーズンは運行日に注意してください。点検等で運休の日があります。
湿原の近くまで車で行くことも可能です。
デコ平湿原からさらに歩くと、磐梯山の見晴しの良いところを経由して百貫清水があります。
百貫清水の湧水は日本名水百選に選ばれる美味しい水です。昔、百貫と交換するほどの名水だったそうです(百貫をお金だとするととんでもない大金です)。実際にこの水でお茶を入れると、とてつもなく美味しいです。
湧水といっても一般細菌など多少含まれていますので沸騰させるなどして滅菌して飲むことをおすすめします。
ブナの原生林を降りていくと、布滝に眺めて早稲沢口へ下山することもできます
景色を楽しみながら湖畔沿いの道をサイクリングしましょう。
桧原湖の一周は35キロくらいです。チャレンジしてみてはいかがですか。
ぐねぐねした旧有料道路を走るのも楽しいです。春は新緑、夏は涼しげな風、秋は紅葉と一年中楽しめます。
カレワラは最近なってロードサイクルも始めましたのでまれにブログで紹介しています。
〒969-2701
福島県耶麻郡北塩原村桧原五色沼入り口
TEL.0241-32-3105