先人たちより受け継がれてきた
ここだけの"天然体験"
生姜糖のパッケージを作る
300年の伝統を継ぐ老舗で
手作りの生姜糖に触れる
1715年の創業以来、一子相伝の製法を伝授する「来間屋生姜糖本舗」。
隣接する斐川町の出西(しゅっさい)生姜を原料に、香り豊かな生姜糖を作り続けています。
生姜糖は、上白糖の甘味と生姜の辛みが調和した上品な砂糖菓子。
溶けるような食感とさわやかさが口に広がります。
ここでは、生姜糖の板を割り、かけらを包装紙に包みパッケージングする体験ができます。
キラキラと輝く生姜糖をほおばれば、旅の思い出と重なります。
地元の銘酒を利き酒する
明治10年創業の蔵元
伝統の味わいに心酔する
出雲市平田町は酒造りの神様をお祀りする佐香神社の御膝元です。
1877年の創業以来、出雲杜氏の酒造りを守り続ける「酒持田本店」。銘酒「ヤマサン政宗」の蔵元です。
かつて「出雲国酒造試験場」(国登録文化財)を設置するほど研究熱心な蔵元で、大正時代には山陰地方でトップクラスに。
冬になると軒先に青竹が立てられ、新酒の時期を知らせます。
島根の米を原料に造る酒は、長期熟成酒、純米生原酒、純米酒、純米吟醸酒など。
酒蔵見学の後に体験する利き酒は、格別な味わいです。
伝統の醤油でクッキング
蔵で作った醤油を使い
店先で手軽に料理体験
通りに漂う木桶醤油の香りが、木綿街道の町並みに手仕事の風情を添える「持田醤油店」。
店の向かいに建つ2階建ての醸造蔵では、使い込まれた木桶に仕込んだ醤油が長期間の熟成を続けています。
店頭では、醤油のソフトクリーム、タレに香り高い醤油を使ったみたらし団子、竹の皮に包んだ焼きおにぎりが人気。
ここでは、店に並ぶ醤油を使ったミニクッキングが体験でき、だし巻き卵、うどんのどちらかを作ることができます。
木綿のお話と機織り
昔の暮らしに思いを馳せて
トントンカラリと機を織る
木綿街道には、町並みの特徴や歴史、平田で木綿栽培が盛んだった昔を知ることができる観光拠点「木綿街道交流館」があります。
ここでは、なぜ平田の地で木綿産業が発展してきたのか、その理由や経緯、盛衰の歴史をていねいに解説しています。
また、木綿が綿から製品になるまでの話を聞いた後、実物の機を操作し木綿の反物を織る体験ができます。
トントン・カラリと機の鳴る音に、昔の人々の暮らしに思いを馳せるひとときです。
手造り醤油の味くらべ
世界に一冊の手製ノート
大切な旅の思い出を綴る
オリジナルノートを作る
手製本と紙の造形を主に、ノートやオブジェを手作りしている「吾郷屋」。
小さな店には店主の作品が飾られ、その一つひとつが主張を持っているかのように並んでいます。
ノートは、すべて店主の手作り。紙を糸で綴じ裁断して形を整え、さらに表紙に切り絵を施したり配色を工夫したりと、オリジナル感満載です。
体験では、自分で紙の色を選び、針と糸で背綴じのノートを作ります。世界で一冊の手製ノートを、旅の思い出に――。
縁切り・縁結びの社でご祈祷
過去から未来への旅立ち
神社で祈り運気を上げる
平田の総氏神様の「宇美神社」は、およそ1300年前の書物『出雲国風土記』に登場する古社です。
主祭神は霊剣の神で、荒ぶる神を退ける力のある布都御魂神(ふつのみたまのかみ)。
そして配祀神の一人に、決別と再生を象徴する事解男命(ことさかのおのみこと)が祀られています。
このお宮では運気を下げる悪縁を断ち切り良縁を結ぶ「縁切り縁結び祈願」の御祈祷を行っていて、出雲大社の参拝前に「宇美神社」で悪縁消除をする人もあります。
一式飾りで町を知る
町の歴史や伝説を聞き
伝統の一式飾りを作る
昔、平田の町で流行りの疫病が、宇美神社の御神幸(おたび)を行った事により退散しました。
さらに表具師の桔梗屋十兵衛が、毎年行われるよう祈願したところ、これが叶ったので茶器一式で「大黒天像」を作り、神様をお迎えしたのが「平田一式飾り」の始まりと云われています。
以来約230年に渡り、平田天満宮の夏祭りの際に、各町内が一式飾りを作り、御神幸をお迎えする伝統が、出雲市無形文化財に指定されています。
一式飾りの技法を教わりながら、町の歴史や魅力に触れられます。