銀の森

高田大隅つどいの丘商店街季節ごとの海の幸、山の幸、創作メニューを気軽に味わえます（「わいわい」にて）。

高田大隅つどいの丘商店街
プレハブだからこそのあったかさ

震災前から市内で営業していたお店や営業所が中心となり
2012年6月にグランドオープン。
陸前高田市内外の人々が「つどい」、「交流」と
「にぎわい」が生まれる場所、という願いをこめて
飲食、ファッション、教育、NPOオフィスなど、
現在、13の施設が手を取り合って楽しい場を提供しています。
なかでも旅人が利用したいのは、地元の食材を生かした
人情と愛情がこもった食事とお酒でしょう。
地元の食材をふんだんに使った丼ものランチや
県内の純米酒などを堪能できる「陸丸」をはじめ、
笑顔とリラックスと出合えるバーやスナックなどを
はしごして歩くのも楽しいもの。
冬の寒さがむしろ、お酒やあったかフードで火照った体に
心地良く感じられるでしょう。

高田大隅つどいの丘商店街自慢の逸品「なっちく」を持って笑顔の「わいわい」太田代表

にぎわう場にしたい。
その想いがそのまま店名になったような
カフェフードバー「わいわい」を尋ねました。
代表はつどいの丘の事務局長でもある太田明成さん。
お店の雰囲気もメニュー構成も、まさに「わいわい」。
カフェフードバーということですが、
カフェでもあり、居酒屋でもあり、バーでもあり。
奥の個室にカラオケルーム、大型のディスプレイに豊富なDVD。
食べる、飲む、交流する、わいわい楽しむ、
なんとも愉快なお店です。
「とにかく皆さんに、楽しんでもらいたいんですよ」
その気持ちが現れているのが数々のアイデアメニュー。
「400種ぐらいあるかなあ。わかんないなあ（笑）」
と代表の太田さん。
メガ盛りの「ジョッキパフェ」に、超盛チキンカツカレー。
名物はちくわに納豆を詰めて揚げたその名も「なっちく」。
「超人気メニューですよ。商標登録しちゃいました（笑）」
あつあつ、ふわふわで、生ビールが進んでしまいます。

高田大隅つどいの丘商店街気分とおなかの具合ではしごするのも楽しい。ほのかな明かりが、またいい雰囲気。

驚かせるのはアイデアとボリュームだけではありません。
千葉出身ながら陸前高田の繁盛店で修行してこの地で独立。
「地のうまいものをしっかり提供したい」。
太田さんにはしっかりした愛と根っこがあります。
牡蠣やほたてや三陸の魚が旬で登場し、冬は鍋料理も多彩。
復興グルメの大会では太田さんが発案した
陸前高田の山と海、そして醤油などの調味料を使った
「がんバーグ」が受賞。
あたたかい出汁スープとあつあつのハンバーグ、
思いがあたたかく伝わる冬場にもおススメのメニューです。
「店出して、すぐに津波で店が流されちゃったけど
千葉に帰るつもりはなかったですね。
僕が流されたのはモノと金だけ。
他の方はもっと大切なものを失ってる。
ここで皆さんが元気に楽しんでもらえればうれしいですよ」