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玉椿旅館(国登録有形文化財) 歴史

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今から100余年前、下関市豊浦町出身の大相撲力士・玉椿関が、現役引退後に自身のふるさと・川棚でひらいた旅館。営業をはじめた当初は相撲一行の常宿で、客室には横綱の名を冠して時には本人を招いてもてなした。巡業の宿として華やいだ時代に、ひたすら増改築を繰り返しており、迷路のような状態が「回遊式建築」として今でも残る。
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創業当初の玄関。今とは全く反対側の位置にある。当時珍しかった車での送迎をスムーズにするために、玄関を今の位置に移したとか 大正・昭和初期に親交のあった力士たちとの写真が並ぶ。写真も貴重な時代であったために、集合写真や記念写真のようなものが多い 2階大広間の折り上げ格天井。格式のある空間によく用いられる技法で、当館では横綱や大切な客人を招くために採用されたもの
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職人さんが一枚一枚手で延ばしてつくるためにゆらぎが生まれる「手延べガラス」。映る景色がゆらゆらと揺らめいて綺麗 旅館を囲う鼠色の鉱滓煉瓦は、鉄をつくる時にでる副産物でつくられたもの。製鉄所の街・北九州に近い下関ならではの景色 玄関脇の石碑に、国登録有形文化財のプレート。建物の歴史的背景と当時の建築技術の高さが評価され、2013年に登録へと至った