古くは琉球王国として栄えていた沖縄の地。内地とはまた違う独自の文化が花開き、現在もその影響は色濃く残っています。連綿と続く文化や歴史を実感しながら巡ってみましょう。
空港から約22分で沖縄原風景沖縄そばと茶処 屋宜家（やぎや）
国指定登録有形文化財に指定された築67年の赤瓦屋根の古民家
母屋の隣には離れも。植栽の緑が美しい庭も自慢です
大きく開いた縁側は風が心地よく、夏でもエアコン要らずです
アーサを練り込んだ麺に北中城産のアーサをトッピングしたアーサそば
登録有形文化財の古民家で
頂く沖縄そば
国の登録有形文化財に指定された、築67年の沖縄建築様式の古民家。美しい庭に魔除けのヒンプンが配置され、家屋の配置や井戸、踏み段の高さに至るまで、風水に基づいた琉球建築様式が取り入れられているそうです。人気はアーサを練り込んだ麺に北中城産のアーサをトッピングしたアーサそば。黒蜜きな粉黒糖ぜんざいや大豆まるごと豆乳クリームぜんざいなど、スイーツも充実しています。
TEL.098-998-2774
住所：沖縄県島尻郡八重瀬町大頓1172
営業時間：11:15～16:00
休：火曜日（祝日の場合は営業）
料金：アーサそば（800円）
アクセス：那覇空港道南風原南ICより車で約15分
琉球王国の中心地へ首里の古道散策
金城町石畳道は首里城と国場川の真玉橋を結んでいた真珠道（マダマミチ）の一部
首里城から金城町石畳道へと続く島添坂（シマシービラ）
散策コースも設けられた一部石畳の道が残るヒジガービラ
甘藷の栽培や木綿、砂糖の製法を伝えた、ヒジガービラの途中にある儀間真常の墓
古都首里の石畳の道を
気ままに散策
首里城周辺には琉球王朝時代に整備された道が今でも数多く残っています。石畳の坂道に赤瓦の屋敷が並ぶ、風情豊かな金城町石畳道。ヒジ川橋や雨乞御嶽（あまごいうたき）などの史跡が点在するヒジガービラなど。首里城見学後、金城町石畳道を下り、金城ダムのヒジ川橋からヒジガービラを散策し首里城に戻るのもおすすめのコース。ゆっくり歩いて約2～3時間程の歴史散歩が楽しめます。
住所：沖縄県那覇市首里金城町
アクセス：沖縄自動車道那覇ICより車で約6分
散策後は一休みぶくぶく茶屋 嘉例山房（かりーさんふぁん）
ふわふわの泡が涼しげなぶくぶく茶、茶菓子もついてます
泡立ての手ほどきを受けた後、自分で泡立てに挑戦します
店内は雑誌やいろいろな置物があってとても不思議な空間
首里城から歩いて行けるほど近くなので見学後の一休みにどうぞ
お祝いの席で飲まれた
ユニークな泡のお茶
「ぶくぶくー茶」の特徴は山のように盛られたたっぷりの泡。その発祥は諸説ありますが、18世紀の初め頃に中国の冊封使のおもてなしに、また明治の頃にはお祝いの席でも飲まれていたという、縁起のいいお茶です。嘉例山房では、注文したぶくぶく茶を自分で泡立てる体験ができます。基本的な玄米さんぴん茶のほかに、薬草や月桃、ウッチン、レモングラスなどのぶくぶく茶もあります。
TEL.098-885-5017
住所：沖縄県那覇市首里池端町9
営業時間：10:00～18:00
休：火・水曜日
料金：ぶくぶく茶（800円）
アクセス：沖縄自動車道・那覇ICより車で約6分
初期琉球に触れられるグスクへ浦添城跡・浦添ようどれ
浦添ようどれ。向かって右の西室に英祖王、左の東室に尚寧王が葬られています
ようどれへと続く通路。ようどれは2005年に修復・復元されました
実物大で復元した英祖王陵と「浦添ようどれの石厨子」のレプリカ
復元された浦添グスクの城壁。城跡内には復元された石畳道もあります
琉球の歴史を伝える英祖王と
尚寧王が眠る墓
浦添グスクは13世紀末に造られた、初期琉球王国の歴史・文化を理解する上で重要なグスクとして、国の史跡にも指定されています。城跡内には13世紀後半に造られた英祖王の墓「浦添ようどれ」（国指定史跡）もあり、英祖王、尚寧王と彼の一族が葬られています。また、資料館「浦添グスク・ようどれ館」にある、実物大で復元された西室（英祖王陵）のレプリカは必見です。
浦添グスク・ようどれ館
TEL.098-874-9345
住所：沖縄県浦添市仲間2-53-1
開館時間：9:00～17:00
休館日：月曜日、12月28日～1月3日
入館料：大人100円・小中学生50円
アクセス：沖縄自動車道西原ICより車で約10分
古き沖縄の生活を知る中村家住宅
屋敷の周りは幅約1mの立派な石垣と福木などの樹木に囲まれています
首里王府の役人が地方巡視の際に宿泊したアシャギ（離れ屋敷）
魔除けのヒンプンを抜け左に高倉、真ん中に母屋、右に離れがあります
家畜小屋や母屋、離れをひとつに繋ぐ、美しい赤瓦の屋根
戦前の住居建築の特色を
伝える貴重な建物
「中村家住宅」は18世紀中頃に建てられた、士族屋敷の形式に農家の形式である高倉・納屋・畜舎等が付随した、沖縄独特の住居建築の特色を全て備え持つ貴重な建物。国の重要文化財にも指定されています。縁側に腰掛けて、その陰影の美しさと歴史を感じてください。また、中村家住宅のある字大城と荻堂集落周辺は「日本の歩きたくなる道500選」にも選ばれた、おすすめの散歩道です。
TEL.098-935-3500
住所：沖縄県中頭郡北中城村大城106
営業時間：9:00～17:30
休：無休
観覧料：大人500円・中高生300円・小学生200円
アクセス：沖縄自動車道北中城ICより車で約7分
琉球文化の賜物、泡盛が眠る場所へ金武鍾乳洞の古酒蔵
古くから祈りを捧げた龍神信仰発祥の鍾乳洞で静かに熟成の時を
ボトルにかけられた札にはそれぞれのオーナーの夢や願いが託されています
鍾乳洞では豆腐ようの熟成も。見学ツアーも行われています
カフェレストラン長楽では金武町特産品の田芋料理が味わえます
鍾乳洞で熟成する
古酒貯蔵サービス
鍾乳洞の一定気温18度という自然環境を活用し、泡盛のボトルキープサービスを行っている「金武鍾乳洞の古酒蔵」。鍾乳洞貯蔵古酒「龍」の一升瓶を5年、もしくは12年間預け熟成させるもので、鍾乳洞の中で静かに熟成の時をかさねた泡盛は、芳醇な味と香りの古酒に育つそうです。また、系列の「カフェレストラン長楽」では、金武町特産品の田芋を使った田芋料理を味わうこともできます。
■金武鍾乳洞の古酒蔵
TEL.098-968-8581
住所：沖縄県国頭郡金武町金武245
営業時間：9:00～16:45
休：無休
料金：ボトルキープサービス／5年貯蔵10,800円、12年貯蔵21,600円、見学ツアー（11:00、14:00、15:30）／大人400円、中学生300円、小学生200円
アクセス：沖縄自動車道金武ICより車で約9分
■カフェレストラン長楽
TEL.098-968-7666
住所：沖縄県国頭郡金武町金武4348-15
営業時間：11:00～16:00
休：火曜日
料金：田芋膳（1,750円）
アクセス：沖縄自動車道金武ICより車で約8分
