美しい星空をみるためのアドバイス ◇月齢を調べよう。 星は空が暗ければ暗いほど、綺麗に小さな淡い光の星まで見ることができます。 ですから、月の影響がなるべく少ない日のほうが、満天の星空を眺められる可能性が高い訳です。 星空観察を一番の目的に来られる方は、ぜひ新月近くの日を選んで来られるのが良いでしょう。 ◇防寒対策、暗闇対策を万全に。 せっかく、星を楽しみに来られても、防寒対策がしっかりしていないと、ゆっくり星空を楽しむことができません。 手や首周り、耳、頭などを重点的に、完全防備で臨みましょう。 携帯用の座布団やマットのようなものがあった方が良いかもしれません。 また、星空観察の好条件=暗闇ですので、ヘッドランプ等もあると良いでしょう。 ◇暗闇にしっかり目を慣らそう。 明るいホテル館内から屋上に出ると、期待した程、星が見えません。 星の光は非常に淡いもので、満天の星空を存分に堪能するには、暗闇にしっかり目を慣らすことが必要です。 寒さですぐ諦めてしまう方もおられますが、防寒対策をしっかりされて、最低10分は辛抱して空を見上げてみてください。 お部屋の窓から星をみるときも、照明を落とし、しばらくしてから、夜空を見上げてください。 ◇雨上がりの夜に期待。 山旅をするなら天気の良い日を選んで行きたいものです。 星空観察なら、なおさら、雲は大敵です。 ですが、晴天の日が続く時よりも、雨上がりの晴天の方が、大気中のチリなどが雨に洗われ、非常に澄んだ夜空を眺めることができます。 ◇夜は長い。根気強く晴れるのを待とう。 ホテル立山では、星空を楽しみたい皆様方に「スターウオッチング」や「星空観察会」を実施しております。 ぜひご参加ください。 ただ、山の天候は刻一刻と変わりますので、たとえ晴れ模様の夜でも、ご案内する時間だけ、曇ってしまい星が見えなかったということもございます。 晴れた時間があれば、どんどん外に出て、星空をお楽しみください。 |
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なぜ、街中に比べ、沢山の星が見られるのでしょうか? その理由は2つあります。 ①市街地から遠く離れた標高2,450メートルもの山上にあり、街灯りなどの光害が少ないこと。 ②空気がとても綺麗なこと。 があげられます。 星の光は、太陽や月に比べ、非常に淡く暗いものなので、空の明るさや大気の状態によって大きく見え方が変わってきます。 |
季節ごとに見える星座が変化するのは、地球が太陽の周りを一年かけて一周するからです。 1日で4分、1ヶ月で2時間早まりますので、ある日の10時に見える星座が1ヶ月後の8時に同じ位置に見えることになります。 また、地球の自転によっても星は動きます。 夜8時〜9時頃に真上に広がるのが、その季節の星座ですが、一晩の間には、それに前後する季節の星座達も楽しむことができます。 |
■4・5月■ 西の空には、まだオリオン座をはじめとする賑やかな冬の星座たちが輝いています。 「冬の大三角」、「冬の六角形」など、富山の街明かりとともに美しく瞬きます。 そして、有名な星の並びであるおおぐま座の北斗七星が北の空高くに上ります。 そして北斗七星から、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカとつながる「春の大曲線」、そしてこの2つの星としし座のデネボラからなる「春の大三角」が一番の見所です。 |
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■6・7月■ 冬の星座達とはしばしの別れ。 春の星座がまだまだメインですが、徐々に夏の星座たちも東の空から昇り始めます。 南の空、浄土山から室堂山上空に現れるさそり座が目だってきました。 雨の多い季節ではありますが、雨が止み快晴となれば、雨に洗われた澄んだ空気の下、満天の星空も期待できます。 夜の寒さも幾分ゆるみ、長時間の星空観測も随分楽です。 |
■8・9月■ 夏の大三角 春の星座は西に傾き、見上げれば雲に見紛うような天の川が流れます。 天の川の南端にはいて座とさそり座、 そして真上の空には天の川を挟んでベガ(織姫)とアルタイル(彦星)、そして白鳥座のデネブからなる「夏の大三角」が輝きます。 お盆の頃に極大を迎えるペルセウス座流星群も楽しみです。 |
■10・11月■ オリオン座昇る 主役は夏の大三角から、秋の四辺形へ。 ペガスス座の胴体である四辺形からアンドロメダ座が延び、その近くに「アンドロメダ大銀河」があります。 私たちの住む銀河系のお隣の銀河ですが、その距離は230万光年とも言われます。 カシオペヤ座が見やすいのもこの季節です。 東に聳える立山の稜線から徐々に賑やかな冬の星座達も顔を出すようになります。 |