重要無形民俗文化財が日本一多い、秋田へ!
東北地方の北西部に位置する秋田は、重要無形民俗文化財が日本で一番多い県。男鹿半島の奇習「ナマハゲ」や、東北三大祭りの「竿燈まつり」など、独自の伝統文化や風習が数多く残っています。また、春は「角館 桜まつり」、夏は「大曲の花火」、冬は「横手のかまくら」など、四季ごとの美しさ、楽しさも充実。「大湯環状列石」のストーンサークルや巨大湧き水群「滝の頭」など、神秘的な穴場スポットもおすすめです!
目次
仙北市
田沢湖
周囲約20キロメートルのほぼ円形の湖「田沢湖」。水深は約423メートルで、日本一の深さを誇っています。永遠の若さと美しさが叶うという田沢湖の水を飲み、龍になったというたつこ姫伝説に彩られる神秘的な湖の周囲には、歴史ある名所・旧跡やレジャースポットも充実。特に、小さな船旅気分を楽しめる遊覧船が人気です。
【現地スタッフおすすめコメント】
一周40分ほどの船旅ができる遊覧船がおすすめ!
- アクセス
- 【電車】JR田沢湖線「田沢湖駅」より羽後交通バスで約15分、「田沢湖畔」停より徒歩すぐ
【車】東北自動車道「盛岡IC」より車で約70分
仙北市
角館 武家屋敷通り
角館エリアの武家屋敷通りは、内町の武家屋敷群が有名ですが、秋田藩主・佐竹氏直臣から禄を貰った武士が住んでいた田町もお見逃しなく。蔵が5個もある武家屋敷「西宮家」をはじめ、新潮社の創設者を祈念して建てた「新潮社記念文学館」や「太田家」の洋館などの建物が点在し、春の桜や秋の紅葉とともに見ごたえ抜群です。
【現地スタッフおすすめコメント】
江戸時代から近代までの時間の流れを感じられるスポット
- アクセス
- 【電車】JR田沢湖線・秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線「角館駅」より徒歩約7分
【車】秋田自動車道「大曲IC」より車で約40分
仙北市
乳頭温泉郷
十和田・八幡平国立公園の乳頭山麓に点在する七湯の総称「乳頭温泉郷」。趣きの異なる七つの宿は独自に源泉を持ち、合計して十種類以上の多種多様な源泉があり、その湯めぐりは万病に効くといわれています。ブナの原生林に囲まれた清涼な空気のなか、自生する山菜やきのこなども滋味を堪能できるのもここならではの魅力です。
【現地スタッフおすすめコメント】
泉質の違う7つの湯を、日帰り入浴でも楽しめます
- アクセス
- 【電車】JR田沢湖線「田沢湖駅」よりバスで約45分
【車】東北自動車道「盛岡IC」より車で約60分
男鹿市
なまはげ館
重要無形民俗文化財にも指定され、毎年、大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われる「男鹿のナマハゲ」。その歴史と風習など、ナマハゲのすべてがわかる資料館。男鹿にある町内や部落で実際に使われていた110体&40枚の多種多様なナマハゲ面が展示されるほか、本物のナマハゲの衣装を身に纏って記念撮影できるコーナーなどがユニークです。
【現地スタッフおすすめコメント】
なまはげ伝説についての資料が多く展示されています
- 営業時間
- 8:30~17:00、年中無休
- 料金
- 一般550円、小中学生275円
- アクセス
- 【電車】JR男鹿線「羽立駅」よりタクシーで約15分
【車】秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より車で約40分
鹿角市
大湯環状列石
国の特別史跡にも指定されている、縄文時代後期の大型配石遺跡。万座・野中堂のふたつの環状列石(ストーンサークル)を主体とし、いずれも100基以上の配石遺構の集合体で、石の下にはお墓とみられる穴が見つかっています。環状列石の謎に迫る展示や、土器や耳飾りなどの製作体験ができる「大湯ストーンサークル館」も完備。
【現地スタッフおすすめコメント】
古代のストーンサークルがあるパワースポット
- 営業時間
- <大湯ストーンサークル館>
4~10月:9:00~18:00、無休
11~3月:9:00~16:00、月曜・12/29~1/3休
- 料金
- 大湯環状列石:見学無料
大湯ストーンサークル館展示ホール:入館料大人300円、子ども100円
- アクセス
- 【電車】JR花輪線「鹿角花輪駅」より秋北バス大湯温泉行き「環状列石前」停下車
【車】東北自動車道「十和田湖IC」より車で約15分
秋田内陸縦貫鉄道
秋田の自然や人の温かさを感じることのできる「秋田内陸縦貫鉄道」は、ローカル線だからこそ楽しめるイベント列車などの企画が満載。沿線農家のお母さんたちの自慢の手料理を味わえる「ごっつお玉手箱列車」や、車内にかわいい秋田犬の写真がいっぱいの「犬っこ列車」をはじめ、往復乗車券&温泉などのお得なパックもあり。
【現地スタッフおすすめコメント】
山間部は車窓の見どころも多く、秋は紅葉が美しい!
南秋田郡五城目町
ネコバリ岩
清流の中にある高さ約6mの巨岩の上に、スギ・ブナ・カエデといった何本もの巨木が根を張って、あたかも小さな森のように立っている「ネコバリ岩」。木々の根が波のように張って、地面とつながっていることから「ネコバリ(根古波離)」と名付けられました。映画「釣りキチ三平」の渓流シーンのロケ地としても知られる自然豊かな散策スポットです。
【現地スタッフおすすめコメント】
マイナスイオンを感じるスポット!
- 営業時間
- 散策自由 ※冬期(11月下旬~4月)は積雪のため通行止めとなる
- アクセス
- 【車】秋田自動車道「五城目八郎潟IC」より車で約40分
男鹿市
寒風山「風穴」
男鹿半島にある標高355メートルの寒風山。360度のパノラマ絶景が楽しめる回転展望台で有名な観光名所ですが、知る人ぞ知るジオスポット「風穴」がある場所としても密かに人気。第二火口の底にあり、手を入れると冷たい風が吹き出しています。妻恋峠からゴルフ場へ向かう途中にある「風穴入口」という案内板が目印です。
【現地スタッフおすすめコメント】
第二火口の底にあり、周りには高山植物なども生息
- アクセス
- 【電車】JR男鹿線「脇本駅」よりタクシーで約10分
【車】秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より車で約50分
男鹿市
滝の頭
古くから農業用水や飲料水などの上水道として利用される「滝の頭」は、寒風山北麓にある巨大湧水群。杉の巨木が立ち並ぶ遊歩道の奥にあるエメラルドグリーンの水面は透明度が高く、どこか幻想的な雰囲気が漂います。平日に水源地を見学するには入口にある浄水場事務所の許可が必要。道路沿いには無料の給水施設もあります。
【現地スタッフおすすめコメント】
日常を忘れさせてくれる幻想的な雰囲気が魅力です
- 営業時間
- 水源浄水場の許可が必要
- アクセス
- 【電車】JR男鹿線「脇本駅」よりタクシーで約10分
【車】秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より車で約40分
秋田市
赤れんが郷土館
旧秋田銀行本店の本館として1912年に建てられ、国の重要文化財にも指定されている「赤れんが館」を中心に新館・収蔵庫の3つの建物から構成。明治期の貴重な洋風建築とともに、郷土の歴史・民俗・美術工芸に関する企画展なども観賞できます。木版画家の勝平得之記念館や、人間国宝の鍛金家・関谷四郎記念室もあり見ごたえ十分!
【現地スタッフおすすめコメント】
明治期の貴重な洋風建築を残すレンガ造りの建物
- 営業時間
- 9:30~16:30、年末年始(12/29~1/3)および展示替え期間(不定期)は休館
- 料金
- 観覧料:200円(高校生以下無料)※秋田市民俗芸能伝承館および旧金子家住宅との共通観覧料250円、秋田市立文化施設の共通観覧券「くるりん周遊パス」500円
- アクセス
- 【電車】JR各線「秋田駅」より徒歩約15分
【車】秋田自動車道「秋田中央IC」より車で約20分
横手市
増田の内蔵
江戸時代以前より商業活動の中心地として賑わった増田町。当時の繁栄を今に伝える伝統的な建物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。なかでも、当時の商人たちが作った「内蔵」は、主屋の背面に建てられた土蔵を鞘となる上屋で覆った造りで、内部に床の間を配した座敷間を有する「座敷蔵」が独特です。
【現地スタッフおすすめコメント】
伝統建造物が立ち並ぶ奥ゆかしい街並みです!
- 営業時間
- 【内蔵を公開する建物】
観光物産センター「蔵の駅」(旧石平金物店):9:00~17:00 ※12/29~1/3のみ休館
旧石田理吉家:9:00~16:00、月曜(祝日の場合は翌日)※12/29~1/3休館
ほか
- 料金
- 施設により異なる
- アクセス
- 【電車】JR奥羽本線「十文字駅」より羽後交通バスで約10分、「増田中町」停下車
【車】湯沢横手道路「十文字IC」より車で約10分
由利本荘市
鳥海山 木のおもちゃ美術館
旧鮎川小学校校舎に誕生した遊べるミュージアム。「東京おもちゃ美術館」が監修を手がけた広い館内には、地元の木材が使われた遊具や数え切れないほどのおもちゃが展示・設置されています。子どもはもちろん、世代を超えて楽しめる工夫が散りばめられた、魅力溢れる施設です。
【現地スタッフおすすめコメント】
「鳥海おもちゃ列車『なかよしこよし』」はぜひ乗ってみて!
- 営業時間
- 9:00~16:00(最終入館は15:30)、木曜日・年末年始(木曜日が休日の場合は翌日)休
- 料金
- 大人800円、子ども(小学生以下)600円
- アクセス
- 【電車】JR「羽後本荘駅」より鳥海山ろく線「鮎川駅」下車。専用シャトルバスで約5分
【車】日本海東北自動車道「本荘IC」より約10分
大館市
秋田犬会館
国の天然記念物でもある秋田犬の発祥地、大館市にある国内唯一の単一犬種の博物室。秋田犬の犬籍、生態、飼育映写、伝記、その他の資料が保存、展示され、4月下旬から11月中旬には犬舎にて本物の秋田犬の見学もできます。会館前には忠犬ハチ公の銅像「望郷のハチ公像」があり、生まれ故郷の大館市大子内の方向を向いています。
【現地スタッフおすすめコメント】
秋田犬のすべてがわかる!
- 営業時間
- 9:00~16:00、8/13午後・12/18日〜1/3休
- 料金
- 入館料:大人200円、小人100円
- アクセス
- 【電車】JR花輪線「東大館駅」より徒歩約15分
【車】秋田自動車道「大館北IC」より車で約10分
男鹿市
男鹿半島
日本海に突き出た「男鹿半島」は、見どころがたくさんある秋田県のなかでも特におすすめの観光スポット。なかでも、日本海の海際という絶好のロケーションに建つ「男鹿水族館GAO」や、潮瀬崎にあり、シルエットがゴジラに似ている「ゴジラ岩」、樹齢1100年の榧の巨木がある「真山神社」や「なまはげ館」などは必見。
【現地スタッフおすすめコメント】
見どころたくさんの秋田の中でもおすすめの観光地
- アクセス
- 【電車】JR男鹿線「羽立駅」「男鹿駅」から各地へはタクシーなど利用
【車】秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より車で約40分
にかほ市
土田牧場
鳥海山を望む、なだらかな牧草地が広がる仁賀保高原の観光牧場。約180頭のジャージー牛を飼育し、「日本で一番安心できるミルク」と場長が自負するジャージー牛乳やオリジナルのソーセージなどが味わえます。中でもフードショップ「ミルクハウス」のソフトクリームが有名でおすすめです。ウサギやセントバーナードと遊べたり、乳搾り体験もできるなど、雄大な自然のなかで1日をゆったり楽しめるのが魅力!
【現地スタッフおすすめコメント】
ジャージー牛のミルクで作るソフトクリームが人気!
- 営業時間
- 9:00~17:00
1~2月は休業(3~12月の営業期間中は無休)
- 料金
- 入場無料
- アクセス
- 【電車】JR羽越本線「仁賀保駅」よりタクシーで約20分
【車】日本海東北自動車道「仁賀保IC」より車で約20分
秋田市
地蔵田遺跡・弥生っこ村
国の史跡にも指定されている「地蔵田遺跡・弥生っこ村」は、旧石器時代、縄文時代、弥生時代の複合遺跡。木柵で囲んだ弥生時代の集落跡は全国的にも珍しく、その復元整備は、市内の中高生や市民による手づくりで行われています。3棟の竪穴住居ほか、東屋などがあり、弥生時代の体験イベントなども随時開催されています。
【現地スタッフおすすめコメント】
旧石器時代、縄文時代、弥生時代の複合遺跡です!
- 営業時間
- 9:00~17:00(土日祝10:00~16:00、11月は~15:00)
12/1~3/31は休業
- 料金
- 入場無料
- アクセス
- 【電車】JR各線「秋田駅」よりバスで約20分
【車】秋田自動車道「秋田南IC」より車で約5分
きりたんぽ鍋
秋田名物のきりたんぽが入った「きりたんぽ鍋」。比内地鶏からだしをとったスープの本格的な味わいは、県外では食べられないと言われています。
稲庭うどん
「日本三大うどん」のひとつである「稲庭うどん」。のどごしの良さがありつつも、しっかりとしたコシや弾力性がある細麺に定評があります。
比内地鶏
比内地鶏を堪能するなら、肉と卵を贅沢に使った「比内地鶏親子丼」がおすすめ。秋田名産の食材の、素材そのもものの美味しさを堪能できる一品です。
横手やきそば
横手市名物、B-1グランプリで優勝経験のある「横手やきそば」。甘口のソースと、一番の特徴である目玉焼きとの相性が絶妙です。付け合わせには、紅しょうがではなく福神漬けが添えられています。
仙北市
角館 桜まつり
期間中は全国から120万人以上の方が訪れる「角館 桜まつり」。樹齢300年以上の古木や、国の天然記念物に指定されている162本のシダレザクラが彩る武家屋敷通りや、2キロに渡ってソメイヨシノが土手を飾る桧木内川堤など、見どころも充実。薄紅色に染まる町のあちこちで、多彩なイベントも開催されています。
【現地スタッフおすすめコメント】
武家屋敷のシダレザクラは国の天然記念物です!
- 開催期間
- 毎年4/20~5/5(桜の開花状況により変更になる場合もあり)
- アクセス
- 【電車】JR田沢湖線・秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線「角館駅」より徒歩約7分
【車】秋田自動車道「大曲IC」より車で約40分
大仙市
大曲の花火
日本三大花火大会のひとつであり、毎年8月の最終土曜日に雄物川河畔で開催される全国花火競技会。全国から選抜された一流の花火師たちが、内閣総理大臣賞などの栄誉を目指し、斬新なテーマを設けた創造性の高い花火を打ち上げます。また、夜とはひと味違う鮮やかな色彩や形などで競う昼花火が見られるのは、全国でもここだけ。
【現地スタッフおすすめコメント】
日本三大花火大会のひとつとして知られる全国花火競技会
- 開催日
- 毎年8月の最終土曜日
- 料金
- 観覧無料(有料桟敷席あり)
- アクセス
- 【電車】JR各線「大曲駅」より徒歩約30分
【車】秋田自動車道「大曲IC」より車で約10分
※大会当日は渋滞・交通規制などにご注意ください
横手市
横手かまくら
約450年の歴史があるという「横手かまくら」。水神様をまつる小正月行事として、子供たちが中に入って「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」といいながら、甘酒やおもちをふるまいます。横手の雪まつりの期間中、市内には100基ほどのかまくらが作られます。
【現地スタッフおすすめコメント】
秋田の冬の代名詞「かまくら」を体験できます!
- 開催期間
- 毎年2/15、2/16、18:00~21:00
会場:横手市役所本庁舎前道路公園、横手公園、羽黒町武家屋敷通り、二葉町かまくら通り 、よこてイーストにぎわいひろば(駅前) 民家苑木戸五郎兵衛村(2/14、2/15の二日間 9:30~17:00)、他市内一円
- 料金
- 無料
- アクセス
- <横手市役所本庁舎前道路公園>
【電車】JR奥羽本線・北上線「横手駅」より徒歩約10分(各会場巡回無料バスあり)
【車】秋田自動車道「横手IC」より車で約5分
秋田市
秋田竿燈まつり
青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並ぶ東北三大祭りのひとつであり、 宝暦年間にはその原型ができていたという歴史ある「秋田竿燈まつり」。竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、法被姿の人々がおでこや肩で軽々と支えながら、身ひとつで練り歩く勇壮な行事で、重要無形民俗文化財にも指定されています。
【現地スタッフおすすめコメント】
厄よけ、五穀豊穣などを願う東北三大祭りのひとつ
- 開催期間
- 毎年8月3日~6日
- 料金
- 観覧無料(有料観覧席あり)
- アクセス
- 【電車】JR各線「秋田駅」より徒歩約15分
【車】秋田自動車道「秋田中央IC」より車で約20分
湯沢市
小町堂
小野小町が生まれた地といわれる場所に建立されたお堂。小野小町と深草少将の恋物語の舞台となった場所でもあり、深草少将が小町へシャクヤクの花を99日にわたって送り続けたといわれています。艶やかな朱塗りの堂の周囲をシャクヤクの花が彩る6月の第2日曜日には「小町まつり」も開催され、木彫りの小町像が公開されます。
【現地スタッフおすすめコメント】
7人の小町娘が和歌を朗詠する「小町まつり」も必見!
- アクセス
- 【電車】JR奥羽本線「横堀駅」より徒歩約10分
【車】湯沢横手道路「雄勝こまちIC」より車で約5分
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