岡田美術館－入った瞬間目を奪われる箱根東洋美術館

岡田美術館暗闇に浮かびあがる作品は息を飲むほどの美しさ。

岡田美術館
美に囲まれ、美に酔いしれるひととき

東洋美術と聞いて、ちょっと小難しいと思うかもしれません。
でも、そんな人にこそ訪れてほしいのが、こちらの美術館。
箱根でも少し静かなエリア・小涌谷に
2013年オープンした、まだ比較的新しい、
穴場的なスポットです。
ここで観られるのは、近世・近代の日本絵画や
日本、中国、韓国の陶磁器など、常時350点ほどの
選りすぐりのコレクション。
箱根随一という広さの展示室に、ゆったり配置されています。
部屋に入った瞬間目を奪われるのが、
そのドラマチックな展示方法。
暗闇の中、スポットライトを当てられた美術品たちは、
まるでふわりと浮きあがっているよう！
光琳、若冲、北斎といった
スーパーアーティストたちの作品が
まっすぐこちらを向き、表情豊かに話しかけてくる…、
その迫力に、思わずぐっと引き込まれてしまいます。
建物から出てぐるりと裏手に回れば、
四季折々に表情を変える木々が茂る庭があります。
春・夏は新緑、秋は紅葉、冬の静かな枝の連なりも素敵。
こちらは人の手から生まれる美術品とは違い、
箱根の山の自然が織りなす美しさです。
昭和初期の日本家屋を改装したカフェでは、
こだわりの食材を使った美味しい料理をどうぞ。

岡田美術館庭を望むカフェ「開化亭」。静かな時間が流れます。

敷地内にはなんとふたつの源泉が湧いていて、
美術館正面の壁画を眺めながら、
かけ流しの足湯を楽しむなんて
贅沢な過ごし方もここならでは。
ふと時計を見ると、びっくり！もうこんな時間？
時を超え、今なお美しく輝く美術品の数々が、
ちょっとした時間旅行をナビゲートしてくれたみたい。
温泉地でありながら、文化施設が点在し、
本物の美に触れられるのも、箱根のいいところ。
知識欲を心地よく満たしてくれる場所ですが、
どうかたっぷりと時間の余裕を持ってお出かけくださいね。

岡田美術館センスの光るオリジナルグッズをお土産に。