ファンゴ(FANGO)とはイタリアでは温泉泥のことです。
イタリアでは骨粗しょう症、リウマチや関節炎への有効性が医学的にも立証され、飲泉(温泉水の服用)やインハレーション(温泉水の吸入)と共に温泉療法の一つとして、医師(温泉療法医)の処方を前提とした公的保険が適用されるセラピーとなっています。
ファンゴは堆積泥を約50℃〜70℃の温泉に数カ月浸し、温泉の成分と泥に含まれる様々なミネラル(ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、リン等の微量元素)が特定のラン藻類などの微生物と合わされて、温泉泥の中にクラスター状に閉じ込めるまで養生・熟成させて作られています。
こうして作られたファンゴはセラピー直前に熟成プラントから取り出され、42〜43℃の温度を保った状態で関節を中心とした全身に約10キロ程度を直接塗布します。
この状態で約20分間、麻布と毛布で全身を包むことによって大量の汗と共に老廃物を排泄させ、同時にファンゴ内のミネラル成分とラン藻類による代謝産物が体内に吸収される仕組みとなっています。