ここ数年でも印象的だったホテルの1つ。

築年数が古いためかなり寒いのは致し方ないが、2階リビングの構造であるために1階は寒さが際立つ。
風呂や洗面所や冷蔵庫は1階にあるために、冬はこの寒さと対峙する必要があるのだが、過ごしてみて気付くのが、その空間に「暖房器具が一切ない」こと。これは苦しかった。

真冬の期間も常設してある洗面所のタワーファンの存在意義が分からず、寒さと対峙する精神力をより試してくる。

玄関と同じフロアマットが設えられた2階リビングは、まるでビジネスホテルの洋室の地べたで過ごす感覚が新しい。また小さいリビングに不相応な大きなテレビは設置位置が高く、地べたからはかなり見上げる姿勢となる。壁にもたれることもままならない空間ではこれがまた小さな苦行。

寝室とリビングの仕切りドアに気付いたときは嬉しかったが、半スケルトンのため、子供が寝てもリビングの電気をつけたりすることは難しい。
いずれにしてもロフトが大部分を占める寝室は、空気が循環せずエアコンの室温設定が難しく、室温のムラが出るため、ドアは開けるに至る。

寒さも相まって家族連れには向いていないように思う。

ベッドはたくさんあるが、リビングが3人程度しかいれない大きさなので、何も知らずに6人も泊まったグループを想像してみると、寝るとき以外はリビングで立って過ごす姿を想像してしまい、勝手ながら心配してしまう。
リビングにダイレクトに隣接して配置してあるトイレは、友達連れでも音や臭いが気になるので実際には使えないのではとも。そこは友情が試されるのか。

五右衛門風呂は気持ちよかったです。
窯なるものを手で触るとウレタン塗装がどんどん手に張り付いてくるのが少し難儀でしたが、唯一心が休まる空間となりました。

ちなみに各所で10時チェックアウトを厳しくうたっており、すこし過ぎると「清掃員が部屋に入ってくる」、「延長は出来ない」など複数の表記がある。厳格なオーナーの性格や意識が垣間見れる。

しかしここで気を付けないといけないことは、「部屋の時計は20分遅れている」ことだ。

このトラップに気付かずに10時にチェックアウトした方、その時点で実際は10時20分なので、おそらくチェックアウト時にはちょうど清掃員と対峙することだろう。

旅行の目的

レジャー

同伴者

家族

宿泊年月

2024年01月