オークラについて
The Okura Tokyoは
「日本のホテル」です。
世界の一流ホテルに並ぶ格式と
快適さをそなえる、
日本ならではのホテルをつくりたい。
1962年、そんな強い想いを原点として
開業したのがホテルオークラです。
ホテルオークラは、創業者である大倉喜七郎の晩年にあたる1962年、旧大倉財閥の邸宅跡地を敷地として完成しました。館内の設えは、派手さや豪華さではなく、平安時代からの感性に通じる控えめな優美さを基調としており、当時のキャッチフレーズ「一万八千坪の芸術」はそんな姿を見事に表現していました。
2019年に開業したThe Okura Tokyoは、オークラ ヘリテージウイングとオークラ プレステージタワーのそれぞれに、このホテルらしいロビーを設えました。オークラ ヘリテージウイングは空間を床の間に見立て、床や天井には装飾がありません。
またオークラ プレステージタワーのロビーは、広く愛されたかつての本館ロビーを現代の技術で忠実に再現しています。
その中でも特に存在感があるのは、天井から吊り下げられたオークラ・ランターン。古墳時代の水晶の装飾玉から発想されたもので、光を包み込む多面体が5つ連結し、新たにLEDを採用しながら、往時と同じ風情のある光を実現しました。また、The Okura Tokyoにひそむ日本の美は、誰もがすぐに気づくものばかりではありません。たとえばオークラ プレステージタワーのロビーにある、四弁花をあしらった壁面装飾や館内の欄間、照明に用いた麻の葉文様や、シャンデリアの藤の花のモチーフなど、いにしえの美意識は至るところに散りばめられています。
The Okura Tokyoには、季節ごとに豊かな緑が目を楽しませるオークラ庭園があります。散歩道の起点は、プレステージタワーとヘリテージウイングに囲まれるように佇む、オークラスクエアの水盤です。19mもの敷地の高低差をダイナミックに生かした園内は、石組みで瀑布を表現したエリア、菖蒲や燕子花が群生する湿地、そして歴史的な大銀杏などがあり、1年を通じて移り変わる日本的な風景を堪能できます。