“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」は、日常から解き放たれる場所

那覇空港から車で約50分。太平洋や東シナ海を一望できる高台に「EMウェルネス 暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」があります。ここは「ウェルネス」の名の通り、人にも、地球にも健康で、サステナブルであることをコンセプトにしたホテルです。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

直営農場での有機栽培、ケミカルフリーな客室、手作りや無農薬にこだわった食事など、「ここまでやるの?」と驚くほど、細部にまで健康や環境に配慮した工夫がいっぱい。子ども連れのファミリーや、ケミカルなものに敏感な方も、安心して過ごせると評判です。

 

誕生から、サステナブルなホテル

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

こちらのホテルには、その誕生からサステナブルなストーリーがあります。ホテルのオープンは2005年ですが、建物自体には約50年の歴史があります。実は、1972年に開業した「沖縄ヒルトン」を、フルリノベーションして生まれたホテルなのです。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

ホテルの立ち上げ前から携わってきた総副支配人の前川幸輝さんは、不安も感じていたといいます。「私たちの会社が引き受けるまでに10年以上放置されていた建物だったので、最初はほぼ廃墟状態。『この建物が、どう変わっていくのだろう?』と、心配もありました。でも、改修工事やクリーニングを進めていくにつれ、みるみるきれいになっていって。ワクワクしましたね」と、前川さん。「あるものを壊さず、活かす」というサステナブルな精神が、その成り立ちから体現されています。

 

微生物の「発酵の力」によって、心身ともにリフレッシュ

EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾートならではの特長は、「EM*」という発酵の力を、自社農園、客室の清掃、レストランのメニューなど、あらゆる場面で最大限に活用していること。EMとは、乳酸菌、酵母、光合成細菌など、自然界にいる善玉菌の集合体のことをいいます。

前川さんからは、「もともと、“病気にならない社会をつくりたい”という想いからスタートしたホテルです。滞在中は、発酵の力を衣・食・住のすべてのシーンで体験してもらうことで日々のストレスを癒やし、元気になっていただくことを目指しています。」という言葉がありました。

* Effective(有用な)Microorganisms(微生物たち)の略。

 

ケミカルフリーな客室で、上質な眠りを楽しむ

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

同ホテルのこだわりは、客室の清掃にも表れています。シーツやタオルなどのクリーニングには化学物質や合成洗剤を使わず、清掃や洗濯には自然由来の発酵液(EM)を使用。家具や内装、壁紙の接着剤や塗料にもEM処理を施して、体に負担をかけない空間を実現しました。

「『こんなにぐっすり眠れたのは久しぶりです』といわれたときは、本当にうれしかったですね。私たちがぶれずにやってきたことは間違っていなかったんだと、お客さまの声から実感しています」。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

また、2021年10月より、客室に歯ブラシなどのアメニティ類は置かず、必要な方にはチェックイン時に渡すスタイルに。ペットボトルのミネラルウォーターも廃止し、各部屋にはピッチャーを用意。各階に設置しているウォーターサーバーから水を汲み、自由に飲めるようになっています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

「プラスチック削減のための取り組みでしたが、お客さまからは好評です。『この取り組みはすごくいいですね』という感想もいただきました」(前川さん)


切り替えた当初は、不便だと思われてしまわないか不安もあったそうですが、世界中でサステナブルへの関心が高まっていることや、ホテルの想いがしっかり伝わっていることから、喜んでくれる方がほとんどだということでした。

 

調理などで出る生ごみをたい肥化し、自社農園で利用する循環システム

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

ホテルから車で10分ほどの場所に、自社農場「サンシャインファーム」があります。ここでは、農薬、化学肥料、除草剤などを一切使用しない、完全な有機栽培を行っています。収穫された野菜は、ホテルのレストランで提供。平飼い養鶏もしており、卵も農場で採れたものが使われています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

そして、この農場の最大の特徴は、多いときで1日に100kgも排出されるというレストランの生ごみをEMで発酵させ、100%肥料として活用するという循環型の取り組みを行っていること。

こうした取り組みに興味を持って、農場見学をリクエストされるお客さまも多いそうです。「養鶏はにおいが強いことが特徴ですが、うちの農場は微生物で発酵させているので、ほとんどにおいません。見学に来られたお客さまは、驚かれていますよ」と前川さんが教えてくれました。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

毎週土曜日には、「農場朝市」も開催。畑に行き、自分で収穫した野菜や卵を購入することができます。近年、土に触れる機会が減っている都市部にお住まいの方はもちろん、子ども連れのファミリーにも大人気です。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

 

ホテルのコンセプトを体現。発酵を存分に味わえるレストラン

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

ホテル内には4つのレストランがあり、「サンシャインファーム」で栽培されたこだわりの野菜、全国の契約農家で作られた無農薬米、毎朝手作りしているお豆腐など、出来る限り添加物を使わず、発酵の力を活かした体にやさしいメニューを味わうことができます。

中でも、朝食はホテルの名物の一つ。「“朝食自体がホテルのコンセプト”だといえるくらい私たちの想いが凝縮されたものになっています」と、前川さん。

そんな朝食をビュッフェで堪能できるレストランが、「キタナカガーデン」です。特に、新鮮な野菜をたっぷり食べられサラダバーは一番人気。その味を引き立てるのが、5種類の自家製ドレッシングです。麹や甘酒、塩こうじなど、発酵の力が存分に使われています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

また、おかゆも好評です。お米のおいしさはもちろんのこと、添えるトッピングが好評なのだそう。沖縄のアーサ(あおさ)の佃煮、塩こうじに漬けたきゅうり、島にんじんの塩こうじ和えなど、地域の食材と発酵調味料を活かしたラインナップが12種類。自分好みの味にアレンジできます。

さらに、ヴィーガン*オプション認証を国内で初めて取得したホテルであり、ヴィーガン向けのメニューも豊富。特に朝食はそのエッセンスをかなり多く取り入れており、ビュッフェの約半分がヴィーガン対応のメニューです。料理ごとにヴィーガンなどの表示がされているので、ヴィーガンの方や一般の方もみんなが楽しめるビュッフェを追求しています。

*ヴィーガンとは、野菜や果物を中心とした食生活を送るライフスタイルのこと

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

和食と琉球料理の「結庵-ゆあん-」もビュッフェ形式のレストラン。おすすめは、揚げたての天ぷらと、客前で握るお寿司です。ネタには、魚介類のほか、自社農園の無農薬野菜や、添加物を一切使わず自社の養殖場で育てたエビなどが使われています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

夜景が自慢の「星ノ庭」は、コース料理とお酒を楽しめるバー。特に、発酵でうま味やアクセントを出した発酵フルコースは人気が高く、それを目当てにした宿泊プランも評判だそう。また、甘酒を使ったドリンクや自家製ハーブのカクテルなども提供しています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」
“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

「暮らしの発酵デリ&カフェ」は、カフェプレートやお惣菜、スイーツやコーヒーなどが楽しめるカフェ。パンもスイーツも、すべてオーガニックの素材を使った自家製です。小麦粉も100%国産もの。スイーツには精製された白砂糖は一切使わず、沖縄のきび糖やみりん、甘酒などで甘みが付けられています。

 

水質からこだわった、やわらかなお湯に癒される

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

ホテルのスパにも発酵の力が活かされています。EMセラミックスを使用したろ過器を通されたお湯はやわらかく、肌にしっとりと馴染みます。「『水の質がいいですね』と、よく言われます。また、お湯の温度を一般的なものより2~3度低くしていることもポイント。長湯をしても疲れず、心地よさを味わっていただけると思います」(前川さん)

 

ホテルでの体験を、日々の暮らしにも活かせるワークショップ

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

ワークショップも「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」滞在中の目玉の一つです。「滞在したあとも、自分や家族、周りの人たちの暮らしを健康的でよりよいものにしてほしい」という想いから、発酵の力を暮らしに活かせるワークショップが多数開催されています。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

みそ、しょうゆ、塩こうじ、醤油こうじ作りなどの企画は大人気で、すぐに予約がいっぱいになってしまうのでお目当てのワークショップは公式サイトでチェックしてみましょう。ほかにも、塩作りやプランター栽培、合成洗剤を使わない清掃のワークショップなどもあります。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

人気の秘密は、ただレシピを知るだけでなく、発酵のメカニズムを理解したり、試食したり、体験しながら深みをもって学んでいけるためかもしれません。前川さんは、「日常から活用できる情報も盛り込んでいますので、価値がある経験ができると思います」と語ってくれました。

 

生き方を見つめ直すきっかけにもなる、特別な宿泊体験

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

こちらのホテルに滞在したことで、健康や環境に対する意識が変わったという方も多いといいます。「うちの自社農園のトマトのおいしさに感動して、脱サラして農業をはじめたお客さまや、近くに移住してきた方もいます」と前川さん。

 

“発酵するホテル”「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」

心と体、環境にとことんやさしい環境に身をゆだねることで、新しい発見があったり、自分の未来を考えるきっかけが生まれたりするかもしれません。沖縄の大自然に囲まれた「EMウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」で、忙しい日常から解き放たれてみませんか?

 

EMウェルネス 暮らしの発酵ライフスタイルリゾート

住所
沖縄県中頭郡北中城村喜舎場1478
総部屋数
215室
アクセス
【車】那覇空港より車で約50分
【バス】那覇空港より系統111番で「喜舎場」バス停下車、系統152番で「イオンモール沖縄ライカム」バス停下車

 


※この記事は楽天トラベルガイドによって取材・作成されたものです。

2022/10/3