繊細かつ精巧な技術で、季節を映し出す見た目も美しい和菓子。地産地消に特化した和菓子は、旅の途中の一息や手土産にもってこいです。伊助饅頭は、金箔の乗ったお饅頭。加賀藩の時代に工芸文化の振興を図った前田公が箔職人の伊助によって研究させたことが由来だそう。春季限定のピンクの伊助饅頭は、とても可愛らしく癒されます。
衝撃の甘酒が加賀にあります。それは竹の浦館の甘酒。米粒が原型のままお椀に浮かんでいますが、口の中にいれたとたん、その米粒はプチンと弾け飛びます。雑味は一切なく、これがお米の甘さかと驚くほどの洗練された風味。それもそのはず材料は、乾燥麹とお米だけ。甘酒の概念がひっくり返されるこの体験を、ぜひ木造校舎がそのまま残る竹の浦館で。
ご当地ソフトクリームは全国にありますが、「オトナのソフトクリーム」として一押ししたいのが松浦酒造つくしやの大吟醸酒粕ソフトクリームです。酒粕独特の鼻に抜けるフルーティーな香りと上品な甘さは旅の思い出に必ずや残ることでしょう。また、小出仙の温泉(ゆせん)玉子ソフトクリームもおすすめ。玉子の独特のコクが感じられる濃厚ソフトクリームです。
白いおしるこ、若草色のお餅、その上に浮かぶ桜花の塩漬け。そんな春の訪れを告げるようなおしるこを囲炉裏を囲んで食することができるのが、片山津温泉にある茶房富久紗。おしるこの温かさと囲炉裏の暖かさで、なんだか懐かしい気持ちに。
素材の味をそのままに感じられるのも和菓子の良いところ。備長炭で焼き上げた、手摘みのよもぎ入り草餅が入ったはづちを茶店の草餅ぜんざいもそのひとつ。あんこの自然な甘さと草餅の素朴な香りは、一緒についてくる加賀棒茶とぴったりです。
白山を望む柴山潟に面した一面ガラス張りの開放的な雰囲気の中、地元ならではの加賀珈琲が楽しめるのがティールーム冬の華です。世界的な建築家、磯崎新(いそざきあらた。バルセロナオリンピックメイン会場設計)が設計したティールームで、絶景を眺めながらの一服は、至福のひととき。目の前の絶景があなたを別世界に連れて行ってくれます。
-
遠赤外線の輻射熱によって、表面を焦がすことなく芯から浅く焙じた加賀棒茶。甘味と良く合います。
-
茶房古九谷では、九谷焼の器を使って甘味を楽しむことができます。オリジナルケーキが好評です。
-
渓谷の深い緑、清らかな水の流れ、野鳥のさえずり…。自然をいっぱいに感じながら風流なひとときを。営業期間は4月〜10月
北陸新幹線は、東京から大阪までを結ぶ計画であり、現在は東京・長野間が開業しています。 平成27年春に長野・金沢間が開業、金沢開業から概ね10年強後(平成37年度)に金沢・敦賀間が開業する予定です。