新幹線の主要駅や空港からのアクセスが良く、レジャーもビジネスも便利な「田町」。JR田町駅直結という抜群の利便性とスタイリッシュな空間で心地よい滞在ができるライフスタイルホテルが「プルマン東京田町」です。

アーティスティックな館内はまるで海外にいるかのような新鮮さがありながら、細部に宿るのは「日本の伝統」。ラウンジアクセス付きのスイートに宿泊する、プルマン東京田町の1泊2日滞在記をレポートします。

JR田町駅直結。「プルマン東京田町」へのアクセス

プルマンは「アコー」のプレミアムブランドホテル。フランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ「アコー」は、世界110カ国で5,400を超えるホテルやレジデンスを展開しています。そして「プルマン東京田町」は、2018年10月に日本初のプルマンホテルとして誕生しました。

「プルマン東京田町」アクセス詳細

その土地のエッセンスを取り入れることがプルマンの特徴となっており、プルマン東京田町のコンセプトは「歌舞く」。これは田町がかつて花街だったことから着想を得ています。

写真はアーティストのBAKIBAKIさんによる、写楽の浮世絵からインスパイアされた絵画。館内には歌舞伎や日本の伝統にまつわるアートが散りばめられ、インスピレーションが湧き上がる空間となっています。

アクセスはJR田町駅から徒歩約1分。屋根付きのペデストリアンデッキを通り、階段を使わずにそのままホテルのエントランスに到着できる抜群の立地です。ちなみにJR田町駅へは品川駅より山手線もしくは京浜東北線で約5分。新幹線を利用する旅行者にとっても便利な場所にあります。

緑を感じられる都会的なエントランスから館内に入ると、目に飛び込んできたのは天井の高いおしゃれなバーカウンター。一般的なホテルは入り口にロビーやフロントが位置することが多いのですが、すべてのゲストをバーカウンターで迎えることで「宿泊者以外も気軽に足を運んで欲しい」という想いが込められています。

プルマン東京田町の遊び心あふれる空間が「JUNCTION（ジャンクション）」。バーカウンターとラウンジが合わさったエリアで、行き交う人が集まり誰でも利用することができます。コーヒーを飲みながら待ち合わせをしたり、会議をしたり、アイディアに行き詰まったら卓球でリフレッシュしたり。クリエイティビティが刺激され、新しい発想が生まれる場所です。

海外のようなスタイリッシュな空間にワクワクしつつ、バーカウンターの隣にあるフロントでチェックイン。フロントに描かれているアートは、歌舞伎の「隈取（くまどり）」の色使いを筆を使って表現しています。床から天井へと一気に舞い上がるような筆づかいは力強く、印象的。ダイナミックに演じる歌舞伎役者を彷彿とさせます。

細部に宿る伝統美。トレインビューの「スーペリアスイート」

客室は3階〜8階にあり、客室数は全143室。田町はお台場に続く水路がたくさんあり、運河と水辺の街「芝浦・田町」と言われる町。アーティスティックな廊下は水面に浮かぶ紅葉を表現しています。

今回宿泊したのは約52平米の「スーペリアスイート」。朱色のテーブルを中心に一筆書きのアートや和紙の壁紙があしらわれた、和モダンなデザインとなっています。歌舞伎の「見得を切るポーズ」を表現したスイート限定の特別な陶製彫刻にもご注目。定員3人です。

※3名で宿泊の場合はエキストラベッドで対応になります。

大きな窓から見えるのは東京らしい山手線や新幹線など列車の風景です。時には見ると幸せになれると言われる「ドクターイエロー」に出会えることも！線路が近いのに、二重窓構造で室内はとても静かです。角部屋にあるスーペリアスイートはトレインビューが確約のため、鉄道ファンやファミリーにもおすすめ。

スーペリアスイートはキングもしくはツインから選択が可能。ベッドは匠大塚が手がけるプルマンオリジナルです。身体にフィットしつつ適度な硬さがあり、翌朝スッキリと目覚めることができます。

広々としたバスルームも、スイートならではの特別仕様。有田焼のダブルシンクで2人同時に身支度が可能です。

スーペリアスイートの飲み物はイリーのエスプレッソマシンで淹れるコーヒーやTEARTHの紅茶・緑茶・カモミールティーが無料。デカフェのコーヒーやアールグレイも用意され、夜にもカフェインを気にせず飲むことができます。

ミニマルで快適。利便性の高い「スーペリアルーム」

スーペリアスイートのほか、観光メインの滞在にぴったりの客室が「スーペリアルーム（シャワーブース）」。和紙の壁紙で彩られた和モダンなデザインで、約29平米とコンパクトながら必要なものがすべてそろった快適な空間です。バスタブはついておりませんが、その分、余裕のある広さとなっています。

スーペリアルームはフルサイズのライティングデスクが中心に置かれたタイプと窓際にワークコーナーを配した2種類。デスクが中心に置かれたタイプでは、両面からデスクが使えるよう工夫されています。

「プルマン東京田町」の宿泊プランをチェックする

スイートに宿泊する特権。「エグゼクティブラウンジ」へ

客室でくつろいだあとは、9階の「エグゼクティブラウンジ」へ。ここはスーペリアエグゼクティブルーム、デラックスエグゼクティブルーム、スーペリアスイート、デラックススイート宿泊者のみが入ることができる特別なラウンジです。

西洋と日本が融合したデザインとなっており、「坪庭」を眺めながらくつろげることが特徴。日本家屋の雪見障子のように、屋内にいながらも時間ごとに変わる景色を楽しむことができます。

8:00〜21:00の営業時間中はドリンクやお菓子が追加料金なしで、さらに時間ごとに特別なフードが提供されます。14:00〜16:00の「アフタヌーンティー」ではスイーツ3種類を日替わりで提供。この日はオーストラリアのメレンゲ菓子「パブロバ」、フランスの伝統菓子「ガトーバスク」、パッションフルーツ＆パイナップルのグラススイーツをいただきました。ホテル自家製のスイーツはどれもおいしく、おかわりしたくなるほど！

おいしいスイーツはロゼのスパークリングワインとともに。エグゼクティブラウンジは営業時間中、常にビールやワインなどアルコールも追加料金なしです。ほかのホテルではカクテルタイムのみアルコールが提供されることが一般的なので、8:00〜21:00いつでもお酒が飲めるのはプルマン東京田町のエグゼクティブラウンジの大きな特徴！

ソフトドリンクもジュース、烏龍茶、炭酸水など豊富。「果樹ある生活スムージー」は長野県を中心に国産の果物と野菜を使ったスムージーで、濃厚な果実感を味わえます。

17:00〜19:30のカクテルタイムにはビール・ワインに加えてウイスキー、スピリッツ、日本酒など多彩なアルコールが登場します。東京都港区の酒蔵「東京港醸造」の「純米吟醸原酒江戸開城」やニッカウヰスキー「竹鶴ピュアモルト」など、上質なお酒を心ゆくまで堪能できます。

カクテルタイムのアペタイザーも日替わり。この日はてりやきチキン串、ラザニア、エビとサーモンのテリーヌなどアペタイザーにぴったりなタパスを楽しみました。フードはすべてオールデイダイニング「KASA」で作られており、レストランクオリティのタパスを味わうことができます。

「プルマン東京田町」のエグゼクティブラウンジ詳細

ここでしか食べられないインターナショナル料理を堪能

エグゼクティブラウンジで食前酒を楽しんだら、オールデイダイニング「KASA」でディナーを満喫。総料理長・福田浩二さんによるオセアニア、ヨーロッパ、アジアのテイストを加えたインターナショナル料理を楽しめます。ディナーコースは「DINNER 3 COURSE」（1名様4,400円）、「DINNER 4 COURSE」（1名様6,600円）、「SEASONAL 5 COURSE」（1名様8,800円）となっています。

例えば牛フィレ肉のステーキは中東のミックススパイス「デュカ」でアクセントを加えたり、太刀魚の直火焼きはウォーターメロンガスパッチョでスペイン風に仕上げたり。その時々の旬の食材を用いた、ここでしか食べられない料理が魅力です。

「プルマン東京田町」のディナー付きプランをチェックする

都心で楽しむルーフトップバー「PLATFORM9」

お酒好きな方には、オープンエアな空間でお酒を楽しむルーフトップバー「PLATFORM9」も一押しです。2023年10月28日（土）まで、木・金・土限定でシャンパンメゾン「モエ・エ・シャンドン」とコラボレーションした「シャンパンガーデン feat. モエ・エ・シャンドン」を開催中。シャンパン3種・ワイン10種のフリーフローが楽しめます。

スイートルームに戻り、広々とした湯船でバスタイム

1日の終わりには足が届かないほどゆとりのあるバスタブでゆっくりと。ハンドシャワーとレインシャワーの2種類があるので、自分の好みで使うことができます。

バスアメニティはアメリカで最も歴史のあるアポセカリー（調剤薬局）の「C.O.Bigelow（シー・オー・ビゲロウ）」。シャンプー、コンディショナー、ボディーウォッシュ、ボディローション、ハンドソープが、環境に配慮した詰め替えボトルで用意されています。香りは都会的なシトラス＆ウッディ。プルマンらしい高級感を感じられる香りです。

スイートはC.O.Bigelowのスキンケアセット付き。そのほかの客室では、必要な場合リクエストするとC.O.Bigelowもしくは雪肌精などのスキンケアセットを無料でもらうことが可能です。（種類は選択不可）

サステナビリティを重要視するプルマンでは、竹製の歯ブラシやコームなどを採用し、プラスチック量を削減。アメニティのパッケージには適正に管理された森林の木材で作られたFSC認証の紙が使われています。

ルームウェアは上下分かれたセパレートタイプ。肌ざわりの良いウェアやサステナブルなアメニティに心地よさを感じながら、眠りにつきました。

動き出す東京の朝の景色を見ながらワークアウト

匠大塚が手がけるプルマンオリジナルベッドでぐっすり眠れた翌朝、フィットネスセンターで朝のエクササイズ。最上階の9階にあり、田町駅を行き来する列車を見ながら有酸素運動やウェイトトレーニング用の最先端の機器で身体を動かせます。

エッグベネディクトもパンケーキも好きなだけ。朝食ビュッフェ

朝食はオールデイダイニング「KASA」でブッフェを堪能。オープンキッチンで作られる料理は洋食、和食、中華、デザートと多彩なニーズに合わせたラインナップです。

メインの卵料理やパンケーキはオーダー制で、注文後に出来たてを席へと持ってきてくれます。オーガニックオムレツ、エッグベネディクトなど、好きなものを、好きなだけ注文できるスタイル。ちなみにKASAで使用している卵はすべてケージフリーでストレスなく育った鶏の平飼い卵です。エッグベネディクトでは半熟でそのおいしさを堪能できます。