世界遺産に登録された知床。
流氷で名高い北海道東部の沿岸。

そのオホーツクの玄関、女満別空港へエア・ドゥが初就航。
いよいよ初便に乗ります。

羽田空港にあった無料冊子を手に取り搭乗ゲートへ。

体感温度は未知の世界。
初めての氷点下体験です。

早朝の羽田空港55番ゲートへ行くと、張りつめた雰囲気に大勢の報道陣。
そこでは羽田発、エア・ドゥと全日空の共同運航初便のセレモニーが行われました。

流氷の接岸した陸地の上をオオワシが舞う雄大な自然の大地。そこは一面雪におおわれた白銀の世界。この時期ヒグマは冬眠をしエゾ鹿は白樺の木々の間で寒さをしのいでいるそうです。今回の空の旅で何を感じることができるのか…。心に耳を澄ませゆっくり機内へと向かいました。

搭乗ゲートでは客室乗務員の方が就航の記念品を配っています。
中から真っ白なベア・ドゥも顔をのぞかせ、膝に乗せて一緒に離陸です。

女満別空港に着くとゲートの先には地元の特産品入り巾着を配るエア・ドゥの客室乗務員の皆さん。
巾着の中身はハッカ豆やハッカ飴、そして「小麦色の街から」のクッキーにポストカード。粋なはからいにちょっぴり心躍ります。

一階の観光案内では網走の名所のパンフレットや割引券も手に入ります。チェックインカウンターの前には網走警察の派出所。空港のキャラクター「スノックくん」の頭にも警察帽！

では早速、網走に行こう！とバスの停留所へいくと時刻表がない…。

なんと飛行機の離着陸に合わせて出発しているとか。次のバスに乗車して移動開始！

この博物館「網走監獄」には明治時代の集治監当時から実際に使用されていた門や建物、看板などがそのまま移築保存されています。

北海道開拓のために囚人の労働力が使われてきた歴史。目を伏せたくなるような闇の独居房や当時の実話。脱獄王は小説やドラマ化されたほどで、その話は耳を疑うことばかり。

最後に庁舎で甘酒をいただきました。絶品のたくわんと冬の温かいおもてなし。
お土産もユニークなものが多く、受刑者が作った精巧な作品は見ごたえがあります。

次に訪れたのは「北方民族博物館」です。
テントの形をした建物に入り黄金の扉を開けると神秘的な北方の世界が広がっていました。

アイヌ語をはじめ様々な北方言語の音声が聞けたりマジックビジョンの解説があったりと充実した施設。そして現代アートにも影響を与えているという工芸は芸術そのもの。自然を崇拝し共存する北方民族共通の生活と精神世界をたっぷり知ることができます。

さらに情報を仕入れ深めたい方には館内にある情報普及室がお勧め！
図書室のような落ち着いた空間は静かに思考をめぐらせることができそう。企画展も行われていて『イヌイト・アートの世界』が紹介されていました。