全室ジェットバス&サウナ付き。星野リゾート リゾナーレトマムで過ごす冬旅
冬は最低気温がマイナス30度になることもあるほど気温が下がり、一面が銀世界に包まれる北海道の占冠(しむかっぷ)村。その地で冬ならではの美しい自然現象を楽しみながら、優雅なリゾート滞在を堪能できるホテルが「星野リゾート リゾナーレトマム」です。
全室広さ100平米以上のスイートルームで、ジェットバス&サウナ付きという贅沢。日中は絶景とスノーアクティビティを満喫し、夜は冬にだけ現れる「アイスヴィレッジ」で幻想的なひとときを。多彩な魅力でゲストをもてなす、冬の「星野リゾート リゾナーレトマム」の過ごし方をご紹介します。
リゾナーレトマムへのアクセス
リゾナーレトマムは「北海道の大地を感じるグレイスフルステイ」をコンセプトにした滞在型リゾート施設。敷地面積約1,000ヘクタール、東京ドーム約213個分もの広さを誇る「星野リゾート トマム」内にあり、冬は雪や寒さを活かした体験を広大な敷地内で楽しめます。
アクセスは新千歳空港から車で約1時間40分。もしくは新千歳空港から直行バス「北海道リゾートライナー」が運行しており、途中トイレ休憩を挟んで約2時間でリゾナーレトマムに到着します。
新千歳空港を出発し、車窓から見える雪景色を楽しみながらホテルに着くと、暖炉を囲うラウンジで座りながらチェックイン。広大な敷地をスタッフから説明してもらいつつ、事前予約が必要なレストランやアクティビティも相談できます。
客室に行く前に、宿泊者専用「Books&Cafe」で小休憩。ここは無料のコーヒーや紅茶を片手に北海道にまつわる本を読めるスペースです。ジュースやとうきび茶も選べ、ゆったりとくつろげました。
カップルにおすすめの28階「デザインスイートツインルーム」
リゾナーレトマムには「サウス棟」と「ノース棟」の2つのタワーがあり、今回はノース棟の28階にある特別な「デザインスイートツインルーム」に宿泊。白を基調にパープルの差し色が映える優雅な空間で、非日常の時を存分に味わえます。
見る者の心を奪う、リゾナーレトマムの特徴的なバスルーム。全室にジェットバスが付いていて、冬はトマムの煌めく雪景色を楽しみながらお風呂に浸かることができます。泡風呂ができるよう入浴剤が用意されているのもうれしいポイント。モコモコの泡に包まれ、より贅沢なバスタイムとなります。
ジェットバスとともに、ドライサウナで癒やしの時を過ごせるリゾナーレトマム。全室プライベートサウナ付きで、自分の好みの温度に調整して思い思いのサウナタイムを楽しめます。
「デザインスイートツインルーム」は28階にあるため、高層階からの景色が確約。高い位置から望む雪国は心に残る美しさで、雪がしんしんと降る日も温かい部屋にいながらその光景を目に焼き付けることができます。
バスルームを中心にリビングルームとベッドルームが分かれ、ベッドルームにはダブルベッドが2台。広さ約100平米、定員2名となっており、特にカップルや夫婦での記念日旅行におすすめです。
優雅な時間は、上質なアメニティとともに。日本発スキンケアブランド「OSAJI(オサジ)」の洗顔フォーム・クレンジングリキッド・化粧水・フェイシャルゲル、「STEPHEN KNOLL(スティーブンノル )」のボディソープ・シャンプー・コンディショナーが用意されています。
さらっと羽織れるルームウェアはワンピースタイプ。さりげない「TOMAMU」のワンポイント刺繍入りです。ほかにもバスローブがあり、自分の心地よい服装で過ごせます。
環境へと配慮し、ペットボトルフリーの取り組みを行っている星野リゾート。水はあらかじめ用意されているボトルに給水します。客室の水道水も飲むことができますが、Books&Cafeに設置されたウォーターサーバーで給水も可能です。
グループ旅におすすめの「デザインスイートファイブ」
リゾナーレトマムは全200室あり、多彩なタイプから旅のスタイルに合わせて選択できます。ファミリーやグループ旅におすすめの客室が約120平米の「デザインスイートファイブ」。リビング・バスルームと2つのベッドルームのレイアウトで、最大5人宿泊することができます。
ベッドルームは主寝室がセミダブル×2台、副寝室がシングル×3台。副寝室のベッドは3台の低床ベッドもしくは2台の低床ベッド+1台のロフトベッドです。
雲海ゴンドラで「霧氷テラス」へ
極上の客室に感動したら、リゾート内を散策。室内・室外でできる多種多様なアクティビティ・体験がそろっており、天気の良い日には「霧氷テラス」を訪れるのが一押しです。山麓から雲海ゴンドラに乗って約13分登った場所にあり、スキーをしない人も行くことができます。ゴンドラ料金は、リゾナーレトマムの宿泊者は無料。滞在中、何回も登ることができます。
雲海ゴンドラを降りると、広がっているのは冬しか見られない神秘的な絶景!標高約1,088mの霧氷テラスや雪山さんぽ道で、雄大な日高山脈や十勝平野など、見渡す限りの銀世界を一望できます。雪道さんぽ道にはバーカウンターをイメージした「クラウドバー」もあり、思い出に残る絶景写真が撮れますよ。
美しい景色に感動したあとは、「雲Cafe」にて冬グルメを満喫。期間限定で霧氷の木々をイメージした「霧氷チョコレート」(1,000円)と「霧氷コーヒー」(ホットもしくはアイス、900円)が登場しています。霧氷とは氷点下の寒い環境で空気中の水蒸気や霧が樹木に着く現象で、それを見事に表現したスイーツ&ドリンクです。霧氷チョコレートは「トマム牛乳」を使ったミルクジャム入り。トマム牛乳とはリゾート内の牧場「ファーム星野」で搾乳された特別な牛乳で、ここでしか食べられないスイーツとなっています。
ホテルと各施設は無料のエリア内バスが便利。「リゾナーレトマム」「ザ・タワー」「水の教会」「リゾートセンター」など各施設を15分~20分間隔で運行しています。
北海道ワインがそろう「TOMAMU Wine House」
室内でゆったり過ごしたい時には、ホタルストリートにある「TOMAMU Wine House」へ。ワイン好きのスタッフが厳選した北海道のナチュラルワインを飲むことができる、大人なバーです。
ワインはワインサーバー内にある16種類のワインと1種のスパークリングワインが用意されており、30mlの少量から購入可能。ラインナップはその時々によって変わり、豊富な北海道ワインの知識を持つスタッフと会話を楽しみながら選べます。
生産量が少ない、希少な北海道ワインに出会えるのも「TOMAMU Wine House」の魅力。この日は家族経営のブドウ農家「宮本ヴィンヤード」の「Volonteーヴォロンテー2019」(30ml 800円)とラベルがおしゃれな「モンガク谷ワイナリー」の「楢ーならー2020」(30ml 600円)をチョイスしました。
ワインと一緒にトマム牛乳を使ったフレッシュチーズを合わせれば、より至福のひとときに。「ファーム星野のチーズ含む5種盛り合わせ」(1,800円)では、トマム牛乳のモッツァレラチーズとリコッタチーズ、そして北海道産チーズ3種類を味わえます。トマム牛乳は春夏秋冬で味わいが異なり、牛が水分をあまり摂らない冬は「濃厚さ」が特徴。現在ファーム星野では約40頭の乳牛を育てており、搾乳したての牛乳で作るフレッシュチーズは格別です。
幻想的な「アイスヴィレッジ」
多彩な体験ができる冬の「星野リゾート トマム」で、世界中の人が旅の目的にする人気スポットが「アイスヴィレッジ」。「氷の教会」や「氷のラーメン屋」など氷や雪でできたドームが立ち並ぶ幻想的な氷の街です。アイスヴィレッジに入場できるのは、夜だけ。入場料は600円ですが、リゾナーレトマム宿泊者は無料となっています。
まずは氷のグラスでカクテルを飲める「氷のBar」で乾杯。ブルーキュラソーで「アイスヴィレッジ」を表現したこの冬限定の「氷のフローズンカクテル」(1,500円)や爽やかな「オレンジマウンテン」(1,600円)など、目にも美しいカクテルを楽しめます。
より青く透き通った氷の世界を楽しみたい人は「氷のホテル」に宿泊を。1日1組限定で、継ぎ⽬のない⼀枚氷で造られている特別な空間に寝泊まりすることができます。氷の露天⾵呂で温泉に浸かったり、氷のミニバーのドリンクを楽しんだり。一生に一度の、特別な体験ができます(1泊1名あたり28,000円、別途、リゾナーレトマムもしくはトマム ザ・タワーの客室の予約が必要)。
「OTTO SETTE TOMAMU」でディナー
ディナーは特別な旅行にぴったりの「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」へ。リゾナーレトマム・サウス棟の31階にあるイタリア料理を提供するレストランで、イタリア語で「美食のカレンダー」を意味する「Calendario Gastronomico」をコンセプトに北海道の旬の食材を使った「季節のディナーコース」(15,730円)を味わえます。
この日は北海道の冬の味覚をふんだんに楽しむ8品が登場。海の煌「冬の海 小さな前菜」、海の太陽「雲丹をたっぷり使ったリーキのパンナコッタ」、冬茜「白子のムニャイヤ」と、コース前半は北海道を代表する海の幸を堪能しました。ドリンクは「ワインペアリング」(9,500円)がおすすめで、北海道・旭川市の男山「北の稲穂 スパークリング」やイタリア・トレンティーノ=アルト・アディジェ州の「ゲヴュルツトラミネール」など、その料理にあったイタリアワインや北海道のワイン・日本酒を提案してくれます。
海の太陽「雲丹をたっぷり使ったリーキのパンナコッタ」は毎冬、「OTTO SETTE TOMAMU」で提供される鈴木 將平シェフこだわりの一品。リーキのパンナコッタとコンソメのジュレの食感を雲丹の柔らかさに合わせて調整しており、フレッシュな雲丹とともになめらかな口溶けが心地よく広がります。
繋がり「丸ごと豚スネ肉とタコのラリー」は時間をかけて旨みを引き出したラグーソースの自家製パスタ。豚スネ肉はニンニクと香草で3日間漬け込み、約15時間かけて低温で火入れしています。弾力のあるタコと豚スネ肉の相性がとても良く、フランボワーズの酸味も印象的でした。
続いてはプリっと大きなホタテをポルチーニリゾットと木柚子ソースの2種類の味わいで楽しめる、雪明かり「殻付きホタテと根菜、茸」。ミネラルを感じるシャルドネ主体の余市・モンガク谷ワイナリー「栢ーはくー2021」がホタテの甘さを引き立て、魚介とのマリアージュを堪能できました。
メイン「エゾ鹿肉のフリットゥーラ」は寒さが厳しい冬に備えてたっぷり栄養を蓄えた「エゾ鹿」を主役にした肉料理。繊細な赤身肉ながら上質な脂を備えたエゾ鹿肉はトリュフの贅沢な香りをまとい、極上の一皿に。北海道に来たからこそ味わえるおいしさでした。
デザートは氷彩「トマム牛乳のジェラート」と夜半の冬「トマムヨーグルト リンゴとビーツのスープ仕立て」。トマム牛乳のジェラートはイタリアのスイーツ「カッサータ」「パンナコッタ」「ティラミス」がイメージされたトッピングとともに味わうことができ、2個でも3個でも好きな量を食べられます。リッチな味わいながら後を引かないトマム牛乳のジェラートはそのまま食べても絶品。冬の北海道ならではの極上イタリアンを、最後まで味わい尽くしました。
「プラチナム」の朝食ビュッフェ
翌朝はゆっくり起きて、リゾナーレトマム・ノース棟32階にある「プラチナム」(予約制)で朝食。ビュッフェスタイルの絶景レストランで、大きな窓からリゾート内を一望できます。
一番人気のメニューはスタッフがその場で焼き上げる「フレンチトースト」。温かいままホイップクリームやメープルシロップをつけて味わうと、朝から幸せになれるおいしさです。
洋食だけではなく、和食も充実!「ホタテといくらの丼」は白米の上に自分の好きなだけホタテ&いくらをのせることができます。リゾナーレトマムでは朝食付きプランで予約するとリゾート内の対象レストランから好きな朝食を選べるため、連泊する場合は違うレストランを楽しむのもおすすめです。
雪原を駆け抜ける「大雪原スノーモービル」
チェックアウト後も、出発の時間まで冬のアクティビティを満喫。スキーやスノーボードだけではなく、気軽に楽しめる「大雪原スノーモービル」(3km 3,000円、約10分)も人気です。どこまでも続くような真っ白な雪原を駆け抜ければ、日々の疲れも吹き飛ぶほどの爽快感!車やバイクの免許は必要なく、インストラクターが安全に運転できるよう丁寧に案内してくれるので、初心者でも楽しめます。
客室のジェットバス&サウナで癒やされながら、絶景や食まで楽しめる冬の「星野リゾート リゾナーレトマム」。気温が氷点下にまで冷え込み、雪景色で輝く別世界での体験は、冬しかできません。ウインターシーズンのリゾナーレトマムで過ごす、優雅な北海道旅行へと旅立ちませんか?
星野リゾート リゾナーレトマム
- 住所
- 北海道勇払郡占冠村字中トマム
- 交通アクセス
- 新千歳空港から車で約100分、札幌から特急で約100分、トマム駅から無料送迎バスで約5分。
- 駐車場あり
- 約65台 ※屋外
- チェックイン
- 15:00 (最終チェックイン:22:00)
- チェックアウト
- 11:00
- 総部屋数
- 200室
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取材・撮影・文/小浜みゆ