ワイナリーを感じる
オーベルジュ
Yoichi LOOP
(北海道余市町)
日本屈指のワインの産地で
珠玉のワインと
鮮度抜群の魚介を満喫
（お酒は20歳になってから）
札幌市から車で約１時間、積丹半島の根元に位置する余市町は日本海に面した小さな港町。2011年に北海道初の「ワイン特区」に認定されて以来、自社畑を持つ小規模ワイナリーが続々と誕生し、個性あふれる余市産のワインを味わえると国内外から熱い注目を浴びています。現地でなら生産量の少ない希少なワインに出会えるかも。“ワインを楽しむホテル”として駅前に誕生したホテル＆レストラン「Yoichi LOOP」を拠点に、ワイナリーめぐりや、余市のワインと響き合う料理を満喫する旅に出かけましょう。
駅前オーベルジュで余市料理を堪能し
ワイナリーを感じる客室にステイ
JR余市駅の駅舎のすぐ目の前。レトロな風情を漂わせる建物が「Yoichi LOOP（ヨイチ ループ）」です。ここは、余市のワインのポテンシャルに魅了されたオーナーが「この地で生まれる素晴らしいワインとそれに呼応する本格的な料理が必要だ」という強い思いで作った場所。１階は余市のワインと地元食材を駆使した“余市料理”が味わえるレストラン、2～3階は“ワインを楽しむホテル”をコンセプトにした宿泊施設になっています。
木・鉄・コンクリートの素材をそのまま生かした4タイプの客室は“ワイナリーの空き部屋に泊まる”をイメージしています。3階はワインカーブを模した空間で、ダイニングキッチンと座敷を設けた「スタジオツイン」と、キッチンのない「デラックスツイン」の2タイプ。ワインの木樽をイメージした檜の風呂や、木棚のような座敷でくつろげば、ワインがセラーの中でゆっくり熟成するかのように体を休めることができます。2階はぶどう畑のキャビン小屋を模した「コンパクトダブル」と「クアッドルーム」。バスはなくシャワーブースを設置し、ブドウ畑で働いているスタッフが寝泊まりするようなイメージ。あえて床や天井を剥き出しにしたシンプルで無機質な空間に仕上げていて、スタイリッシュな雰囲気です。
客室にはセンスのいいアメニティのほか、リーデルのワイングラスやソムリエナイフが常備されているので、買ってきたワインを客室で楽しめます。1階のレストランで飲んでいたボトルワインを少し残し、階上の客室に移動して味わうことも可能。キッチン付きの部屋なら、「柿崎商店 海鮮工房」など地元の店で購入した新鮮な食材をさっと調理して、ワインのおつまみにするのも素敵な楽しみ方です。
1階のレストランは、ランチ（6,600円、6～7品）もディナー（16,500円、全8品）もコースのみ。腕をふるうのは京都の老舗日本料理店や、スペインのミシュラン星付きレストランなどで修業してきた料理長の仁木偉さん。「余市は港が近く素晴らしい品質の魚介が揃う上、旨みが強い野菜からも地力を感じます。高級食材が最高の状態で食べられます」と教えてくれました。コース料理は最後のデザートまで、地の食材を積極的に使った“余市料理”。潮風を浴びて育ったブドウを丁寧に醸した余市のワインは、この地でとれる海の幸や野菜、フルーツと驚くほど相性が抜群。
ニシンのテリーヌ（ディナーコース内の1品、季節限定）は、産地以外では生で食べることのないニシンを鮮度のいいうちにマリネし、じっくり火を入れて甘みと香りを引き出した余市産のパプリカと重ね、甘酸っぱいゼリーで固めています。ゼリーは余市特産のリンゴジュースをベースに、ニッカウヰスキー「竹鶴」を隠し味に。地元味噌蔵で仕入れた麹を塩麴にしたソースでいただきます。食材から調味料まで、余市の魅力をさまざまに組み合わせた目にも舌にも美しい料理を味わえます。ワインペアリング（4種、6,600円～）も用意。セラーに揃う銘柄も傑作揃いで、熱烈なファンが多い「ドメーヌ タカヒコ」の稀少なワインも楽しめます。（※お酒は20歳になってから）
Yoichi LOOP
住所／北海道余市郡余市町黒川町4-123
交通／JR余市駅より徒歩約1分
チェックイン／15:00～22:00
チェックアウト／10:00
宿泊料／1泊1名6,500円～ （税・サ込み／素泊まり／大人2名1室利用時）
レストラン営業時間／ランチ金～日曜のみ12:00一斉スタート制、ディナー18:00 一斉スタート制
定休日／月曜
ワインに興味を持ち始めたばかりの
初心者も気軽に楽しめるワイナリー
（※お酒は20歳になってから）
ブドウ畑が広がる丘の上に位置する、醸造所併設のワインショップ＆レストラン「OcciGabi Winery（オチガビ ワイナリー）」。ショップではケルナーなどさまざまなブドウ品種で造られたOcciGabiのワインが揃い、畑に面した試飲コーナーや、テラス席でグラス（550円）から楽しめます。天気が良ければぜひ、そよ風が心地よいテラス席へ。余市のテロワールを肌で感じながら、色、香り、味わい、五感でワインが味わえます。
レストランは、自社のブドウ畑の向こうに、札幌や小樽の山々まで遠望できる眺めのいい立地。ほろりと柔らかくなるまで煮込んだ余市麦豚とプルーンの赤ワイン煮（2,200円）や、近海平目のブイヤベース（2,640円）、余市産「北島豚」ときのこのミートソースを合わせた麦豚ときのこのボロネーズ（1,870円）など、ワインとあわせたくなる料理が揃います。ワインと一緒に軽くつまみたいというときは、前菜盛り合わせ（1,760円）もおすすめ。
ここを訪れたら、オーナー醸造家である落 希一郎さんの解説でワイン造りの現場を見学できるワイナリーツアー「オチガビワイナリー ツアー付き食事プラン」に参加を。一年中温度が変化しない地下に設けられた醸造所や貯蔵庫、ブドウ畑にも足をのばし（雨天時はなし）、ワインが生まれる場所をめぐったあとは、レストランでランチをいただきます。ブドウ畑を眺め、醸造の苦労や工夫を聞いた後にいただくワインの味は、よりいっそうおいしく感じられるはず。
OcciGabi Winery
電話／0135-48-6163
住所／北海道余市郡余市町山田町635
交通／JR余市駅から車で約7分
営業時間／ショップ11:00～17:00、レストラン11:00～15:00(14:00LO）※ディナー17:00～20:00(最終入店18:00）は前々日までに要予約、4名以上、コース（5,500円～）のみ
定休日／無休(11～2月は週2日休み予定)
料金／オチガビワイナリー ツアー付き食事プラン6,600円※要予約
※未就学児は利用できません
北海道ならではの珍しい魚や地野菜など
余市の旬と風土を感じるイタリアン
店主が釣り上げた魚など、市場には出回らない珍しい魚介もいただけるイタリアン「Mare Blu（マーレ ブルー）」。店主の大岩さんは北海道各地の沿岸で釣りをたしなみ、何度も通って食材の豊かさに惹かれた余市に、2021年店をオープンしました。釣った魚を船上で活締めし、熟成させた魚は最高潮に旨みがのった状態になるそうで、魚好きでなくてもわくわくします。また、野菜は顔の見える生産者のものを厳選し、味が濃く糖度がぐっと高いトマトやエグミのない仁木町のパプリカなど、産地の強みを存分に発揮したイタリアンを生み出しています。
鮮魚のカルパッチョ（1,540円）は2種のパプリカのソースと、オリジナルドレッシングを添えて。この日に盛られた魚は、余市沖で釣った真ゾイや数時間前に漁師さんが獲ってきたばかりの蝦夷アワビ、自家製のイクラ漬けなど。真ゾイは甘みが強くコリコリした食感で“北海道の鯛”と称されるほど味のいい魚です。冬は真ゾイや寒平目、春はサクラマス、夏はムラサキウニやバフンウニ、6～12月はさまざまなイカが鮮やかに皿を彩り、どの季節に訪れても妙なる北海の恵みを味わえます。
ディナーコース（3,245円～）は15種前後の野菜をそれぞれにあった調理法で盛り合わせた、北海道の旬を全部のせたような前菜が人気。地元のファンも多いランチセットはパスタランチ（1,815円）や、余市産「北島豚」ロース肉か鮮魚のソテーが選べるスペシャルランチ（2,420円）でも余市の食材が満喫できます。余市駅からのアクセスも良く、気軽に足を運べる立地と雰囲気も魅力です。
Mare Blu
電話／050-3559-8200
住所／北海道余市郡余市町黒川町4-106
交通／JR余市駅から徒歩約2分
営業時間／11:00～15:00、17:00～21:00※ディナーは前日までに要予約
定休日／火･水曜（祝日の場合は不定休）
とれたて新鮮な魚介が大集合！
食べて買える、地元の台所
「柿崎商店 海鮮工房」の1階は地元の人も普段使いする人気の食材店で、鮮魚はもちろんニシンのジャーキーや昆布など、おみやげにぴったりな海産加工品のほか、余市産のワインやジュース、はちみつなどが揃っています。2階は丼、刺し身、焼き貝などが満喫できるお魚食堂。イクラとサーモンをどっさりのせた、いとこ丼（1,780円）や、ほっけ焼き（時価）、ほっき貝刺（時価）などメニューが豊富で、地ビールや余市産のワインも味わえます。（※お酒は20歳になってから）
余市近郊を中心に北海道の魚介が集まる鮮魚売り場には、水揚げされたばかりの甘海老や、丸々太った魚介がズラリ。余市の魚を知り尽くした店員さんにおすすめやおいしい調理法を聞けるのも地元ならでは。宅配にも対応しているので、白子をおなかにたっぷり詰めたタラなど大きな魚も家に送ることができます。夏（5～8月）は余市産のウニ、秋は新物のイクラ、冬は蝦夷アワビなどが旬を迎えます。
食堂で一番人気のメニューは、帆立貝や甘海老など地物の魚介に、イクラ、マグロ、白身魚などをふんだんに盛った海鮮丼（1,580円、酢飯＋50円。冬期や漁によっては甘海老がツブ貝に変更）です。数量限定、昼過ぎにはなくなるので早めに食堂に訪れて。自分でむいて豪快に頬張る余市産の活ぼたんえび（時価）は、衝撃の甘さとぷりぷり感！産地でしか味わえない鮮度のよさを満喫できます。
柿崎商店 海鮮工房
電話／0135-22-3354
住所／北海道余市郡余市町黒川町7-25
交通／JR余市駅から徒歩約4分
営業時間／9:00～18:00(食堂10:00～17:30LO)
定休日／木曜日
ワイン用のブドウ畑の中で
余市産のワインを味わう貴重な体験
（※お酒は20歳になってから）
「ワインぶどう畑でかんぱいツアー」は、特別に許可を頂いたワイン用のブドウ畑を地元ガイドの案内でめぐる、ワイン初心者のためのツアーです。いろいろな品種のブドウの樹が連なる畑を見学しながら、ブドウ栽培の話や、余市町でなぜワイン造りが盛んになったのか、余市産ワインのおいしさの理由など、さまざまなストーリーを教えてもらえます。運がよければ生産者さんの話が聞けることもあるそう。
ツアーの最後は、ブドウ畑の真ん中にテーブルとチェアを置いてワインで優雅に乾杯します。余市産ワインの白と赤各1種が試飲でき、余市特産の甘酸っぱいリンゴがごろっと入ったアップルパイなどの軽食も用意されています。テーブルにかかっているクロスは、英国スコットランドのタータン登記所で正式に登録された「YOICHIタータン」の生地。余市沖の海の青、波と雲を表現した白、余市のシンボルであるリンゴやサクランボの赤色を表現したかわいいデザインで、プチピクニック気分を盛り上げてくれます。
澄み渡る青空のもと、夏には風にそよぐ緑の梢に囲まれて、秋にはたわわに実った収穫間近のブドウの実を眺めながら、香り高いワインを味わう時間。見晴らせば、ブドウの樹々が連なる美しい余市の丘の風景が広がり、目を楽しませてくれます。一般の人は入れないブドウ畑での特別な体験は、忘れられない思い出になります。
ワインぶどう畑でかんぱいツアー（余市観光協会）
電話／0135-22-4115
住所／お申し込み後にお知らせ
交通／JR余市駅から車で約11分
開催時間／応相談
開催期間／9月～10月中旬
定休日／不定休※変動あり
料金／4,700円、4～15歳3,000円、3歳以下無料※2名～、要予約。未成年にはジュースを提供
宿泊施設の紹介
JR余市駅の目の前に佇むレトロな建物の「Yoichi LOOP」。１階は地元食材を駆使した“余市料理”と余市産の稀少なワインが揃うレストラン、2～3階は“ワインを楽しむホテル”をコンセプトにした宿泊施設。オーベルジュとして食事と滞在をゆっくり楽しんでもいいし、日中はワイナリーめぐりなどアクティブに活動して素泊まりで利用するなど、旅のスタイルに合わせて滞在できます。
Yoichi LOOP
| 住所 | 北海道余市郡余市町黒川町4-123 |
|---|---|
| 交通 | JR余市駅より徒歩約1分 |
| チェックイン | 15:00～22:00 |
| チェックアウト | 10:00 |
| 宿泊料 | 1泊1名6,500円～（税・サ込み／素泊まり／大人2名1室利用時） |
※掲載している観光情報は2024年6月時点の情報です。
※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
※店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
北海道余市町の
いいもの、美味しいもの
-
楽天市場で名産品を！
※楽天市場の検索結果に遷移します
-
ふるさと納税で応援しよう
※楽天市場ページへ遷移します
北海道・東北
