貴賓室のために設けられた高野槙の沐浴場です。もともと境内にあった高野槙が風雨によって傾き、やむなく伐採されることになりました。その木の命を生かそうということで、古来より水に強く橋の橋脚や船底に用いられてきた高野槙の特性を生かし、浴槽の材としたものです。
「薬草湯」や僧侶が特別の儀式に臨むときにだけ心身を清める為に入浴する「丁子湯」のご用意をさせて頂く場合もあります。 |
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平成の再建事業で復興した本坊の廊下です。日々の行の中で磨き上げられた床面が光を映します。日々の修行の中でも、掃除をすることをはじめとした下働きは一番の基本で、重要な修行です。これを下座行(げざぎょう)といい、若い修行僧らに混じって共に行を体験される方もいらっしゃいます |
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院内にはいたるところに、ささやかでは御座いますが、ご滞在の信者様の目を楽しませ、またこころを解きほぐすことが出来るよう願いをこめて、さまざまな調度品を飾っております。
香職人がひとつひとつ手作りする掛香や工芸品、中には江戸期や桃山期の古美術も御座います。
また児玉希望画伯が高野山で逗留されたのも当院でした。そのご縁から大家の筆になる日本画等も季節に合わせ掛け換えております。ぜひごゆっくりご覧くださいますよう。 |