園内には、ガラスと自然の共演が見られる。
箱根ガラスの森美術館
箱根にイタリアが現れた!
美術館なのにリピーター率が5割を超えるというのは、
驚異的な数字ではないでしょうか?
それは「箱根ガラスの森美術館」が、
いつ来ても、新しい発見に
満ちあふれているからにほかなりません。
まずは庭園を散策。中世ヨーロッパに
タイムスリップしたかのような感覚にしてくれます。
貴族の庭園はきっとこんな雰囲気だったのでしょう。
園内には川が流れ、四季を通じて自然の変化を感じられます。
それは園内に限ったことではなく、ここから見える風景は、
遠くに大涌谷を臨み、
本当に自然を借景として楽しむことができます。
さて、敷地内のヴェネチアン・グラス美術館へ。
ヴェネチアン・グラスの黄金期は
16~17世紀と言われています。
館内ではその時代に制作された貴重な名品
「点彩花文蓋付ゴブレット」をぜひ鑑賞してください。
16世紀のもので、光が当てられている側から見ると、
金彩の見事な模様がひときわ、目を引きます。
そして反対に回り、光を透かして見ると、
美しいコバルトブルーが出現。
とても薄いガラスでつくられている
繊細なものであることがわかります。
異なる表情を見せる「点彩花文蓋付ゴブレット」
歩いていると、館内でいきなりコンサートが
始まりました。この「ミュージアムコンサート」は、
定期的に開催されています。年間で4組ほどを招聘。
しかも国際的に活躍する実力派の音楽家を呼んでいます。
突然始まるコンサートに、お客様もビックリ。
しかし手拍子を交えながら
一緒に盛り上がり、本格的な演奏を堪能していました。
1日ゆっくりと過ごせるプチ・ヴェネチア。朝から、
併設のカフェレストランで本場カンツォーネの生演奏を
鑑賞しながらワインを嗜む。
そんなのんびりした時間が、美術館で待っています。
まるで中世のお城に迷い込んだよう。
箱根ガラスの森美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
小田原駅からバスで約40分、箱根湯本駅からバスで約25分、
ともに「俵石・箱根ガラスの森前」下車
開館時間:9:00~17:30 (17:00までに入館)
休館日:年中無休 観覧料:大人1,500円