歴史
志津は慶長16年(1611年)に開村し、平成23年に400周年を迎えました。近世になると、湯殿山参詣が盛んになり、六十里越街道の通行客が急激に増加し、慶応3年(1867年)の年間宿泊者は2万人以上でそのほとんどが参詣者でした。しかし、明治時代になると、神仏分離令によって、参詣者も大幅に減少し、2万人以上あった宿泊者も半分以下になったそうです。「出羽三山の参詣が衰退していったが、1960年代に月山夏スキーが脚光を浴び、スキー客をはじめとする観光の町として変貌しはじめ、今日に至っている。」(地域史より)この月山夏スキーを広めた男がまさに先代の志田和衛(しだかずえ)であります。月山(西川町)の山の管理を務めながら、登山道の整備や避難小屋の設営に尽力し、参詣者が減少した志津村を存続させるために月山の新たな魅力を切り拓いていったのでした。宿坊から旅館へ、そして温泉宿として生まれ変わり20年が経ちましたが、つたやは変わらず先代の思いを受け継ぎ、『月山の魅力を伝える』宿であることに努めております。つたやがこの地域の歴史館でもあり文化館でもあることを目指しています。
つたや時間
当館には、パッチワークや木の枝を拾って作ったタペストリーなどはわたしたちの手作り、館内に置いてあるものは女将によるセレクトです。フロント以外には時計を置いていないのも、ここでは時間を忘れてくつろいでほしいという思いからです。またこの大自然のなかで外の光や鳥・虫の声、雨・風・雪の音を感じてほしいという思いがあります。満月の日は月明かりを楽しんでいただきたいので早目に外灯を消します。
椅子を窓側に寄せしんしんと降る雪を眺めたり、図書コーナーで本を読んだり、五色沼の周りを一周歩いたり、ブナ林までトレッキングに出かけたり、出羽三山の歴史を探訪したり、「ここに来ると良く眠れるの」と言ってまくらを持参して寝に来たり。お客様の過ごし方はそれぞれです。
私たちも、月山・つたやでの過ごし方を提案する目的として、様々なイベントをご用意しております。星がたくさん見られる日には、「星空鑑賞」にお連れします。蛍が光る時期になれば、「蛍観賞」に出かけます。6月〜10月までは「湯殿山朝参り」のご案内もしており、冬になればかまくらをつくってお茶します。これらは、ここで育った私たちの、子どもの頃の楽しい思い出のひとつです。ここを訪れる人たちにも同じように月山を感じてほしいと思います。その拠点につたやはありたいと思います。
アクセス
交通機関のご案内
- 【JRをご利用の場合】
- 東京駅-山形駅 山形新幹線
- 仙台駅-山形駅 仙山線
- 新潟駅-山形駅 羽越線
- 【バスをご利用の場合】
- 山形駅前-月山口
- 鶴岡・酒田-月山口
- 月山口までのみ送迎無料。月山口より約10分
- 西川町町営バスをご利用になると、志津温泉地(当館より徒歩1分)まで来ることが可能です。
- 【お車でお越しの場合】
- 山形自動車道 月山ICより約10分
- ※冬季は路面の凍結・圧雪がございますのでスタッドレスタイヤでお越しください。
- ※除雪はしっかりしてあります。
- 【山形空港ご利用の方】
- 月山ライナー利用 空港=つたや 片道2000円(ひとり) 2日前までの予約が必要です。
- 【冬季限定 つたや号運行について】
- ※12月1日〜3月15日までの間は、当館より山形駅シャトルバス「つたや号」を運行しております。
(往: 山形駅西口 13:00発-つたや 14:15着 復:つたや 11:00発-山形駅 12:15着)
■お一人様 片道1,000円 往復 2,000円(3日前までにご連絡下さい。)
※※当館の送迎バスはどなたのご利用もなければ運行致しません。必ず事前にご予約下さいませ。
- 【タクシーの場合】
- 山形駅=つたや、山形空港=つたや、つたやから観光、その他料金・ご予約に関しましてはお問い合わせください。
当館にご宿泊される方のみご利用いただける提携タクシーもございます。
ご予約の際、お問い合わせ下さい。