蔵を
リノベーションした
非日常空間
NIPPONIA
福住 宿場町(兵庫県丹波篠山市)
宿場町×田園が織りなす
絶景に彩られた
丹波篠山の隠れ里で過ごす
グルメな休日
豊かな大地が育んだ丹波栗や黒大豆で知られる兵庫県丹波篠山市。300年以上にわたり受け継がれる丹波篠山の黒大豆栽培は日本農業遺産にも認定されています。観光地の旧城下町から車で約20分の場所にあるのが、市の南東部に位置する福住地区。かつて京へと向かう街道の宿場町として栄え、宿場町と農村集落が連続する全国的にも珍しい町並みが残ることから、2012年に国の伝統的建造物群保存地区に選ばれました。そんな歴史ある地区の中心部に佇む「NIPPONIA 福住 宿場町」は、築100年を超える邸宅を改装した宿。寛ぎを追求した空間と地元の素材を使ったイノベーティブな料理でもてなしてくれます。
肥沃な篠山の大地が育んだ山・川の恵みを
素材のおいしさをそのままにコーススタイルで
江戸時代後期に建てられたと伝わる邸宅を、趣は当時のままに、快適性をプラスしてリノベーションした「NIPPONIA 福住 宿場町」。この建物は宿場町として賑わいをみせた時代には人々の生活に欠かせない油を取り扱う問屋だったそう。館内には裕福な商家だったことがうかがえる跡があちらこちらに残ります。チェックインはかつて土間として使われていたレセプションで。女性用の色浴衣やかわいい巾着袋に入ったアメニティを選んで、部屋へと向かいます。
7室ある客室は全て明治時代に増築された納屋や蔵、作業場などを改修したもの。壁や柱の傷、部屋から眺める景色もそれぞれ異なり、訪れる度に違った発見があります。こちらは、ホテルで唯一2つの庭を贅沢に望める101号室。リノベーションした寝室には世界各国の一流ホテルも採用する最高品質のマットレスが用意され、旅の疲れもしっかりとほぐれます。
102号室は、かつて味噌蔵だった2つの建物をリノベーションした客室。天井が高く開放的な空間で、梁や建具、ガラス窓の一つひとつに、職人の意匠と日本建築の美を感じられます。スペースも広々としていて、布団もしくはエキストラベッドを用意すれば、最大3名まで利用可能です。
どの部屋にも木の優しい香りに包まれる檜風呂が完備されています。湯船も広く、足を伸ばしてリラックスできるのもうれしいポイント。こちらは101号室の浴室。職人の見事な技が光る格子窓が配され、まるで江戸時代の殿様になったような気分に。窓の外には庭園も広がり、開放的な気分でバスタイムを楽しめます。
部屋での時間をさらに充実したものにしてくれるのが、ドリンクのサービス。フリーラウンジに丹波地域の日本酒を筆頭に、アルコールをはじめいろいろなドリンクが用意されています。部屋でゆっくりと味わえば身も心も開放的になって、会話もさらに弾みます。(※お酒は20歳になってから)
お待ちかねの夕食は、オープンキッチンが備えられた木の温もりあふれるレストランでいただきます。素材には、兵庫県・京都府・大阪府の一部にまたがる旧丹波国で育まれた山の幸・川の幸をふんだんに使用。全国的に知られる丹波ブランドの黒大豆や栗、松茸をはじめ、気温差が大きい独特の気候風土が生み出す四季折々の素材を用いた逸品を、じっくりとコーススタイルで味わいます。
フレンチ出身の樫田シェフが手がける料理は、和食をベースとしつつもフレンチの技法やアイデアを随所にちりばめ、独創的なメニューに仕立てているのが特徴。こちらは油に食材を浸してじっくりと煮るコンフィの技法を用いた「鮎姿揚げ」。身はもちろん骨までしっかり食べられるよう、丸一日火入れを行うというから驚きです。丹波焼の窯元が手がけた器が、料理の美しさをさらに引き立ててくれます。
ときには、シェフが目の前で料理を仕上げてくれることも。この日は、厳選した黒毛和牛をカツオのタタキのように藁焼きにして提供。立ちこめる香りに、味への期待もより一層高まります。料理との相性も考えてセレクトされた丹波の日本酒と共に、美食に酔いしれる時間を過ごせます。(※お酒は20歳になってから)
樫田シェフ曰く「おばあちゃんが帰ってきた孫に料理をふるまう」ことをイメージして献立を構成した朝食。丹波篠山市内で収穫されたコシヒカリ「デカンショ米」は土鍋でふっくら炊き上げ、おかずには地元で採れた野菜を中心に栄養バランスの取れたおかずを多品種用意。しっかり食べて、よりアクティブな一日のスタートに。
NIPPONIA 福住 宿場町
住所/兵庫県丹波篠山市福住378
交通/舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約30分、JR篠山口駅・JR園部駅より送迎あり(宿泊前日までに要予約)
チェックイン/15:00~20:00(20:00以降の場合は要連絡)
チェックアウト/11:00
宿泊料/1泊1名24,000円~(税・サ込み/夕食朝食付き/2名利用時)
初めて食べるのにどこか懐かしい
温もりも伝わる“マンマの料理”
重要伝統的建造物群保存地区の中でも特別家屋の指定を受けた、築150年余の古民家をリノベーション。イタリア・トスカーナ地方の田舎町をイメージした店内は、和の外観とはガラリと趣を変えた洋の雰囲気。冬になると薪ストーブの温もりも加わります。初めて来たのに居心地の良さを感じます。
オーナーの兼井さんは、スローフードの原点ともいえるマンマ(お母さん)の味に魅せられ、イタリアの家庭を巡り現地の郷土料理を学びました。アラカルトで楽しめるランチは、本場の素材はもちろん、篠山産の猪肉を使ったパスタや福住地区の契約農家で育てられた栗で作る季節限定のパンやドルチェなど、地元の恵みをふんだんに使っているのが特徴です。
前菜の盛り合わせのアンティパスト・ミスト(1,650円)は、ボリュームも大満足。パスタも有機バジルを使用した自家製ペストのジェノベーゼ(1,350円)をはじめ、8種類前後のメニューから選べます。食後やカフェ・タイムには、奥さんのこだわりが詰まったドルチェもぜひ。落ち着きのある空間で料理やワイン、カフェやドルチェを静かな町並みと共に楽しめる店。ランチは予約優先なので、事前に問い合わせを。
Trattoria al Ragu
電話/079-506-3070(ランチは予約優先)
住所/兵庫県丹波篠山市福住384
交通/舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約30分
営業時間/12:00~18:00(ランチは~15:00)
定休日/月・火曜(祝日の場合は営業)
大阪からIターンした職人が作る
小麦の風味を最大限に活かした絶品パン
古民家をリノベーションした店が並ぶ福住地区。2020年にオープンした「なりとぱん」もそのひとつです。元々、大阪府の上本町で「Cocoro」というベーカリーを営んでいた伊勢さんご夫妻が、福住地区にある「マグナムコーヒー」にパンの配達をしていたことが縁で、2019年に移住。ご主人の伊勢成人さんの名前から「なりとぱん」と名付けました。
安心して食べられる食材にこだわる伊勢さんの姿勢は「Cocoro」時代と同じ。石臼で挽いた兵庫県産のオーガニック小麦などを中心に、有機レーズンから作った酵母や福住の清らかな水を使用しています。手間暇かけた生地の美味しさが際立つ食パンやカンパーニュなど15~20種類が、レトロな棚に並びます。週末ともなれば、京阪神からわざわざこの店を目指して来る人も多いそうです。
江戸時代後期の古民家を活かした店内や屋外のスペースでは、イートインも可能です。週末に店を訪れるなら、パン、スープ、野菜などが付いた、なりと御膳(1,800円)をぜひ食べてみて。サンドイッチプレートまたはクロックムッシュプレートから選べるすーぷせっと(1,540円)もおすすめです。
なりとぱん
電話/なし
住所/兵庫県丹波篠山市福住353
交通/舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約30分
営業時間/11:00~16:00、ランチ11:30~なくなり次第終了
定休日/水・木曜
丹波の恵みを瓶に詰め込んだ
二層の美しさにも注目の贅沢プリン
福住地区と城下町の中間地点にある日置地区。こちらもかつては京・大坂と篠山を結ぶ交通の要衝として栄えていた歴史があります。街道沿いに当時の趣が残る町で人気を集めているのが、食の宝庫として知られる旧丹波国の素材にこだわった「丹波路ぷりん」です。丹波市産のノンホモ低温殺菌牛乳や餌にこだわった安心安全な卵、小規模の酪農家が生産した生乳を原料にしたフレッシュな生クリームなど、シェフの藤岡さんが吟味した素材で作ります。
看板商品は「黒豆プリン」(450円)。全国放送のTV番組で紹介されたことをきっかけに話題となりました。丹波篠山産の黒豆をじっくりと糖度を上げながらぷっくりと煮上げ、豊かな味わいのゼリーで包み込み、プリンとの2層に仕上げます。完成までに4日かかるそうで、ミルキーなプリンと存在感のある大粒の丹波黒豆をのせたゼリーが見事なハーモニーを奏でます。
こちらは、丹波地域でも生産農家が限られ、一般にはほとんど流通しない丹波白雪大納言を贅沢に使った「白小豆プリン」(450円)。丁寧に作られた白小豆の白あんは、豆本来の風味もしっかりと感じられる上品な味わい。ふくよかでありながら深いコクがあるカスタードプリン(450円)との相性も抜群です。素材の良さが伝わる美味しさに思わず心が和む丹波路ぷりん。旅の思い出に買い求める人も多いそうです。また、店内に併設するレストラン「sasarai」でも味わえます。
丹波路ぷりん
電話/079-506-2280
住所/兵庫県丹波篠山市日置397
交通/舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約12分
営業時間/10:00~17:00、ランチ11:00~14:00LO、カフェ~16:00LO
定休日/火・水曜
宿場町と田園地帯を自転車で駆け巡る
美しい景色が心に残るサイクルツアー
-丹探-TAMSAKUは、爽やかな風を感じながら、江戸時代の宿場町と農村地域を巡るサイクルツアー。約1時間30分かけて、宿場の町並みや田園風景、歴史ある神社などを巡り、福住地区の魅力を肌で体感します。e-bike電動アシスト自転車が用意されているので、体力に自信がないという人も安心。主催する「自転車工房ハイランダー」の村上さんが案内してくれます。
サイクルツアーで必ず巡るスポットのひとつ住吉神社。1,000年以上の歴史を誇る境内には、見る人を圧倒する程に大きな鳥居や鎮守の森と美しく調和する神殿が配され、まさに厳かな趣。京都市にある東福寺の「八相の庭」を作庭した重森三玲が手がけた庭園もあり、眺めているだけで自然と心が癒やされます。
季節ごとに表情を変える田園地帯を自転車で駆け巡るのも、サイクルツアーの醍醐味。どこを切り取っても絵になる美しい景色を走る特別な時間が、旅の思い出に。村上さんがフォトジェニックなスポットを紹介してくれるので、カメラやスマホで綺麗な景色を写真に収められます。
-丹探-TAMSAKU
電話/080-5311-7829(自転車工房ハイランダー・村上)
住所/兵庫県丹波篠山市福住372
交通/舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約30分
開催日時/予約にて調整可能
料金/1人7,000円(税別)~
宿泊施設の紹介
街道沿いに佇む旧商家の邸宅をリノベーションした「NIPPONIA 福住 宿場町」。昔の面影を上手に残しつつ快適性も追求した部屋で、寛ぎの時間を過ごせます。食の宝庫として名高い丹波の素材にこだわったイノベーティブな夕食にも注目を。何度も訪れたくなる心地いい宿です。
NIPPONIA 福住 宿場町
住所 | 兵庫県丹波篠山市福住378 |
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交通 | 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICより車で約20分、JR篠山口駅・JR園部駅より送迎あり(宿泊前日までに要予約) |
チェックイン | 15:00~20:00(20:00以降の場合は要連絡) |
チェックアウト | 11:00 |
宿泊料 | 1泊1名24,000円~(税・サ込み/夕食朝食付き/2名利用時) |
<新型コロナウイルス対応>
- ○スタッフ対応
- 手洗い・うがい・マスク着用
- 定期検温を実施
- ○除菌対応
- 定期的な館内の除菌清掃
- 客室の除菌清掃
- ○換気対応
- 定期的な館内(料飲エリア)の換気
- 定期的な館内共有部分の換気
- ○客室対応
- 消毒液の設置
※掲載している観光情報は2024年6月時点の情報です。
※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
※店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
兵庫県丹波篠山市の
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