朝8時、出発を控えた人たちのザワメク空間を颯爽と歩き、東京と高知を繋ぐ幼い頃から愛着のある青色の機体へと急ぐ。
太陽が燦々と降り注ぎ潮風に包まれる南国土佐、‘笑顔と元気’の聖地を目指していってきます!
高知龍馬空港到着。日本で初の人名空港。John F Kenedy空港とは大きな違いだ(笑)。日本の幕末時代の戦士を象徴しているとして、とても誇りに思う。ただいま!龍馬が空港で迎えてくれる。外に出ると、温暖な気候に潮風のにおい。うーん、「帰ってきた!」そう思う瞬間である。
土佐電鉄のバスに乗り約30分、はりまや橋にて下車。土佐〜の〜♪高知の〜♪は〜りま〜や〜ば〜し〜で〜♪坊さ〜ん、かんざ〜し〜買う〜を〜見〜た♪この場所で坊さんが、恋するお馬にかんざしを買い、渡したことで有名な歌となった私の生まれ地、「はりまや橋」ガンバレ!
集合場所である高知城下の追手筋へ向かう。ここに来るのは何年ぶりだろう・・。真夏の炎天下で響き渡るよさこい節のメロディと、太陽よりも眩しい踊り子たちの笑顔を思い出す。ここから全てが始まった!
いちむじん」と書かれた地方車がストリートに入ってくる。‘君が踊る、夏’の映画の中のよさこい祭、再現祭のシーンが今日ここで何テイクか撮影される。
いちむじんとは、土佐弁で「一生懸命」を意味する言葉。道路わきにはエキストラ参加者たちが次第に集まってきて、警備員さんたちがロープを張り、交通安全に努めてました!
スタッフの方々の慌しい準備の中、この映画の主演である、溝端淳平さんと五十嵐隼士さんのお出まし。と同時に道路わきからは、淳平くんエールが飛び交いだす。約2ヶ月間のよさこい踊りとまといを振る訓練の成果を発揮するとき!
一方で、主演の溝端さんや五十嵐さんも、集まってくれたエキストラ参加者たちを盛り上げます。
「おはようございます!体調はどうですか?」とそこに、彼らのまといを特訓していたいちむじんのモデルチーム、‘ほにや’で毎年纏を振っている纏士2人が、溝端さんと五十嵐さんの緊張をほぐす。撮影の現場では主演やキャストの人たちがベストコンディションで演技に臨めるように、スタッフそれぞれが気を配っていました。
「用意!スタート!!」エキストラ参加者の興奮が高まる瞬間、監督の声が響き渡る。いちむじんの楽曲が地方車から流れ始めて、纏を持った二人が先頭に、指導人ほにやの纏士二人がその後ろをフォロー。隊列には、鳴子を両手に色鮮やかな衣装をまとった踊り子たちが、ぴたりとそろった動きに満面の笑顔を添えて、ライトアップされた高知城を背に、楽しそうに踊り舞う姿がきらきらと、何よりも眩しく輝いていました。一緒に踊りたい!
よさこい祭りは、現在では全国で開催されている、日本最大級のお祭りです。なぜこれほどまでに、このお祭りが全国の人々に魅了され、影響され続けるのか。それは、‘君が踊る、夏’の中で小児がんと闘った女の子のように、お祭りを見ている人に勇気と感動を与え、踊る人が作り出す‘笑顔と元気’がきらきらと何よりも眩しく光るからに違いない!
楽天トラベルもよさこい祭りに魅了され、北は北海道、南は沖縄まで、全国の社員が集まり、表参道元氣祭スーパーよさこい2007に出場しました。「いちむじん」の美しさを少しでも多くの人に知っていただきたい。楽天トラベルは、よさこい祭りを応援していきたいと思います!
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1954(昭和29)年、高知県高知市で、戦後復興の町興しとして開催された祭り。日本の祭りの多くは神仏を祭る形で発展してきたが、よさこい祭りは人が中心の祭りとして発展してきた。
本場・高知のよさこい祭りにおけるルールは基本的には3つ。
1.鳴子を手に持つこと 2.よさこい鳴子踊りの曲を入れること。 3.前に進むこと
この3点を守ればよいという自由度の高さから、踊り子たちの振り付け、衣装や化粧、大音量で地方車から流れる楽曲の多彩なアレンジが広がり、元気と笑顔をふりまく踊り子たちと観客が一体になって楽しめる。そのエネルギッシュで活気のある雰囲気が多くのファンを魅了し、徐々に全国に広がり、今や大小含めて約200か所で様々な形で行われている。
高知では毎年8月9日が前夜祭、10日・11日が本祭、12日が後夜祭と全国大会という日程で開催している。