せっかく命をかけて冬のいてつく海へ漁師(女将の父など)達が
みんな必死で獲った河豚。
季節は冬、雪が降っても、少々波や風があろうと海へ向かった。
どれ程辛いのかは漁師の手がその凄さを語ってくれるよね。
漁獲は、日本一を誇っているにもかかわらずです。
しかし、日間賀島で河豚を捌ける板前がいなかった。
どうしても日間賀島で私はなんとかしたかった。
ここまでの道のりは決して甘くなかった。
閑散期の冬の観光資源を検索する中で、私は「それなら、河豚がある。」と提案。
日間賀島観光協会が中心となり、河豚の観光資源化の取り組みがはじまった。
私は、河豚の捌き方から料理方法、仕入先、ポン酢のレシピに至るまで、
求められれば、どこへでも講習に出向いた。
自らの調理場のノウハウをすべてオープンにしました。
その甲斐あって、島の人たちは短期間で、ふぐ調理師免許を取得することができた。
「とにかく、みんなでやろうよ」が合言葉だったんですよ。
この味・このボリュームで、この値段は儲からないけどね。(笑い)
何の邪念もなく「お客さまに喜んでもらうことが、なにより一番うれしい」。