従来のアロマオイルトリートメントは、体を撫でることによる施術でリラクゼーション効果が期待できました。
アロマ・リラクゼーショントリートメントは、予めブレンドされたアロマオイルを使って、的確なつぼ押しとアジアンスタイルのやや強めのマッサージにより、リンパの流れを良くします。
体の中の老廃物を体外に流し出し、痛みのある個所を速やかにほぐしていきます。
旅館に置いてある外履き用の下駄。普通のランクの旅館では、決まって履き辛くて転びそうな下駄が置いてあります。最近では、下駄を履くこともすっかり日常では減ってしまってますね。歩きやすくてしかも見た目にも素敵で、高価過ぎない下駄を探しました。鼻緒は、男性用は大島柄、女性用は市松模様やトンボ柄、刺し子模様など和風にこだわってみました。下駄を履きなれない方のために、安全にも配慮し、裏にゴムを貼ってあります。紋屋に来て、ずっと気になっていたことの一つでしたので、やっと素敵な下駄が玄関に並び、嬉しい気持ちです。 (女将)
旅館のフロントは、昔は帳場と呼ばれました。時代劇で見るような、文机を帳場格子で囲まれたものです。当時、チェックインはホテルのようにフロントでする事は無く、宿帳(=宿泊カード)への記帳は客室で行われていました。伝統的な日本旅館のスタイルは、座ってのチェックインだったのです。それが東京オリンピックや万国博覧会などのイベントや高度経済成長に伴う団体旅行の急増により、旅館の規模が大きくなり、ホテルのように靴を履いたままで館内に入り、フロントで記帳する合理的なスタイルが主流となりました。そこで紋屋では、日本旅館の伝統とホテルの合理性を取り入れ、フロントのローカウンターで座ってのチェックインをお願いしています。ローカウンターの奥には、半長円に切った飾り床が季節によってその意匠を変え、日本の四季の歳時・風情を表現しています。ご登録をされている間、お連れ様にはロビーのソファーでおくつろぎいただき、目の前の太平洋や野島崎灯台の眺望が、しばしのお相手を務めます。(あるじ)
旅先の宿屋で、たまには時間を忘れて読書なさいませんか。
パソコンやインターネット等、電子文字を見慣れた目には、印刷の活字はやわらかいものです。
それもそのはず。印刷文字には約400種類もの活字の種類があり、出版社は内容のイメージに最も適した文字を採用しているのです。ゆったりしたひとときに、潮騒の音を聞きながら、ゆったりした気分にさせる活字に触れてみるのも、日頃の喧噪から神経をほぐしてくれるのではないかと紋屋は思っています。そこで、ロビーラウンジの片隅に置いた「ひぐらし書物棚」には
私の好きな本を並べてみました。
● 房総関連書籍やガイドブック
● ワインや食に関する本
● 日本文化関係書物
● 青春時代に読んだ詩集や美術展覧会のカタログ
● そして私の趣味の映画に関する本
お子様用には絵本や児童書を揃えました。
本当にわずかな冊数ですが、そんな私の思い入れの書物棚です。( あるじ)
私が紋屋に嫁いでからお客様に戴くアンケートの要望で一番多かったものは、「飲料の自販機が欲しい」でした。どうして置かないかを主人に聞くと、置き場所が無いの一つ返事でした。でも業者を呼んで調べてもらったところ、「タバコやアイスクリームの自販機を移動すれば、その横に置けます」という結果が出たのです。次に飲み物と言っても何を入れるかが問題となりました。紋屋が独自に行ったアンケート調査の結果、小さなお子様が安心して飲める酸味が少ない100%果汁ジュースの要望が有ったため、他ホテルではほとんど入れる事が無いという100%果汁ジュースを選択しました。全てに健康を意識した品揃えで、カテキンウォーターやビタミン入り飲料等、自販機でもこだわりを持ったラインナップにしたつもりです。分煙化の一環でロビーを禁煙とし、フロント脇に喫煙コーナーを設けた関係で、タバコの自販機もそちらへ移動しました。小さなお子様連れの客様には、更にお喜びいただいております。 (女将)
日本人の暮らしには、お香が深く根差してきました。お香は、平安の昔から衣裳の防虫用に使われました。
白檀(びゃくだん)の香りは防虫効果が高く、木を薄くスライスしたものを敷いて使う事もあったそうです。香木の中では、沈香(じんこう)と白檀が代表的。日本書紀には、淡路島に沈香が漂着したとの記述が有るそうです。沈香の中でも、伽羅(きゃら)は古くから格の高い香りとして、珍重されてきました。着物やお部屋に焚き染めて、香りを楽しむ事を「空薫(そらだき)」と言います。茶の湯では、炉の季節には練り香を、風炉の季節には香木を焚いて、客をもてなします。紋屋では、特に「日本香道」から取り寄せたお香をフロントの香炉で焚いております。ほんのりと漂ってくる良い香りが、旅先での疲れをふっと和らげてくれる和風のアロマテラピーです。( あるじ)
玄関前の大きなお花は、私が着付け教室で知り合った草月流の先生にお願いしています。以前は、館内60ヶ所を越えるお部屋や廊下等に飾るお花を、私と母が手分けして全て生花で生けていました。(ディスプレー用には一部作り物もございますが.....)今は任せられる社員がいるので安心しています。時々、私も生けますが、お花はイライラしているとうまく生かりません。自分の心が映る生きたお花です。お越しの皆様のお心がお花によって、少しでも癒されると嬉しい限りです。(女将)
伝統的な日本旅館のおもてなしの中に、「モダン和風」の紋屋ならではの新しいおもてなしを加えました。
「香り」でもヒーリングを体感していただきたいと思い、アロマランプのお貸し出しをしております。女将が楽しみながらブレンドした3種類の香り(「クオリティ- オブ スリープ」「やさしい時間」「夢の花」)をご用意致しました。また各階の廊下にはアロマランプを取り付け、フロアー毎に香りのおもてなしも。
1階は、心地よい眠りに誘う「クオリティー オブ スリープ」
2階は、疲労を回復させ、穏やかな気持ちにさせる香り「やさしい時間」。
3階は、気分を明るくよみがえらせてくれる香り「夢の花」。
4階は...アロマルームがありますので、既に心地よい香りで溢れています。
また大浴場「季の湯」では、やさしく甘い香りの「オレンジ」を、展望風呂「光の湯」では、気分をリフレッシュしてくれる「レモン」を、ひのき風呂「和の湯」では、ストレス緩和に効果の有る「ひのき」を、それぞれ焚いております。( あるじ)