樹齢400年と言われるけやきは、創業当時は建物の後ろにございました。
今では駐車場の中央に位置しております。
四季折々彩りが添えられる木々や花には、野鳥も集まります。せせらぎとさえずりがゆっくりとした時を刻みます。
樹木:けやき、プラタナス、さるすべり、杉
花: 2・3月… 白梅・紅梅、
4月… 吉野桜/しだれ桜、
6月… つつじ、新緑
鳥: ウグイス、メジロ、ホオジロ、ホトトギス、セキレイ
また玄関前のしだれ桜は4月下旬ごろ見ごろを迎えます。
当館の庭先にある「ホシザキユキノシタ」は市の天然記念物で、つくば市の花 にも指定されています。筑波山固有品種として、1926年に牧野富太郎氏が命名しました。5月には星型の白い花が可憐に咲きます。
茨城県下妻市出身の詩人 横瀬夜雨(やう)は、明治後期から昭和にかけて筑波山を題材にした詩を多く作り、筑波嶺詩人と呼ばれ、全国に知られるようになりました。
足が不自由だった夜雨は、昭和初期に河井酔茗(すいめい)や北原白秋とともに念願の筑波山登山を果たしたと言われています。 当館にご宿泊の際に詩を書いていただきました。
明治から昭和初期の激動の日本を支えた政治家である後藤新平氏は、当館にご宿泊になり「八州第一楼」という書を残してくださいました。
八州とは関東八州を意味し、江戸時代の関東8ヵ国(相模(さがみ)・武蔵(むさし)・安房(あわ)・上総(かずさ)・下総(しもうさ)・常陸(ひたち)・上野(こうずけ)・下野(しもつけ))の総称で、この中で一番の眺望が臨める宿、という称賛のお言葉をいただきました。
茨城県水戸市出身の第十九代横綱 常陸山は明治42年5月19日ご宿泊いただきました筑波山登山には当館がご用意したお弁当をお持ちになり、大変満足して頂きました。
またこのご宿泊時に考案した特製ちゃんこ鍋は今も引き継がれ、江戸屋の冬の名物になっています。