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上山田ホテルの創業について。
千曲川の河原に忽然と姿を現した、戸倉上山田温泉。
当時の川の流れの間を挟み戸倉温泉は明治26年(1893)、 上山田温泉は明治36年(1903)に源泉が開かれました。
日本では初めて近代的な手法でボーリングを行い、沸き出た温泉でした。
上山田温泉掘削の仲間を募り、資金を集め推進したひとりが若林又三郎でした。
又三郎は上山田温泉(株)の社長を務め、
共同浴場「亀乃湯」を開き、その門前に茶屋・旅館の温泉街が出現しました。
近隣の温泉客を集め、また明治45年(1912)には、
信越線戸倉駅が開通し遠来のお客様も戸倉上山田温泉に多く お越しになるようになりました。
開湯から120年、善光寺参りの精進落としの湯として、親しまれております。
又三郎の息子、正光・正春がいました。
正光は上山田温泉経営に当たり、2号源泉に新たな「亀の湯」が 建設され、 その正面を温泉の本通りが開かれました。
アメリカ帰りだった正光は、
「アメリカにはホテルという人々が集まり・宿泊する施設がある。」
との考えから弟の若林正春を初代として上山田ホテルが創業されました。
以来4代にわたり「湯元 上山田ホテル」として営業をし、
皆様のご愛顧を賜り、一世紀を迎える事が出来ました。
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