かまいしキッチンカープロジェクト

かまいしキッチンカープロジェクトキッチンカー「BECK」の心意気は…シュウリ（ムール）貝の酒蒸し。山盛で500円！

かまいしキッチンカープロジェクト
男たちの心意気を、いただきます！

夕刻、散策の途中でキッチンカーが並ぶ
「大町ほほえむスクエア」を通りかかると
鉄板で焼かれるお好み焼きの香ばしさがふわっと。
キャベツの甘い香りと軽快に弾むコテのリズム。
広場の入口に立てば、もう我慢しきれません。
凛とした空気の中で、ポツポツとつき始めた灯りに
生ビールの美しいキラメキが反射すれば、
素敵なトワイライトのはじまりの合図
（もちろんお天道様が高いうちでもご遠慮なく）。
多彩なジャンルから、お好きなドリンク、フードを
気軽にピックアップすれば、
キッチンカーの前で立ち飲み、立ち食いでも
テラスのテーブルで膝にブランケットをかけても、
屋内に陣取ってのんびりでも、楽しみ方はフリースタイル。

かまいしキッチンカープロジェクト広場に集った色とりどりのキッチンカーたち。

例えばお好み焼き･鉄板焼きの「満月」。
湘南・平塚からUターンした代表の鈴木哲也さんが
ほれ込んだお店の味を、キッチンカーで提供しています。
一番人気は、お店の名を冠した広島風お好み焼き「満月」。
チーズをトッピングすれば、さらに熱々！
いろいろ食べたいなら、半分サイズの「半月」も。
こうしたいろいろな店をはしごできるメニューに、
キッチンカーの皆さんが一体となって盛り上げていこう
という思いが表れているようです。
続いては「すぱげってぃ & オムライス　BECK」。
オムカツなどのボリューム満点のメニューに、
ピッチャーサイズで出されるサワー各種など
胸がすくような豪快なボリュームを
びっくりするぐらいリーズナブルに提供しています。
2人3人でシェアしながらも楽しそうです。

かまいしキッチンカープロジェクトお好み焼き「満月」の鈴木さん。シャイな笑顔と光る職人技で焼き上げます。

BECKの代表である阿部功一さんは、
心意気の理由をこう語ります。
「僕は釜石でも山のほうに住んでいて、
そちらの方で勤務もしていたので被害はなかった。
だから、ちょっと他人事みたいなところはあったんですよ。
でも数年たっても復興していない。
僕たち、年のいった方々に頼りすぎているんじゃないか
って思って、若い…あ、そんな若くはないんスけど（笑）
僕たちがなんかやんないと、と思って。
だから、これで皆さんに喜んでもらいたいし
市内外関係なく元気になっていただきたいんですよ」
その言葉に静かに微笑んでうなずく「満月」の鈴木さん。
もともと、地元で営業していた飲食店主の再起や
新しく商売をはじめたい地元やUターン、Iターンの人を
応援するべく立ち上がったプロジェクト。
ラグビーだけではなく、日本スポーツ界に燦然と輝く
日本選手権7連覇という偉業を残した新日鉄釜石。
その伝統を引き継ぐラグビーチームである、鉄の男の象徴、
釜石シーウェーブスのファンイベントや
さまざまな取り組みを通じても、
市民一体となって盛り上がっています。
明日に向かって走り続ける、キラキラした彼らの心意気。
存分に楽しみましょう！