『Old is Beautiful』
私たちが守り続けているのはHATAGO(旅籠)です。
『旅籠』(はたご)とはまさに500年以上続く旅館に与えられる称号です。
多くの人が訪れた先人の足音が聞こえてくるような、時の音を感じる。
そして森の中でタイムトリップを楽しめる宿。
それが時音(ときね)の宿 湯主一條です。
日々の忙しい日常を忘れ、大切な時をお過ごしいただく人の宿。
旅籠(はたご)とは本来温泉地の宿泊施設があるべき姿。
私はそのように考えているのです。
私たちを図で表現するとこのような感じになるでしょうか。
ようこそ一條の森へ。
湯主一條では旅する人々すべてが映画の主人公です。
情緒ある温泉街を抜け狭い坂道を上ると「一條の森」が現れます。
館内も森の中。
別館の館内をさ迷い歩くと森林浴のできる露天風呂があったり、
開湯以来自噴する温泉「薬湯」があったり、
所々にある野の花に癒され、快適なお部屋があります。
そしてお食事は時の橋を渡って本館の大正時代にタイムトリップ。
個室がいくつも並んだ料亭では「森の晩餐」が繰り広げられます。
湯主一條には多くのお客様がこの本館を目当てに足を運びます。
この大正時代から昭和初期にかけて建てられた木造一部四階建ての本館。そこには幾多の旅人が訪れ、疲れや傷を癒しておりました。
今となっては貴重なこの木造本館。
一條の森から切り出してきた木材で、釘を一本も使うことなく、
宮大工の手によって建築されました。
大正時代の東北の素朴で親切な一條の森の住民の優しさに触れ、
小さな感動をいくつも体験し、映画を観終わった時のような
優しい気持ちになって現代へ戻ります。
古いものを大切に磨き上げ、そして現代の感覚も勘案することにより、
泊まって良かった宿・夕食編第一位(じゃらん調べ)や、
サービス優良表彰総合90点以上の宿(JTB調べ)など、
ランキングも上位につけ維持しております。
『Old is Beautiful』
これは海外からのお客様によく言われる言葉です。
そして私は思うのです。
あらためて古いもの、歴史あるものを守り続けること、これこそ価値あることだと。
私は時流に流されることなく500年以上続くこの旅籠(はたご)を守り続けていく覚悟でおります。