サケ科サケ属の渓流魚で、今日では幻の魚と言われて居る日本古来の在来種です。
姿、形、味、どれをとっても一級品で“渓流の女王”と呼ばれるにふさわしい品格を持って居ります。アマゴには、一生涯淡水に棲息する(陸封型)と中には海に降り成魚と成って再び産卵の為に河川に遡る(降海型)があります。地方名として、コサメ(紀州)・ヒラメ(岡山・広島)・エノハ(大分)等と呼ばれて居ります。
当養魚場では、採卵(さいらん)から孵化(ふか)・成魚になるまで無投薬(農業なら無農薬)で養殖しています。養殖魚の配合飼料(餌)の中には、海に棲んでいるオキアミが入っています。
その為大きくなると、身はサケに良く似たサーモンピンク色になり、あっさりとした旨みのある味になります。ご来店されたお客様に安心して召し上がっていただく為に、日々努力を重ねております。
それは、池の外側から給水し、中心に排水がある構造で、絶えず流れが出来る様になっています。アマゴやイワナは流れに逆らって泳ぐ習性があり、それを生かす為に円に近い八角形になっています。
常に泳いで運動をしているので身が締まり、食べると骨が柔らかく美味しい魚に育ちます。
池は全部で32面あり、魚の大きさを選別して揃え各池に分けて養殖しています。選別の目的は各料理に使用する魚のサイズがいろいろある為、用途に応じた大きさの物を選(よ)り出すためです。
又、それ以外にアユと違い、アマゴ・イワナは雑食で、大きさの違う魚同士同じ池に入れておくと共食いが始まります。ですから絶えず選別作業をする必要があります。
池の掃除も選別作業の後、空いたところから塩素消毒を行い2〜3日、天日干しをしてから使います。
アマゴは、非常に弱い魚です。病気が出ない様に、日々池の管理にも、気をつけています。