一足早く春の訪れを知らせてくれる伊豆・河津桜。河津町の「河津桜まつり」、南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」の開催情報と周辺観光スポットを紹介します。伊豆は温泉地も豊富なので、花見と温泉を楽しむ旅行もおすすめです
公開日: 2025/02/20
河津桜（かわづざくら）で知られる河津町のお隣、静岡県東伊豆町の稲取（いなとり）温泉では、3月3日の桃の節句に向けて、女の子の健やかな成長を願って作られる伝統の和細工「雛のつるし飾り」の展示が始まりました。
実に2万個近いつるし飾りで館内が彩られているほか、地元の素盞鳴（すさのお）神社には日本最大となる118段のひな飾りも登場します。
江戸時代から伝わる稲取温泉の風習「雛のつるし飾り」
稲取温泉でひな祭りの際に行われる「雛のつるし飾り」は、女の子の健康や幸せを願い、ひな壇の両脇に花、桃、うさぎなどをかたどった手作りの人形をつるしてお祝いをする地域独自の風習です。
その起源は定かではありませんが、江戸時代後期にはすでに行われていたと考えられていて、稲取では今も母娘のつながりを感じる行事として大切に受け継がれています。
稲取温泉では2025年1月20日〜3月31日までの間、地域の4会場で「雛のつるし飾りまつり」が開催されています。なかでもメイン会場「文化公園 雛の館」では、1万7,000個を超える100対のつるし飾りを展示。17段の豪華なひな壇を囲むつるし飾りは圧巻の一言です。
そのほか、協賛会場の「なぶらとと」では20対（約2,200個）、「収穫体験農園 ふたつぼり」は18対（約1,980個）、八幡神社には10対（約1,100個）のつるし飾りが展示されていて、会場によってそれぞれ異なる雰囲気を楽しめるのもポイントです。
第28回 雛のつるし飾りまつり
- 開催期間
- 2025年1月20日～3月31日
※「なぶらとと」は金土日のみ開館（2月15日〜3月19日は毎日開館） - 開館時間
- 9:00～17:00（最終受付 16:30）※全会場共通
- 会場／入場料
- 文化公園 雛の館（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729）／500円
なぶらとと（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取396）／100円
収穫体験農園 ふたつぼり（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1813-1）／無料
八幡神社（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1191-1）／無料 - アクセス
- 伊豆急行「伊豆稲取」駅下車
神社の石段がまるごとひな壇に！ 壮大なジャンボひな飾りも登場
さらに2月15日～3月9日の間、稲取漁港を見下ろすように位置する「素盞鳴（すさのお）神社」に、118段の石段を使った長大なひな飾りが登場。2014年から行われている神社の恒例行事で、118段は屋外のひな人形展示として日本一の規模なのだそうです（※稲取温泉旅館協同組合調べ）。
まっすぐ伸びる階段に飾られたひな人形と両脇の「雛のつるし飾り」は、下から眺めると、まるで壁のように上へと広がります。神社の鳥居とひな壇との組み合わせは、写真映えすること間違いなし！
素盞鳴神社 雛段飾り
- 開催期間
- 2025年2月15日～3月9日
- 開催時間
- 10:00～15:00
※雨天中止の場合あり - 場所
- 素盞嗚神社（静岡県賀茂郡東伊豆町稲取15）
- アクセス
- 伊豆急行「伊豆稲取」駅より徒歩約12分
「雛のつるし飾りまつり」の期間中、東伊豆町や隣町の河津町では早咲きの河津桜が見頃を迎えます。河津町内では2月1〜28日にかけて「河津桜まつり」も開催されるなど、季節はだんだんと春の装いに。
相模湾に面した稲取温泉で数々のひな祭りイベントを巡りながら、穏やかな早春の風情を感じてみてはいかがでしょうか？
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