私達の銀河系には太陽のような星々が数千億個もあるそうです。天の川は、その銀河系に含まれる星々が渦を巻いている様子です。
中心は膨らんでいて、銀河系全体の質量の10分の1が集まっているそうです。その中心が射手座の方向になります。
たくさんの天体を含んだ夏は天の川沿いに、天体望遠鏡を動かしていくと、星雲や星団をたくさん見つけることが出来ます。
(春の天体観測会のM51・M104のような姿をしています。)
M13
一番上の画像はヘラクレス座の球状星団M13です。北半球で見ることの出きる天体の中で、ひときわ美しく迫力のある天体です。望遠鏡で覗くとぼんやりした丸い綿のように見えます。要領よく目にわきを使ってみると、画像のように星がたくさん集まっている様子が見えてきます。
M57
こと座のM57惑星状星雲です。丸くハッキリとしたリング状に見えます。丸い物体が星々の中にぽっかり浮かんでいる様子は、神秘的です。8月になるとちょうど頭のあたりにやってきます。
裏磐梯の天頂付近は稀にない暗さです。梅雨明け10日と言われる条件の良い空で、望遠鏡の限界等級にチャレンジしたことがあります。M57付近を探索してみると、14.2等星はハッキリと見えました。14.7等星は想像力なのか?見えた気がしました。15,2等星はまったく見えませんでした。たぶん、このあたりが30cmの限界かと思います。タカハシ製望遠鏡の性能の良さだともいえますが、天頂付近は本当に暗い宇宙空間があります。
M27
これも惑星状星雲です。惑星状星雲というのは、超新星として爆発するのではなく、大きく膨張し赤色巨星が大きくなりすぎて外側から壊れてしまった星の残骸です。壊れた星のガスが散乱している様子がだそうです。星の核自体は収縮し白色矮星となって、エネルギーが尽きるまで光り続けるそうです。太陽くらいの大きさの星の最後の姿だそうです。
M17
この星雲は、上の2つと違い散光星雲です。宇宙空間のガスに近くの星が光をあてて、反射して光っていたり、光を発していたりするそうです。また、たくさん集まったガスやら塵やらから、星が生まれてくるそうです。有名なところでは、春や秋の観測会に登場する「すばる」やオリオン座の大星雲です。
そのほか
お客様が少なく、時間に余裕があるときは盾座M11散開星団や射手座のM8干潟星雲・M22球状星団、空の条件の良いときは三裂星雲をご覧いただいています。
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