記念日に泊まりたい!ハワイらしいもてなしと横浜らしさが出合う「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」
ハワイにあるラグジュアリー・リゾートホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」。1964年のオープン以来、歴代のアメリカ大統領をはじめ、皇族や王族、著名人に愛されてきた名門ホテルです。
その「ザ・カハラ」が初の海外進出の地として選んだのが、横浜でした。ハワイで培われた家族のように接する「Aloha」の心と、常に新しいものを取り入れてきた横浜らしさが出合う。そんな「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」でのステイを体験してみました。
歴史がつなぐ、ハワイと横浜の深い縁
ハワイの名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の海外展開第1弾として、2020年に開業した「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」。
ハワイと横浜は、歴史上、実は深い縁があるのだとか。明治元年、最初のハワイへの移民が出発したのは、横浜・大さん橋付近でした。その後、明治政府にとって初となる国賓、ハワイ国王のデイビット・カラカウア王を迎えたのも同じ場所。現在もフラのダンサー人口は横浜市が日本一を誇るなど、その縁は続いています。
そんなハワイとのつながりを感じる大さん橋をはじめ、横浜赤レンガ倉庫や横浜ランドマークタワー、大観覧車で知られる遊園地・よこはまコスモワールドなど、人気観光スポットが集まるみなとみならい地区に「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」はあります。
電車では、みなとみらい線新高島駅、またはみなとみらい駅から徒歩約8分。横浜駅からもタクシーで6分ほど。さらに、山下公園や横浜中華街へも車で約10分と、港町・横浜を存分に満喫できる立地です。
“クリスタルモダン”の輝きが出迎えるロビー
プルメリアの香りが漂う14階のロビーに到着すると、目に飛び込んでくるのがクリスタルのシャンデリア。
モダンなフォルムですが、実はハワイの初代国王・カメハメハ王の王冠の羽をイメージしたもの。シャンデリアを囲む天井のしつらえは、ハワイに輝く南十字星を表現しています。
インテリアのコンセプトは、“クリスタルモダン”。ハワイの「ザ・カハラ」のシンボルとなっているシャンデリアが宿す伝統と、港町として常に新しいものを受け入れてきた横浜のモダンな風。ふたつが融合して生まれました。
ロビーの壁には、ハワイで古くから用いられてきた幾何学模様がモチーフのトライバル模様の装飾が。モダンな中に、ハワイらしさを感じる――。それはインテリアに限りません。
「ザ・カハラ」が大切にしているのが、ハワイの言葉で、すべての人と愛を分かち合い家族のように接する「Aloha」、Ohana(家族)の心でゲストと地域を大切にする「Malama」、思いやりと誠実な心で責任を果たす「Pono」といった思い。
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」でも、笑顔での出迎えや、チェックイン時のやりとり、すれ違う際の挨拶からも、そのスピリットを感じます。包み込まれるような温かなもてなしに、ラグジュアリーでありながら、心身ともにリラックスできるステイを予感させてくれます。
ダイナミックな眺望が開ける客室「ザ・カハラ プレステージコーナー」
記念日など、とっておきの日におすすめの客室が「ザ・カハラ プレステージコーナー」。約60平米という広さに加え、角部屋であることを活かし、たっぷり2面に取った窓からの眺望が自慢の客室です。
ベッドにいても、ソファに座っていても、ベイブリッジをはじめとする横浜・みなとみらいの風景を存分に堪能できます。
ヘッドボードにトライバル模様を大胆に取り入れるなど、客室もモダンなハワイアンテイスト。
ピローケースには、ハワイの定番の花・ハイビスカスがあしらわれています。
この「ザ・カハラ プレステージコーナー」は、バスルームからも眺望を満喫できるのが魅力。バスタイムに楽しむ横浜の景色は格別です。
洗面台もダブルシンクで、ゆとりのある広さ。黒と白でまとめられたスタイリッシュなデザインながら、曲線を取り入れ、やさしい雰囲気に。
バスアメニティは皮膚科医が監修したオリジナル。海藻類などに含まれる保湿成分のフコキサンチンを配合しています。
ヘアケア・ボディケアアイテムは和を感じさせるやわらかなGreen Tea & Willowの香り。バスオイルは日本らしいヒノキの香りとハワイらしいプルメリアの香りの2種類が用意されています。
パッケージは、黒にカラーのラインが映えるハイセンスなデザイン。アイテムごとに異なる7色のラインは、ハワイの虹をイメージしたもの。さりげなく忍ばせたハワイアンテイストに遊び心を感じます。
さらに、カハラ横浜オリジナルスキンケアアメニティも用意されています。
バスローブは、フランスの高級リネンメーカー「ガルニエ・ティエボー」のもの。吸水性抜群で肌触りのよい生地ながら、軽いことが特徴です。
そして、客室のテーブルにはウェルカムスイーツとして、ハワイの「ザ・カハラ」の名物、マカデミアナッツチョコレートが。ハワイのオリジナルレシピに基づいて作られています。香り豊かで大粒のマカデミアナッツを、上質なチョコレートが引き立てます。
ミニバーには、「ネスプレッソ」とシンガポールのラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」の紅茶。ホテルオリジナルのカップにたっぷり淹れて、マカデミアナッツチョコレートとともに、景色を眺めながらゆっくり堪能したくなります。
ラグジュアリーなステイを叶える最上級客室「ザ・カハラ スイート」
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」には、全7タイプ、146の客室があります。「ザ・カハラ プレステージコーナー」のほかの客室もご紹介します。
7タイプのうち、約110平米と一番広い最上級の客室が「ザ・カハラ スイート」。角部屋にあたり、リビングでもバスルームやベッドルームでも、みなとみらいを一望できます。
リビングルームは、曲線を取り入れたやわらかい印象のインテリアに、シャンデリアが“クリスタルモダン”な輝きを添えます。
ベッドの上にしつらえられたモダンな天蓋が特別感を演出。ベッドからも、バスルーム越しに眺望を楽しめます。
そして、広々としたバスルームの外には横浜の絶景が広がり、夜は夜景を眺めながら贅沢なバスタイムを。
さらに、スイートルームはバスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、ボディーローション、石鹸)に「ブルガリ」のものを用意。シンプルな中に品のあるデザインにも心がときめきます。
モダンなデザインのスイートルーム「プレミアスイート」
「プレミアスイート」は、眺望や“クリスタルモダン”なインテリアなど、「ザ・カハラ」ならではの魅力を約75平米に詰め込んだスイートルーム。
白と黒でまとめたモダンなバスルームからも景色を楽しめ、ベッドからもバスルーム越しに眺望を楽しめるよう設置されています。
スタンダードルーム「ザ・カハラ グランド」
7タイプのうち、一番コンパクトなスタンダードルームが「ザ・カハラ グランド」。コンパクトとはいえ、47平米以上あり、全客室、47平米以上を確保しているのはみなとみらい地区最大級です。
ベッドの前に大きな窓が広がり、解放感あるレイアウト。ウォークインクローゼットや、窓に面した大きなワークデスクも備わっていて、たまには優雅に横浜の街並みを眺めながら、ワーケーションしてみるのもよさそうです。
「ザ・カハラ グランド」のバスルームは、左右両サイドから出入り可能で、ベッドルーム、ウォークインクローゼットと回遊できる造りになっています。おかげで、お風呂上がりや朝の身支度もスムーズ。
シャワーブースとバスタブも行き来がしやすいよう工夫されています。ラグジュアリーさと使いやすさを両立し、ストレスフリーな癒やしのバスタイムを叶えてくれます。
さらに、「ザ・カハラ グランド」とほぼ同じレイアウトで、こんな港町らしい景色を望む「ザ・カハラ グランド ハーバービュー」、高層階(9~12階)に位置する「ザ・カハラ グランド アッパーフロア」もあります。
ディナ―は個室でゆったりと地元食材を味わえる日本料理「濱」で
夕食は全席個室の日本料理「濱」で。水庭に臨む個室で、静かにプライベートな時間が流れていきます。この日いただいたのは「明月(めいげつ)」コース(11,500円・サービス料別)。
「ローカルリスペクトジャパニーズ」をテーマに、神奈川県産の旬の食材を使った料理が並びます。
内容は季節によって変わりますが、たとえばこの日の前菜には、三浦半島の佐島港で水揚げされた蛸のやわらか煮、相模原の養鶏場でとれる濃厚な卵黄が特徴の「恵壽卵(けいじゅらん)」を使ったなめらかなムースなどが。丁寧に実直に、素材のよさが引き出された料理の数々に、思わずため息がもれます。
椀は「やまゆりポーク 沢煮仕立て」。神奈川県内のわずか8戸の指定農場で育てられた「やまゆりポーク」は、とろけるような脂の甘みとジューシーな肉質が魅力。そのポークと野菜でとった出汁のスープは滋味豊か。直火で熱した器で冷めないように提供されるところにも、もてなしの心を感じます。
続くお造りも、三浦半島の三崎港に水揚げされたイサキなど、地魚が中心。新鮮ゆえの美味が際立ちます。よく冷えた錫の器にはハモが。
揚物は、厚く切ったアワビの磯辺揚げを、濃厚なアワビの肝のソースでいただきます。磯の味わいをたっぷりと詰め込んだ一皿です。
強肴はこの店の名物「濱牛鍋」。横浜発祥とされる牛鍋は、熱した銅板で牛肉を煮立て、八丁味噌を絡めていただくもの。味噌は濃厚でありながら、しっかりと黒毛和牛ロースの旨みを引き立てます。
恵壽卵の温泉卵を絡めると、まろやかになり、また違った味わいに。海外からの賓客をもてなしてきた横浜の歴史とロマンを感じる料理です。
ご飯は岐阜県産のお米「いのちの壱」を土鍋で炊いて提供されます。「いのちの壱」は1粒がコシヒカリの1.5倍ほどあり、もちもちとした食感と甘みが特徴。白いご飯の美味しさがあらためて感じられます。
この日の甘味は、爽やかなスイカのシャーベットと、横須賀・走水(はしりみず)の海でとれた天草から作られたところてん。ところてんや、かぼちゃで作ったもっちりとした白玉、こしあんなど、さまざまな食感が最後まで舌を楽しませてくれます。
日本料理「濱」
- 営業時間
- 朝食7:00~10:30(L.O.9:30)
夕食17:30~22:00(L.O.21:00)
夜景とハワイアンカクテルに酔いしれる「ザ・カハララウンジ」でのひととき
夕食後、夜の時間をもう少し楽しもうと訪れた「ザ・カハララウンジ」。店内中央できらめくシャンデリアは、ハワイを代表する花、プルメリアと横浜市の花、バラを組み合わせたデザインです。
チェーンのカーテンが光にきらめき、天井には星空が投影され、窓の外には観覧車「コスモクロック21」をはじめとした横浜・みなとみらいの夜景が広がります。ピアノの生演奏に耳を傾けながら、夜景とホテルオリジナルのカクテルを楽しむ、ロマンチックな時間が流れます。
パイナップル型のゴールドの器で登場したのは、「キングス・ピニャコラーダ」(写真左・2,200円)。南国らしいカクテル、ピニャコラーダに、横浜開港で日本に伝わったとされるカレーの風味を加えています。ラムやココナッツミルクの甘さの中に、ふとスパイスが香ります。
「ザ・カハラ・ブルー」(写真右・2,200円)は、トロピカルカクテルの代表格「ブルーハワイ」を横浜流にアレンジしたもの。チャイナタウンをイメージし、パイナップルのかわりにライチと桃を使うことでアジアンテイストに仕上げています。
インパクトあるビジュアルの「フライミートゥーザムーン」(2,420円)は、横浜の海に浮かぶクラゲをイメージした一杯。グラスにのった白いバブルが弾けると、スモーキーな香りが広がり、カクテルの味わいに変化が生まれます。遊び心にあふれた神秘的なカクテルです。
バーラウンジ「THE KAHALA LOUNGE」
- 営業時間
- 10:00~23:00(L.O.22:30)
極上の眠りを誘うターンダウンサービス
部屋へ戻ると、ターンダウンサービスで就寝準備が整えられていました。上質な眠りを誘うといわれるナイトチョコレートは、フランスのショコラティエ「ヴァローナ」のもの。
大浴場やプール、ジムを備えた「ザ・スパ」
さらなる非日常体験を求めて訪れたのが、スパ施設「ザ・スパ」。インドアバスには浴槽が2つあり、片方は炭酸泉。微細な炭酸が含まれ、湯あがりは肌がしっとりと潤ったような心地よさ。また、男性用スパにはドライサウナ、女性用スパにはスチームサウナ、水風呂もあります。
シャワーブースは個室に区切られ、天井には満天の星空のようなライトが灯るラグジュアリーな空間。「ザ・スパ」へは、客室からバスローブとスリッパで、専用エレベーターでアクセスできるのもうれしいところです。
スパ
- 営業時間
- 6:00~24:00 (最終受付23:30)
4歳~16歳未満は17:00 (最終受付16:30)まで - 料金
- 3,300円(サービス料別)
「ザ・スパ」内には、屋内温水プールもあります。外に出ると、ベイブリッジをはじめとした横浜の景色が広がる開放的なバイブラバスも。水着のレンタルもあるので、思い立ったらすぐに泳ぐことができます。
スイミングプール
- 営業時間
- 6:00~22:00 (最終受付21:30)
4歳~16歳未満は17:00 (最終受付16:30)まで - 料金
- 「The Spa」利用料に含む
「ザ・スパ」には、宿泊者専用のフィットネスジムも併設。トレッドミルやエアロバイク、ベンチプレスなど、テクノジム社の最新トレーニングマシンが並びます。
ジム
- 営業時間
- 24時間
- 料金
- 無料
ハーバービューを目の前に、客室でいただく優雅な朝食
すっきりと目覚めた朝。朝食はインルームダイニングを利用して、ハーバービューを眺めながら、誰にも邪魔されずにゆったりと楽しみます。
洋朝食はハワイアンムードたっぷり! なかでもハワイ「ザ・カハラ」の名物メニュー、「シン・パンケーキ」を味わえるのがうれしいところ。薄く焼いたしっとりもちもちとしたパンケーキ生地に、メープルバターシロップをかけていただきます。マラサダやアサイーボウルなどもあり、ハワイに行かずとも、本場らしい朝食をいただく贅沢が叶います。
そのほか、エッグベネディクトやサラダ、温かいスープ、有機野菜のジュースなどが並び、しっかりパワーをチャージ。また、週末を中心に、朝食ブッフェも開催されています。
週末は館内がハワイ一色になる「アロハ・ホリデー」を開催
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」では、館内がハワイムードに包まれる「アロハ・ホリデー」を金~日曜日に開催しています。サービススタッフのユニフォームはアロハシャツに、ラウンジのスタッフはムームーをエレガントにアレンジしたワンピースにチェンジ。
BGMにハワイアンミュージックが流れ、ロビーにはハワイアンキルトのクッションが置かれ、トロピカルなテーブル装花がハワイアンムードを盛り上げます。金曜日の夕方には、ロビーでフラダンスショーも行われます。
さらに、土曜日のディナータイムには、バンケットルームで「ザ・カハラ・ハワイアンブッフェ」を開催。ハワイの「ザ・カハラ」で人気の「サンデーブランチ」をイメージしたメニューが並びます。
「ザ・カハラ」オリジナルアイテムをお土産に
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」でのステイに名残惜しさを感じつつ立ち寄ったのは、1階のブティック「THE KAHALA COLLECTION」。ホテルのオリジナルアイテムがそろいます。
手に取ったのは、客室でも味わったマカデミアナッツチョコレート。ハワイの「ザ・カハラ」と同じグリーンのボックスに入った、ミルク、ダーク、ホワイト、ブロンド(キャラメル)の4種類の詰合せ(6,500円)と、1種類ずつの小箱(2,800円)があります。
ほかにも、オリジナルのフレーバーティー、客室でも使われていたマグカップやバスローブなどもここで求めることができます。
ブティック「THE KAHALA COLLECTION」
- 営業時間
- 9:00~20:00
クリスタルの輝きとみなとみらいの眺望が叶える温かな非日常
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」での時間を振り返って感じるのは、どこか懐かしい温かさ。クリスタルの輝きに彩られたモダンなインテリア、現代的な横浜の風景と、そこに確かに息づくハワイで培われた「Aloha」の精神。この温かさに包まれるため、また戻ってきたい――。日常に帰った後もそう思えるホテルでした。バースデーや特別な日、ハワイ旅行気分に浸りたいときに選びたい1軒です。
ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜
- 住所
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-3
- アクセス
- みなとみらい線「新高島」駅、「みなとみらい」駅より徒歩約8分
- 駐車場
- 4,000円/泊
- チェックイン
- 15:00
- チェックアウト
- 12:00
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撮影:岡村智明 取材・文:仲川僚子