たとえば、夫婦の記念日や家族のお祝いごと、旧友どうしでの久方ぶりの語らいなど、特別な日を過ごすための場所、それが「寛ぎの宿 なな川」。ゆったりと時を愉しむ、なな川での過ごした方の一例をご紹介します。
久しぶりに会う友人どうし、同窓会がわりに由布院旅行にやって来た。
由布院駅に早めに着き、荷物を宿に預けて町歩きへ。
駅前から「湯の坪街道」をそぞろ歩き、金鱗湖までやってくると
「寛ぎの宿 なな川」はすぐそこ。
ひっそりとした門を入り、ロビーでひと休みしてから
お部屋へ案内してもらう。
まるで離れのような棟々の前を通り
「こちらです」と言われて玄関を入ると
吹き抜けの二階とテラスが見渡せる、明るく広々としたお部屋。
「広い」「きれい」と思わずみんなの声が上がる。
露天風呂と内湯には、すでにお湯が満たされている。
荷物や上着を整理しながら、思い思いにお湯を浴びて
浴衣に着替えて、ほっと息をつく。
お茶を入れて、もう少しのんびりおしゃべりしよう。
夕暮れに宿の周辺を軽く散歩して、お待ちかねの夕食へ。
「なな川」に宿泊しながら
料理自慢の宿である「田乃倉」か「山灯館」で
食事ができるのが、今日の宿泊のお楽しみのひとつだ。
新鮮な味と香り、目にも鮮やかなお料理の数々を
自分たちのペースでゆっくりと味わいながら
大分のお酒にも舌鼓を打つ。
部屋にはしっかりと広いお風呂があるけれど
評判の「田乃倉」「山灯館」の大浴場にも入れるのが嬉しい。
田乃倉の「金鱗の湯」に浸かりながら
男女入れ替え制だから、後でまた来ようかなと考える。
贅沢な湯めぐりを満喫しよう。
夜は思い思いに更けていく。
部屋のお風呂で夜空を眺めたり
テラスで飲み物を飲んだり
リビングでテレビを見ながらまたおしゃべりしたり。
周りに人がいないから、自分の家より気兼ねがないぐらい。
眠くなったら、2階へ行ってふんわりしたベッドか
隣の和室のお布団で、ぐっすり休もう。
近くの金鱗湖へ、朝食前のひと散歩。
早朝、気候によっては有名な由布院の朝霧が見られる。
その足で、「山灯館」の大浴場へ行くと
「狭霧の湯」が、朝の由布院の風景の余韻を感じさせてくれた。
部屋にもどると、友人は部屋の露天風呂で
朝風呂を愉しんだらしい。
一緒に食事処へ出かけると、豊かな朝食と
「おはようございます」の柔らかな笑顔が迎えてくれた。
短い時間でも、最後まで温泉に名残を惜しめるのが
客室付きの温泉のよいところ。
しっかり堪能したけれど、姉妹館のお風呂や由布院の名所
まだまだ行きたいところがたくさんある気がする。
今度またゆっくり来たいね、と言いながら
「寛ぎの宿 なな川」に別れを告げた。