映画『ジョーズ』の海を舞台に、巨大な人喰いザメが迫りくる恐怖を体感できる「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の大人気アトラクション「Jaws(ジョーズ)」。そのボートに、パーク内のレストランで出る廃食油から生成したバイオ燃料を活用する取り組みがスタートしました。
再生可能エネルギーによって環境負荷を抑え、循環型社会の実現を目指す注目のアクションです。
年間約8,000リットルの燃料を「廃食油」由来の再エネに置き換え
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「LOVE HAS NO LIMIT(ラブ・ハズ・ノーリミット)」のCSRスローガンを掲げ、限りある資源を有効活用することで環境負荷の軽減を目指す、循環型社会の推進に取り組んでいます。
今回始まった「Jaws」のバイオ燃料利用もその一環。ボートエンジン燃料のもとになるのは、パーク内のレストランでポテトなどの揚げ物を調理した際に出る「廃食油」。
パーク内にある28のレストランでは、年間約189トンにのぼる食用油が使用されています。
ここから生じた廃食油を精製し、不純物として約10%を除去、さらに蒸留処理時に出るグリセリン成分(全体の約10%)を洗剤としてリサイクル。そして、最終的に約80%にあたる量が、バイオディーゼル燃料へと生まれ変わるそうです。
生成したバイオディーゼル燃料は軽油と混合し、「Jaws」のボートに給油されます。
「Jaws」では年間約8,000リットルの燃料を使用。バイオ燃料に置き換えることで、削減できるCO2量は年間約17トンと試算されています。これは、スギの木1,976本が1年間に吸収できるCO2量に匹敵します。
また、余った約16万リットルのバイオ燃料については、他社で活用してもらう計画だということです。
ほかにもユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、「循環型社会推進プロジェクト」として生ゴミ処理機の導入や、生ゴミから作った植栽用液肥の試験検証、工事現場の足場を隠すシートを再利用したアップサイクルバッグの開発など、環境問題に対応するさまざまなアクションを実施しています。
チャリティグッズの売り上げを子どもたちの教育基金に
さらに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「子どもたちの笑顔あふれる未来づくり」を目的として、11種類のチャリティTシャツを販売しています。
「LOVE HAS NO LIMIT チャリティTシャツ」は、売り上げの一部が自動的に寄付に充てられるというゲスト参加型のチャリティ・プロジェクトで、総販売枚数は11月20日時点で2,700枚を突破するなど、多くのゲストからプロジェクトへの賛同が寄せられています。
パークではチャリティグッズの売上の20%と、そのほかのキャンペーンで寄せられた善意を合わせた総額約400万円を、大阪府の「子ども輝く未来基金」へ寄付することを決定。11月22日には、渡邉繁樹大阪府副知事に寄付目録が贈呈されました。
寄付金は、子どもたちへの学習用品提供や知育玩具の購入費用補助などに充てられる予定です。
再生可能エネルギーを活用したアトラクションの運用、チャリティグッズの販売など、さまざまな視点から持続可能な環境づくりを推し進めるユニバーサル・スタジオ・ジャパン。私たちゲストにとっても、循環型社会の実現を目指す数々の取り組みに理解が深まることで、パークで過ごす時間がより一層充実したものになりそうです。
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画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
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