- ぶどう収穫量は年間約48,200トンと全国の25.4%を占める山梨県。「甲斐路」「甲州」など、山梨県にある地名からつけられた品種があることからも、ここがぶどうの産地であることが分かります。良質なぶどうを育てる秘密は、気候。山々に囲まれているため昼夜の気温差が大きく、年間の降水量がとても少なく日照時間が日本一長い内陸性気候はぶどう栽培にぴったりなのです。また、果実だけでなく、近年は県産のぶどうから作るワインもブームに。今や世界でも認められる山梨ワインのクオリティーは、農家とワイナリーの長い年月をかけたたゆまぬ努力があってこそ実現したもの。山梨の「気候」と「人」が作り出すおいしいぶどうを味わいに、ぜひあなたも山梨へ足を延ばしてみませんか?
- 8~10月は、ぶどうの収穫シーズン。この時期、ぶどうの産地ではさまざまなイベントが開催されています。甲州市勝沼で行なわれる一大イベントといえば、「甲州市勝沼ぶどうまつり」。ぶどうの収穫に感謝し喜びを分かち合うお祭りは、毎年大盛況。甲州ぶどうやワインの無料サービスに始まり、夜の鳥居焼や花火でクライマックスを迎えます。笛吹市の「ぶどうEXPO」は、ワインの醸造家と触れ合う前夜祭やジャム作りなど、様々な催しが各地で行なわれる2ヶ月にもおよぶお祭り。また、秋には県内各地のワイナリーでも、収穫祭や「山梨ヌーボー(新酒)」解禁を祝うイベントが行なわれます。
- 第62回甲州市勝沼ぶどうまつり 2015/10/3(土)
ぶどうEXPO2015 2015/9/1(火)~11/30(月)
- 今年で創業130年を迎えたワイナリー。「ルミエール」とは、フランス語で「光」という意味。その名は、「ワイン文化をつくる光に」という造り手の熱く真摯な想いが込められています。5代続く老舗ながら、スペインを代表するぶどう品種のテンプラニーリョを栽培するなど、新しいことにも果敢にチャレンジ。自社畑や登録有形文化財に指定されている石蔵発酵槽、地下セラーなどを見学できる工場見学(要予約)では、山梨ワイナリーの底力を発見できるはず。
- ワイナリーをめぐりたいけれど、アクセスが心配・・・という人におすすめなのが、石和温泉駅と笛吹・勝沼地区のワイナリーを結ぶワインタクシー(土・日・祝日に運行)。乗降ポイントとなる4か所のワイナリー周辺には、徒歩圏内で訪ねることができる他のワイナリーも点在しています。
やまなし観光推進機構 富士の国やまなし旅センター 055-231-2230
- きらめくジュエリーにうっとり
- かつて水晶を多く産出していた山梨県は今、日本一の宝石加工の場。国内産ジュエリーの実に3分の1がここで生まれています(経済産業省 工業統計調査 平成24年確報品目編)。甲府駅前の山梨ジュエリーミュージアムでは、水晶やジュエリー作品を展示するほか、土・日・祝日は加工の実演、体験も行なっています。
- もぎたてがおいしい!
- 山梨が育てるのはぶどうだけではありません。ももの収穫量も、年間39,100トンで日本一(農林水産省 平成25年産 作況調査)。毎年4月初旬には、甲府盆地一帯は桃の花が咲き乱れ、ピンク色の花絨毯が広がります。