数百年に及ぶ歴史を持つ本家伴久。長い年月の積み重ねの中で、願いが叶う・ご利益があるとしてお客様に親しまれるようになったパワースポットが、伴久周辺には数多く存在します。旅館にいながらにしてパワースポット巡りができる、それも伴久ならではの旅の楽しみの1つです。
湯西川をはさんで、本館と食事処を結ぶかずら橋。この橋は、平家が落ちのびる際、追手を防ぐために切り落とされたという逸話があります。
800年の年月を経て、鎌倉の頼朝会の皆様と湯西川の平家の子孫達による、源平の和睦が当地平家の里で成立し、この橋を渡り初めしていただきました。お蔭さまで、このかずら橋は「追手から逃げる橋」から、結ばれの為の橋、おめでたい縁結びの橋になりました。
人との絆が深まるといわれる縁結びの橋で、この橋を恋人や大切な方と渡ると、絆が深まり幸せになったという喜びのお声をたくさんいただいています。本州に随一の珍しい橋です。
日本のポストの中で最も古いものの一つで、日本に初めてポストが出来た時からのもの。当館はかつて、郵便局と宿屋を一つのところで兼ねておりました。このような場所は、国で定められた初めてのものでした。約100年近く、旅の出来事を届け続けてきたこのポスト。「大切な人に送る手紙はこのポストから」と、福を呼ぶ縁結びのポストとして人気です。
伴久ではポストカード等もご用意しております。旅先からのお手紙で、いつもは言えない気持ちを大切な人へ伝えてみるのはいかがでしょう。送った側ももらった側も、きっと幸せな気持ちになる事でしょう。
当館の温泉は古くからこの湯で子宝に恵まれたという逸話を持つ方が多く、 長い湯治宿としての歴史の中で、当館敷地内に子授け地蔵というお地蔵様も祀られています。館内の随所に飾られている書を書かれた栃木市在住の井上桂月女史の御出生は、昭和初期に母上が中々御子に恵まれない中、当館の子宝の湯の噂を聞き、二週間程、本家伴久に湯治をされ、直後に女史を授かられたという奇しきご縁がございます。
平清盛公の孫・平忠房公より11代目の伴忠光(正式名:伴対馬守忠光)が1549年(天文18年)の室町時代に、当館から徒歩5分のところにある慈光寺の、本家伴久墓所内に建立したものです。 ご先祖様への感謝の気持ちを込めて造られました。日光市より、湯西川温泉で最古の建立物として、重要文化財に指定されています。(伴久の歴代館主の苗字である「伴」は平家の人という字を変形した隠れ姓名です)
その昔、京に栄華を誇った平家は、源平の戦いに敗れ、源氏の厳しい追手から逃れて、秘境湯西川に身を隠して生活をはじめました。こうした落人達の生きざまや生活様式は、多くの秘話・伝説に満ちています。それらを後世に永く保存継承する拠点として、復元されたのが平家の里です。
パワースポットは、ご利益のある場所とは限りません。良いエネルギーに満ちた癒しの場所、やる気を復活させリフレッシュできるような、元気になれる場所も、パワースポットと呼ばれることがあります。
木々のぬくもりに囲まれ、豊かな温泉に心身を洗い清め、美味しい料理と人間同士のふれあいに、明日への活力がよみがえる…本家伴久自体が、お客様にとって一つの「パワースポット」となれるよう、日々心をこめて、訪れていただいたお客様のおもてなしに努めて参ります。
おびんずる様の像は俗に「なで仏」とも言われ、昔から自分の身体の悪いところと、おびんずるさまの同じところを交互に撫でると、治ると言い伝えられている御利益のある仏像です。当館のおびんずる様は、江戸時代より長きにわたって湯治にいらっしゃるお客様の信仰を集めてきたものです。
※おびんずる様…お釈迦様の偉いお弟子(十六羅漢)の一人で、神通力にすぐれていたそうです。若い頃は勝手気ままな暮らしをしていましたが、お釈迦様にめぐり合ってからはその神通力を用いて、病気の人や体の不自由な人を助け、多くの人を救ったと言われています。