オーナーの小竹治安(しのじあん)です。1971年生まれ、
和歌山県白浜町出身です。
ひょんなことから青年期を英国やスペインで過ごすことに。
帰国後様々な職を経て、「霧の郷たかはら」のオーナーとなりました。
白浜地域の開発を手がけた実業家・小竹林二氏を祖父に持ち、
地元白浜では明光タクシーの役員も務め、二児の父でもあります。
twitter: @kirijian
―しのじあん、イギリスへ
高校受験に失敗して進学校に入れなかったとき、祖父に「イギリス行くか、寿司屋で修行するか、15分で決めなさい」と言われて、イギリスに行くことに(笑
最初の1〜2年は、全然楽しめなかったのだが、たまたまシェアハウスを始めたイギリス人の友だちと一緒に住むことになり状況は一転。そこはベッドルームが2つしかないのに、24人も住んでいた。友だちが友だちを呼んで、世界中から人が集まる。人種なんて関係なくみんなでパーティして、まさに出会いの交差点。毎日2つしかないベッドは争奪戦でした(笑)
そんな濃い日々の中で僕は「人」「場」の大切さを知ることができた。
今、たかはらで大事にしていることのバックボーンになっています。
―しのじあん、今度はスペインへ
イギリスで英語の勉強中に苦労してたとき、あるスペイン人が助けてくれたんです。その縁から仲良くなって夏休みも日本に帰らず、その人の家族と一緒に過ごしたりしてた。
イギリスに6〜7年いた後は、「英語だけで勝負したら負けるから、スペイン語も」って祖父を説得して、スペインのグラナダに移りました。
これまた、ひょんなことからフラメンコ弾きのギタリストに師事。そこで3年間習ったギターは、今はもう18年目!
もともとスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」と熊野古道は同じ世界遺産で姉妹道だけど、スペイン人の愛郷心はとても強い。
自分も含め日本人はもっと自分の国のこと知らないといけないし、もっと外国の人にも日本のことを知ってもらいたいと思いました。
―そして、しのじあん「霧の郷たかはら」オーナーになる。
地元白浜に戻ってからは実家のタクシー会社で、運転手しながら所長をやっていました。
そんな時、県の地域振興課より南紀白浜空港から乗合タクシーの話がありました。
白浜の他のタクシー会社は全部断ったそうですが、僕は「なんでもやってみないとわからん!」と引き受けました。
そのご縁で、たかはらの旅館運営コンペに参加。
宿の経営なんてやったことなかったけど「やれます」って言っちゃいました(笑)
これまでの海外の経験も活かせるし、自分が持ってるいろんな素材を全てここに注ぎ込んだら、行けると感じました。
―霧の郷たかはらで感じていただきたいこと
高原という場所では僕はよそ者でしたが、地域の方は暖かく受け入れてくれました。
そんなところにもスペインに通じるものを感じますね。
また、高原には世界遺産熊野古道がありますが、古き良き日本の風景・人々の営みが継承されているのも魅力の一つです。
是非ともたかはらで美しい日本の原風景と新しい出会いをお楽しみください!
〒646-1416 和歌山県田辺市中辺路町高原826 TEL 0739-64-1900 FAX 0739-64-1900