北陸・石川の今シーズンのカニ漁が、2025年11月6日から解禁されました。
金沢市と福井市の中間に位置し、「加賀温泉郷」で知られる石川県加賀市では、北陸が誇る最高級ブランドカニ「加能(かのう)ガニ」が地元漁港に続々と水揚げされ、初冬の温泉地が活気に沸いています。北陸新幹線の加賀温泉駅もあり、観光の拠点としてもおすすめです。
石川の漁師が太鼓判! 北陸の冬を彩る絶品「加能ガニ」
石川の地名「加賀」「能登」に由来する「加能ガニ」。主に、加賀市・橋立(はしたて)漁港、金沢港、志賀町・富来(とぎ)漁港、輪島港、珠洲市・蛸島(たこじま)漁港の県内5カ所の港で水揚げされる雄のズワイガニの最高級ブランドで、11月6日〜来年3月20日まで漁が行われます。
栄養豊富なプランクトンが集まる冬の日本海で育った加能ガニは、上品な甘みと旨味が特長で、まさに冬の北陸を代表する逸品。
一方、石川では小振りな雌のズワイガニ「香箱(こうばこ)ガニ」も有名で、こちらは漁期が12月末までと短く、今の時期しか味わえない貴重な味覚です。
漁場である冬の日本海は激しく荒れて危険を伴うことが多く、橋立漁港では夜間に底曳き網漁船が出港し、翌日の日中までのわずか十数時間で漁を終える日帰り操業が基本です。
短時間で港に帰ってくるため、水揚げされたばかりの鮮度の高いズワイガニが市場に届けられるというメリットも。こうした漁のスケジュールに合わせて、早朝ではなく夕方に競りが行われるのも、加能ガニならではの特徴です。
橋立漁港で獲れた加能ガニには、「石川」「橋立港」の名前を刻印した水色の産地証明タグに加え、黒地に金文字で「加賀市橋立港」と、漁獲した船名が書かれた特別なタグも付けられます。
見た目も味も豪華絢爛! 極上カニ料理に舌鼓
獲れたての加能ガニはさまざまな調理法で楽しめますが、なかでもぜひ味わってもらいたいのが加能ガニの刺し身です。
殻から取り出した身をさっと氷水にくぐらせることで、繊維がばらばらになって粒のように立ち、まるで白い花が咲いたようなビジュアルに。こうした「花咲き」の刺し身の盛りつけは、見た目の華やかさもさることながら、舌にふれた瞬間、加能ガニの新鮮さがダイレクトに口の中に広がります。
独特のとろけるような食感と身の甘さは、そのまま食べてもただただ絶品の一言。もちろんわさび醤油やカニ酢との相性も抜群です。
素材そのものの味わいを堪能できる、シンプルな茹でガニもおすすめ。特に上質な加能ガニの場合、大きく育った脚に身がパンパンに詰まっているので、ぐっと力を込めて押し出さないと出てこないほど。
また香ばしい香りとともに味わう王道の焼きガニは、身の中にぎゅっと凝縮された旨味が特長で、熱燗などの肴にぴったりです。
橋立漁港がある加賀市といえば、山代温泉、山中温泉、片山津温泉という3つの湯の町を抱える北陸有数の温泉地ですが、この時期は地元のホテルや旅館もカニ一色。加能ガニ・香箱ガニを楽しみに訪れる旅行者で連日にぎわいを見せます。
加賀温泉郷が1年で最も活気づく冬。極上の海の幸に舌鼓を打ち、体の芯まで温かい温泉に包まれる、そんな癒やしの石川旅へと出かけてみませんか?
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