熊本「黒川温泉」を竹灯籠でライトアップする冬の恒例イベント「湯あかり」開催中

熊本の山間部・黒川温泉を竹灯籠でライトアップする「湯あかり」が開催中

熊本・阿蘇地域の奥深い山間地にある「黒川温泉」で、球体状の竹灯篭で里山をライトアップする恒例イベント「湯あかり」が、2024年12月20日~2025年3月31日まで開催されています。

期間中、温泉街は約300個の手作りの灯籠による温かな明かりに包まれます。

 

秘境の湯から人気観光地となった「黒川温泉」

黒川温泉

世界最大級のカルデラをはじめとした貴重な風土や、火山と共に暮らしてきた伝統、生活文化が息づく熊本県の阿蘇地域は、世界ジオパークや世界農業遺産に認定されている自然豊かなエリアです。

そんな阿蘇の山奥、大分との県境に位置する南小国町(みなみおぐにまち)の「黒川温泉」は、古くは知る人ぞ知る秘境の温泉でしたが、里山環境と調和した景観づくりや露天風呂を巡る「入湯手形」の取り組みが話題となり、1990年代以降は全国区の温泉地として大きく成長。現在は名物の露天風呂や自然風景を求めて、年間約90万人が足を運ぶ人気のスポットです。

 

山あいの温泉地がやわらかな光で包まれる「湯あかり」

黒川温泉 湯あかり

黒川温泉のライトアップイベント「湯あかり」は2012年に始まり、今シーズンで13回目。竹ひごを球体状に編んだ「鞠灯篭」約300個と、高さ約2メートルに及ぶ筒状の「筒灯篭」が、自然の景観に溶け込むように配置され、夜の街並みを幻想的な光で照らします。

黒川温泉では全国各地の里山と同様、放置竹林が他の木々の生態を脅かす「竹害」が問題となっていて、自然環境維持のためには竹林の適切な間伐が欠かせません。「湯あかり」の開催はこうした竹害対策の意味合いもあり、間伐した竹材をもとに地域の住民などが毎年手作りで仕上げる鞠灯篭は、今では冬の黒川温泉のシンボル的存在になっています。

また「湯あかり」による収益は、今後のイベントの維持や里山の環境保全に役立てられているそうです。

黒川温泉 湯あかり

ライトアップは毎日17:00~21:30の間、温泉街の4カ所で実施されています。

しんしんと冷える夜、無数の竹明かりでまるで別世界のような景色となった阿蘇の山奥は、今しか味わえない特別な魅力でいっぱい。ひときわ心ほぐれる冬の露天風呂に浸かり、やわらかな光で彩られた温泉街をそぞろ歩きしながら、ゆったりと流れる里山時間に身を委ねてみてはいかがですか。

黒川温泉 湯あかり

開催期間
2024年12月21日~2025年3月31日
開催時間
17:30~21:30
開催場所
丸鈴橋~川端通り/やまびこ旅館付近/べっちん館前/黒川温泉バス停
アクセス
【電車・バス】
九州横断バスで「阿蘇くまもと空港」から約3時間、JR「由布院」駅から約1時間37分
JR「博多」駅から高速バスで約2時間45分
JR「阿蘇」駅から路線バスに乗り換え「南小国町役場前」バス停下車、タクシーで約10分
【車】
JR「熊本」駅から約1時間50分、「阿蘇くまもと空港」から約1時間20分
Article survey

お客様のご意見をお聞かせください
このページは気に入っていただけましたか?

※当ページのランキングデータ及び記事内容の無断転載は禁止とさせていただきます。
※掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。
※(税抜)表示以外の価格はすべて税込価格です。場合によって税率が異なりますので、別価格になることがあります。

 
 

TOP