
2021年京都の桜、観測史上最速、3月16日に開花!
四季折々の風情を楽しむことができ、一年中観光客で賑わう京都。中でも秋の紅葉と並んで人気なのが、桜咲く春の京都。清水寺や二条城などでは幻想的な美しさの夜桜ライトアップも楽しむことができます。
2021年の京都の桜は、3月16日に開花宣言が出され、観測史上最速となりました。例年は、開花から1週間ほどかけて花が開き、満開を迎えます。(参考までに、昨年2020年は、3月22日に開花宣言が出され、3月30日に満開を迎えました。)
ウェザーニュースの「桜開花予想 2021」によると、嵐山では3月27日に満開を迎えると予想しています。
※桜まつり、ライトアップなどのイベントが中止になっている場合もあります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
※お出かけの際は体調や安全に十分ご注意ください。
京都市東山区
清水寺


ソメイヨシノとヤマザクラが合わせて約1,500本咲き誇る世界遺産の「清水寺」は、京都屈指の桜の名所でもあります。清水の舞台から見る桜はまさに絶景。三重塔の周辺や放生池などの景色も見応えがあり、ライトアップされた幻想的な光景もまた別格の美しさです。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月上旬
- 期間・時間
- [夜の特別拝観]
2021年3月27日(土)~4月4日(日)
18:00~21:30(受付終了21:00)
[通常拝観]
6:00~
- 料金
- 大人400円、小中学生200円
- 公式サイト
- 音羽山 清水寺
京都市東山区
高台寺


「高台寺」は、豊臣秀吉の正室、北政所ねねが秀吉の菩提を弔うため建てた寺で、「ねねの寺」として親しまれています。春には方丈庭園のしだれ桜をはじめ、ヤマザクラ、ソメイヨシノなど約50本の桜が満開に。開花期にはライトアップが行われ、5月上旬まで夜間特別拝観も開催されます。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月上旬
- 期間・時間
- [夜間特別拝観]
2021年3月12日(金)~5月5日(水・祝)
17:00点灯〜22:00(受付終了21:30)
[通常拝観]
9:00〜
- 料金
- 大人600円、中高生250円(圓徳院・掌美術館入館料含む)
- 公式サイト
- 高台寺
京都市左京区
平安神宮


朱と緑が鮮やかな社殿を取り巻く広大な神苑には、艶やかな紅しだれ桜が咲き誇り壮観な景色が広がっています。2021年は中止が決定していますが、例年4月上旬には、ライトアップされたしだれ桜と雅楽演奏などを楽しめる「紅しだれコンサート」も開催。昼間とは違った、平安神宮だけの趣ある夜桜観賞が堪能できます。
京都市中京区
二条城


徳川家栄枯盛衰の舞台として知られる「二条城」は、世界文化遺産であり、二の丸御殿は国宝に指定されています。城内には約50品種300本の桜が植えられ、美しい桜を目当てに毎年多くの人が訪れます。「二条城桜まつり」では、桜や庭園などを華麗にライトアップするとともに、通路を足下灯で照らし、幽玄の世界を創出します。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月中旬
- 期間・時間
- 2021年3月19日(金)~4月11日(日)
- [ライトアップ]18:00~21:00(22:00閉城)
[通常観覧]8:45~16:00(17:00閉城)
- 料金
- [ライトアップ]
月~木:中学生以上1,400円、小学生800円
金土日:中学生以上1,800円、小学生1,000円 - [通常観覧(二の丸御殿観覧料含む)]
大人1,030円、中高生350円、小学生200円
- 公式サイト
- 二条城桜まつり2021
京都市北区
平野神社


平安遷都以降約1200年の歴史を持つ古社「平野神社」は、桜の社として有名で、境内には約60種類400本の桜の木が。珍しい種類の桜がまるで出番を待っていたかのように次々と開花し、約1ヵ月半の長い期間、桜を愛でることができます。例年は桜の開花時期のみ夜間も解放し、夜桜のライトアップが楽しめます。
- 例年の見頃
- 3月上旬~4月下旬
- 期間・時間
- [夜桜ライトアップ]
2021年3月20日(土・祝)~4月18日(日) 21:00まで
※桜茶屋の出店は2021年は中止になりました。 - [通常拝観]
開門6:00~
- 料金
- 無料
- 公式サイト
- 平野神社
京都市南区
東寺(教王護国寺)


「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」とも呼ばれる「東寺」は、平安遷都後の796年に創建。金堂、講堂、大師堂など国宝重要文化財が建ち、世界遺産にも登録されています。境内にはソメイヨシノや河津桜など約200本の桜が咲き、中でも「不二桜」と呼ばれる八重紅しだれ桜は圧巻。桜の開花時期には、夜桜のライトアップと金堂・講堂の夜間特別拝観が実施されます。
- 例年の見頃
- 3月中旬~4月中旬
- 期間・時間
- [夜桜ライトアップ]
2021年3月19日(金)~4月18日(日)
18:00~21:30(最終受付21:00)
[通常拝観]
開門5:00~
- 料金
- [夜桜ライトアップ(金堂・講堂夜間特別拝観)]
大人・高校生1,000円、中学生以下500円
[通常拝観]
入場無料(金堂・講堂・五重塔の拝観は有料)
- 公式サイト
- 東寺(世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺)
ここまでご紹介してきた中にも、清水寺や二条城といった世界遺産に登録されている桜の名所はありましたが、夜間ライトアップは実施していないものの、世界遺産で桜観賞できるおすすめスポットをご紹介します。
京都市伏見区
醍醐寺


古くから「花の醍醐(だいご)」と呼ばれる桜の名所で、現在も約800本もの桜が広大な境内を彩ります。しだれ桜、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、八重桜などが3週間かけて咲くため、桜を長く楽しむことができるのも「醍醐寺」の魅力。例年、4月の第2日曜日に開催される「豊太閤花見行列」では、太閤秀吉が桜を観賞する様子を再現した行列が境内を練り歩きます。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月上旬
- 期間・時間
- [春期拝観](三宝院・霊宝館・伽藍)
2021年3月20日(土・祝)~5月5日(水・祝)
9:00~17:00(拝観券発券終了16:00、各所最終入場16:30)
- 料金
- [春期拝観券](三宝院・霊宝館・伽藍)
大人1,500円、中高生1,000円、小学生以下 無料
- 公式サイト
- 世界遺産 京都 醍醐寺
京都市北区
上賀茂神社


京都で最も古い神社で、京都の三大祭のひとつ「葵祭(あおいまつり)」が行われることで知られる「上賀茂神社」。境内には様々な種類の桜があり、3月中旬から5月上旬頃まで長期にわたって楽しむことができます。中でも「斎王桜」と「御所桜」と呼ばれる2本の立派なしだれ桜は必見です。
京都市右京区
仁和寺


「仁和寺(にんなじ)」中門内の西側一帯には、京都では遅咲きの桜として有名な「御室桜(おむろざくら)」と呼ばれる桜の林が。江戸時代から庶民に親しまれ、御室桜が満開になると京都の春も終わるといわれています。樹高が約2~3mと低いため、満開の桜を目の前で見られるのが魅力です。
例年、3月下旬から5月のGWにかけて、桜やつつじ、新緑の御室もみじを楽しむ「御室花まつり」が開催されます。
- 例年の見頃
- 4月上旬~4月中旬
- 期間・時間
- [御室花まつり]
2021年3月20日(土)~5月9日(日)
8:30~17:30(最終受付17:00) - 料金
- [御室花まつり 特別入山料]
大人500円、高校生以下 無料
- 公式サイト
- 世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
京都市左京区
哲学の道


熊野若王子(にゃくおうじ)神社から銀閣寺参道まで続く、全長約2kmの「哲学の道」。哲学者・西田幾多郎らが好んで散策したことが名前の由来といわれています。疎水沿いには約500本のソメイヨシノが咲き誇り、満開時にできる桜のトンネルは感動的。風に吹かれて桜が舞う、散り際の美しい光景も必見です。
- 例年の見頃
- 4月上旬
- 期間・時間
- 散策自由
- 料金
- 無料
京都市東山区
祇園白川


祇園を流れる白川沿いは、石畳が敷かれた風情ある京都らしい町並みに、ソメイヨシノやしだれ桜など約40本の桜が咲き誇ります。お茶屋が立ち並ぶエリアでもあり、舞妓さんや芸妓さんを見かけることも。2021年は中止となりましたが、例年は見頃の時季にライトアップが実施され、幻想的な世界へ誘います。新橋通と白川南通の合流点近くの「祇園巽橋(ぎおんたつみばし)」付近が人気の観賞スポットになっています。
京都市東山区
円山公園


1886(明治19)年に開設された京都市最古の公園。約86,600平方メートルの広大な敷地のほぼ中央に、歌人・与謝野晶子も愛でた「祇園のしだれ」として有名な大きなしだれ桜があります。2021年は残念ながら中止になってしまいましたが、例年はしだれ桜のライトアップも実施。夜桜の名所として多くの花見客で賑わいます。
京都市東山区~左京区
鴨川 河川敷


京都市内を流れる鴨川の河川敷には多くの桜が植えられていて、エリアによってそれぞれ違った趣を見せてくれます。七条大橋から三条大橋までの「花の回廊」ではしだれ桜やソメイヨシノが咲き、北山大橋から北大路橋までの「半木の道(なからぎのみち)」では満開時に紅しだれ桜のトンネルができます。
- 例年の見頃
- 花の回廊:3月下旬~4月上旬
半木の道:4月上旬~4月中旬
- 期間・時間
- 散策自由
- 料金
- 無料
京都市左京区
蹴上インクライン


「蹴上(けあげ)インクライン」は、南禅寺のすぐそばにあり、船を運航するために敷設された傾斜鉄道の跡地で、全長582mと傾斜鉄道跡としては世界最長。線路を覆うように約90本の桜並木が続きます。ライトアップは実施されていませんが、天気のいい夕暮れ時なら月明かりなどで照らされた幻想的な夜桜観賞が可能です。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月上旬
- 期間・時間
- 散策自由
- 料金
- 無料
京都市上京区
京都御苑


明治時代まで天皇の住まいだった「京都御所」を囲む周囲約4kmの広大な「京都御苑」。敷地内では約1,000本の桜が楽しめます。見どころは、出水の小川周辺のサトザクラや、近衞邸跡の「糸桜」と呼ばれるしだれ桜。桜松や車還桜(くるまがえしざくら)などの珍しい桜も見ることができます。
京都市右京区
渡月橋


嵐山を流れる大堰川(おおいがわ)沿いや、中の島公園にも多くの桜が植えられています。とくに満開時には山全体が緑と桜のコントラストに彩られ、「渡月橋」から見渡すその姿は芸術的。嵐山は、渡月橋を中心に、個性豊かなお寺や神社が点在し、お土産店や飲食店も多く、散策も楽しめます。
- 例年の見頃
- 3月中旬~4月下旬
- 期間・時間
- 散策自由
- 料金
- 無料
亀岡市~京都市右京区
保津峡


亀岡市の保津橋付近から嵐山の渡月橋まで続く約16kmの渓谷「保津峡(ほづきょう)」。自然豊かな両岸の山肌をヤマザクラが美しく彩り、嵯峨野トロッコ列車や保津川下りから風情あるお花見が楽しめます。
八幡市
石清水八幡宮


標高123mの男山山上にある国宝の「石清水(いわしみず)八幡宮」。境内には約200本、男山全体では約2,000本の桜が咲き誇ります。特に神苑にあるしだれ桜は必見。また、春分の日から4月にかけて、雅楽会、太夫道中など、さまざまな祭典行事が執り行われる「男山桜まつり」も開催されます。京阪・祇園四条駅から石清水八幡宮駅までは電車で約30分です。
八幡市
淀川河川公園背割堤地区


「石清水八幡宮」の対岸、宇治川・木津川・桂川の三川合流地点近くにある堤防「背割堤(せわりてい)」。約1.4kmにわたって続く桜並木がトンネルのように広がる光景は圧巻です。また、「さくらであい館」の展望塔では、高さ約25mの位置から桜並木を眺めることもできます。
- 例年の見頃
- 3月下旬~4月上旬
- 期間・時間
- [展望塔]
9:00~16:30(受付終了16:20) - ※2021年3月27日(土)~4月11日(日)に開催予定だった「背割堤さくらまつり」は中止になりました。
- 料金
- 無料
- 公式サイト
- さくらであい館
宇治市
宇治橋上流


京阪・祇園四条駅から約30分、JR京都駅からもおよそ30分のところある宇治。宇治川に架かる「宇治橋」の上流付近には、両岸に約2,000本の桜が咲き、人々の目をなごませてくれます。周辺には「平等院」などの観光スポットも点在。毎年春には宇治公園中の島一帯で「宇治川さくらまつり」が開催され、陶器市やお茶席、特産物の販売などで賑わいます。遊覧船から楽しむお花見もおすすめです。
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