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TRANSIT 12号

インドを総力特集

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TRANSIT

【最新号情報】
名だたるアーティストを魅了し、多くの旅人に愛される神秘のインドを総力特集。めくるめくヒンドゥーの宇宙を彷徨い続けた南北インド紀行、ピンクシティやブルーシティを旅しながら目指した砂漠の祭り、バスや列車、船に揺られながら駆け抜けた南インドの旅など、見所は濃密な現地取材。さらに、読み応えたっぷりの第2特集では、ヒンドゥー教の宇宙観を徹底解説。書き下ろしの神様特大ポスターや小冊子「インドの聖地」が付録に付いた、永久保存版の内容でお届けします!

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PICK UP 1

神秘と幻想、美しき北インドのカオス

「一生に一度はインドに行きたい!」切なる想いをのせて、いつの頃からかインドは旅人の聖地だった。同じアジアの国でありながら、人種も宗教も生活習慣も、日本とはまったく異なる国。洗練されたヨーロッパにも自由を掲げる新大陸にもない、独自の文化と伝統を受け継ぐ神秘の土地に、多くの旅人は魅了されてきた。インドの神秘を追いかけて、首都デリーを発ち、東の中心都市カルカッタへと向かった。

首都デリーから列車で2時間、アーグラーを訪れた。ヤムナー川沿いに位置するアーグラー

 首都デリーから列車で2時間、アーグラーを訪れた。ヤムナー川沿いに位置するアーグラーは、古代より交通の要所として栄えた都市。とはいえ、その名を有名にしたのは、世界一美しい建築物と称えられる総大理石のタージ・マハルだろう。何よりも驚かされるのは、宝石や鉱石がふんだんにはめ込まれた建造物が、ムガル帝国の第5代シャー・ジャハーンが王妃のために建てた墓廟だということ。さらに、元来はヤムナー川をはさんだ反対岸には、シャー・ジャハーン自身のお墓も建設予定だったのだとか。黒大理石で建てられた幻の墓標がどんなにか美しかったろうと思いを馳せ、東へ向かった。

 バナーラスへ到着し、真っ先に向かった先はガンジス河。バナーラスは、ヒンドゥー教徒の聖地ガンジス河沿いに発展した街だ。それぞれのガート(川岸に設置された階段)では、巡礼者が聖なる川で沐浴や洗濯をする姿を見ることができる。信者が沐浴する姿は、異国の人々にとっては神秘的な光景だが、バナーラスが聖地といわれる所以は、この地が教徒にとって最良の“死に場所”であるということ。火葬場では、1日に数十体もの遺体が運ばれ、荼毘に付されると、遺灰は川へと流される。観光用ボートで遊覧をすれば、生と死がひとつに繋がった神秘のインドがよりいっそう浮かび上がる。

 最後に訪れたのは西ベンガル州の州都カルカッタ。インド領の首都だったことから、数多くの西洋式の建築や記念碑が残り、文学・美術、舞踊といったカルチャーが発展した文化的な街だ。洗練されたカフェが建ち並ぶ様子は、まるで東京のよう。スラム街に暮らす貧困層も少なくはないが、現在はかつての貧困や不衛生といったイメージが徐々に払拭されつつある。インドはカオスな国だ。美しさは醜さをも纏って存在し、俗なるものと聖なるものが同居する。インドの神秘たる所以は、訪れた者にその答えを投げかけるだろう。

ガンジス河はヒンドゥー教徒にとって聖なる川。

ガンジス河はヒンドゥー教徒にとって聖なる川。すべての罪を流してくれるとされ、バナーラスのガートでは、多くの信者が沐浴をする。

宇宙を支配するジャガンナート神

コルカタのカーリー・ガート付近で祀られていた、宇宙を支配するジャガンナート神。元来は東インド沿岸のオリッサ州の土着神。

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PICK UP 2

ゆるやかな調べにのって南インドを縦断

「南インドは北とは別世界だよ」北インドを訪れたとき、旅先で出会った友人たちは口を揃えた。タージ・マハルやバナーラスでの沐浴、ブッダの聖地など、代表的なインドの風景として取り上げられる場所は、すべて北インドのもの。けれど、イスラムの影響を受けた北とは異なり、伝統的なインドの文化が残されているのは実は南。豊かな自然と穏やかな人々が住まう南インドを、バスや列車、ときにボートに揺られながら縦断した。

ゆるやかな調べにのって南インドを縦断

 まず向かった先は、タミル・ナドゥ州第3の都市マドゥライ。ポンガル(収穫祭)を見学するために、バスでアランガナルーという小さな村を訪れた。玄関先にはコーラムと呼ばれる吉祥紋様が描かれ、家畜には首飾りがかけられていた。カラフルな壁の家とコーラムの美しい模様が織りなす村は、おとぎ話のように幻想的な世界だった。翌日はケーララ州のコーラムからアレッピーまで、水郷地帯をすすむバックウォータークルーズに参加。川岸へと目をやると、水浴びや魚釣り、洗濯をする人々の日常が垣間見える。ロードムービーを鑑賞しているようにすべてがドラマチックだった。
 
 ケーララのコーチンを経て標高2000mを超えるニルギリ丘陵にやってきた。ニルギリはインド最古の山岳鉄道が現役で走り、紅茶の産地としても知られる人気の避暑地。緑鮮やかな段々の茶畑が朝日に照らされて輝いていた。ニルギリから車で4時間ほどの距離に位置するマイソールでは、緑豊かな庭園都市の名にふさわしく、人々は芝生の木陰でピクニックを楽しむなど、のんびりと過ごしている。インド随一の美しさと称えられるマイソール宮殿を訪れると、豪華絢爛の宮殿を取り囲むように花が咲き誇っていた。

 南インドの旅を締めくくるのは、かつてヒンドゥー教のヴィジャヤナガル王朝が繁栄した古都ハンピ。岩がちの赤茶けた大地に都市遺跡が点在し、なんとも不思議な景色が広がっている。ある夜、トゥンガバドラー川のほとりを歩いていると、空には星がきらめき、目を落とせば蛍が暗い夜道の道しるべとなってくれた。かつて栄えた都は幻のように消えてしまったけれど、美しい夜空も蛍の光もきっと、700年前と変わらない風景だろうと思うとうれしい気持ちになった。

ケーララ州のコーラムから参加したバックウォータークルーズにて。

ケーララ州のコーラムから参加したバックウォータークルーズにて。水郷沿いに暮らす人々の生活は、簡素ながらも豊かだった。

カルナータカ州の文化の中心地、マイソール。

カルナータカ州の文化の中心地、マイソール。マイソール宮殿は、かつてこの地を支配したマハラジャ、ウォディヤール家の邸宅だ。

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