明治維新の後、お殿様の別邸として建てられた建物は、 振縄館(しんじょうかん)という名前で旅館として開業いたしました。 しかし、当時木造三階建ての建物が非常に珍しく、 街の人から「三階さん」と呼ばれていました。 そこで、その愛情を持って呼ばれた名前を使い「三階旅館」と名称を改めました。 |
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三階旅館に訪れる際には、是非、建物を見上げて見てください。 雨戸をしまう戸袋や屋根を守る鬼瓦は当時のまま。 工夫を凝らした江戸時代の職人の技を見ることができます。 玄関を入って右側においてある飾りは、 一番古い欄間(らんま)をそのまま飾りとしておきました。 梁(はり)や3階にある二部屋の格子は、昔のままのもの。 今ではめったに見ることができない素材や職人芸を楽しんでいただけます。 開業から今日まで数回の改修を行ってきていますが、純和風の趣は残したまま。 昔の生活を知るつくりや建て方を研究しにこられる方も多くいらっしゃいます。 本物の素材と歴史だけがかもし出せる「純和風」。 懐かしい、落ち着くといわれる秘密はそこにあるのかもしれません。 日本に残る木造三階建ての旅館は十数件。 そのうちの一件として今後も守り残していきたいと考えています。 |
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