TEL:0772-32-0972受付時間/10:00〜19:00
当館の名称である油屋は江戸時代、蝋燭づくりが当時の家業であったため、屋号を油屋と名乗っておりそれを先代が民宿を始める際に宿の名前としたことが始まりです。
そもそものきっかけとなった出来事がありました。昭和38年、女優の佐久間良子さんが、映画『五番町夕霧楼』のロケ地として伊根町(主人公夕子の故郷は伊根町津母の設定)に来られた際にこの土地をたいそう好きになっていただきました。
そしてこの土地をもっと多くの方に知っていただくために民宿を初めてみれば…というひと言をいただき、それが縁で民宿を始めることとなりました。佐久間さんとのご縁は今でも続いております。
別館「和亭」(なごみてい)のロゴは佐久間良子さんの書によるものです。
初代が営む民宿の時代は、現在のような陸路が通じておらず、渡し船によるお客様の送り迎えをしておりました。
当然、海の荒れた日などは、船の行き来にも支障がありました。
しかし、それでもご贔屓にしていただくお客様も多く、今も当時のお客様がお子様やお孫様を連れて、それこそふるさとのようにしてお越しいただいております。
その後、昭和62年この地で温泉掘削を開始。
平成6年、非常に泉質の良い(ナトリウム泉)温泉が湧出、施設も大規模に新築し、平成8年、現在の「奥伊根温泉旅館 油屋」が誕生しました。
さらに平成16年、ワンランク上の贅沢を望まれるお客様のために、別館「和亭─なごみてい─」を新築。
部屋数11室の、こじんまりと、しかし特別な隠れ宿としてたくさんの方にご満足をいただいております。
そして、平成26年本館の大規模リニューアルを実施、すべてのお部屋を刷新しました。
トイレ等のバリフリー化、お食事部屋も楽な姿勢でお食事をお召上がりいただける様、椅子席や掘りごたつ式のお部屋を増やしました。また当館は料理旅館であります。温泉に入って美味しい旬の魚介をご堪能いただく当館にあって料理人はいわば家の大黒柱のような存在。
「すべてのお客様に美味しいと言ってもらいたい・・・・」という情熱のもとに「食」に取り組む料理人の存在が、当館を支えているといっても過言ではありません。
そのために、厨房は広く、快適に料理人が思う存分料理作りに打ち込めるよう、しつらえました。
-次の時代へ-
平成26年、観光地として有名な伊根地区内に江戸時代から続く舟屋の美しい街並みを残すため、空き家となっていた舟屋を改修し、伊根の舟屋「雅」をオープン。
その後、平成30年に「風雅」、令和元年に「香雅」をオープン。「油屋」からひいた天然温泉につかりながら贅沢な時間をお過ごしいただいています。
全てのお客様に寛ぎと満足、そして豊かな気持ちでお過ごしいただける様、今後もスタッフ一同、日々精進してまいります。
油屋二代目亭主、濱野儀一郎
この伊根に皆の注目が集まるはるか以前より、この海で育ち、この海を愛し、そしてこの海を知り尽くした二代目亭主。
「この伊根の美しい景色、四季を通じての海からの恵み…これは伊根の“宝”です。この伊根の“宝”はまた、この地を訪れる人々にとっても何物にも代えがたい価値となるに違いない…」という揺るぎない信念は、油屋という形となって結実しました。
油屋三代目亭主 濱野茂樹
「毎朝夜が明けきらぬうちから港へ出かける二代目の背中を見て育ちました。
伊根の素晴らしさをもっともっとたくさんの人に伝えたい…そのためには自分こそが伊根のスペシャリストにならなければならない。」
野菜ソムリエ、オイスターマイスター、NPO法人いー伊根っと理事長、伊根町議会議員…それらは全て伊根を愛する全ての方々への感謝の心から始まるものです。
油屋は、お客様に自分の
「ふるさと」と思っていただける
宿でありたい。
ふるさととは、
「豊かな人情がある」「素朴な心使いがある」「さわやかな笑顔がある」
「ほっとするひとときがある」「心のこもった地場の料理がある」
ここ、丹後の伊根は都からはるか遠く離れた土地です。
しかし、この絶景、この料理、この満足はこの土地でしか経験していただく事ができません。
はるばるとお越しいただいたお客様に見合う満足、いえ、また来たいと言っていただける満足をこころがけ、気くばり、心くばりに努めてまいります。
ぜひ、伊根の油屋におこしください。
そして、この海と空が出会う場所で、いつもと違う優雅なひと時をお過ごしください。
油屋スタッフ一同
舟屋の里として、メディアでも紹介されることの多い伊根町。
映画や小説の舞台としても、頻繁に登場します。なんといってもその舟屋のヴィジュアル。
非常に珍しい海の中から建物が直接建ち並んでいるその姿は時代を越えて受け継がれてきたひとつの日本の文化の姿でもあります。
今、さまざまな情報がインターネットなどでも紹介されておりますが、以外に知られていない“伊根の顔”がまだあります。そんなご当地情報をこちらではご紹介いたします。
実は伊根にいわゆる「魚屋」はありません。
それは魚があまりに身近にありすぎるからなのです。
朝、漁船が漁から戻ってくるころ、家々の主婦はカゴを片手に漁港に集まります。
そして自ら魚を選び、購入するのが伊根の朝の風景なのです。
今、伊根を訪れる方々にも、この朝市を体験をしていただくことができます。
購入された魚を捌くことも行っておりますので、詳しくはスタッフにおたずねください。
伊根には海上から舟屋の見学をしたり、丹後の海を遊覧することのできる、海上タクシーがあります。
定員は9名までですが、タクシーの名前のとおり、伊根湾内であれば、呼ぶことができます。
貸切クルージングはいかがですか?
詳しくはスタッフまでおたずねください。