龍泉洞

龍泉洞どこまでも澄んだ、透明度の高い水だからこその神秘的な青の世界。

龍泉洞
自然が生み出した神秘のブルー

三陸は海だけではなく、山の魅力もいっぱい。
深い緑に包まれた山や森は、神秘的で神々しくもあります。
宮古と盛岡の間にある岩泉町は、
1,000ｍ級の山々に囲まれ、面積の93%が山林という、
山と森の魅力をいっぱいに感じられる場所です。
泉から湧き出るミネラルウォーターや、
低脂肪で高タンパクの短角牛にヨーグルトなど、
澄んだ空気、美しい水だからこその恵みがいっぱい。
その中で、県内外からの旅人が目指すのが龍泉洞です。

龍泉洞鍾乳洞の中はひんやり、しっとり。湿度は100％に近いのに心地良い冷涼感。

龍泉洞は、日本三大鍾乳洞のひとつ。
洞内の総延長は現在3,600mで８つの地底湖が発見されています。
そのうち公開されているは700mと３つの地底湖。
調査は続けられていて、5,000ｍ以上の総延長に
まだ見ぬ世界が広がっているといわれています。
悠久の歴史、人智を超えた、人類の歴史のはるか昔から
自然のままに形成されてきた鍾乳石は、まるで芸術品。
とどまるところを知らない森と山から流れ込む清流に、
世界有数の透明度を誇る、吸い込まれそうな地下水と
その水を静かにたたえるブルーの地底湖。

龍泉洞鍾乳洞の中には峠も。35m上がったところにある三原峠からの地底湖の眺め。

人が畏怖し、静寂の中で自然が織りなす芸術に足を止める。
その鍾乳洞の中で、もっとも元気なのは、
国の天然記念物にも指定されているコウモリたち。
暗黒に支配されたかのような洞穴の奥から飛んでくる様は、
驚きや興味よりも、思わず見とれてしまう格好良さ。
ひんやりとした空気も心地良い
森と泉に囲まれた、ブルーの別世界。
岩泉、神成。所在地の地名もどこか幻想的。
旅のフィナーレの余韻でも、
旅のプロローグの期待感でも。
三陸という魅力的な場所とふだんの毎日の間に、
実に魅力的なボーダーがあります。