鹿児島県・奄美市にある宿泊施設「伝泊」と複合施設「まーぐん広場」が、西日本で先駆けて国際的なエコラベル「グリーンキー(Green Key)」を取得しました。
エコラベルとは、「地球環境の保全」に役立つ商品やサービスであることを評価された場合に付与されるマーク。あらゆる分野の商品やサービスに適用され、環境に配慮した設計がされている、環境への負荷を低減する効果があることを表します。
1994年にデンマークで開始された「グリーンキー(Green Key)」は、環境に配慮した運営をする宿泊施設に送られるエコラベルです。約100の国際基準を満たした施設に与えられ、観光に関するグローバルな制度として世界66カ国で採用されています。
「グリーンキー(Green Key)」を取得すると、国際的な基準を満たしたエコホテル・旅館であることを示せるのが特徴です。
国際的なエコラベル「グリーンキー」を取得した「伝泊」とは
今回、国際的なエコラベル「グリーンキー」を取得した「伝泊」とは、奄美出身の建築家・山下保博氏が代表をつとめる宿泊施設です。
2021年に世界遺産に登録された奄美大島には、集落の古い空き家問題がありました。
その空き家を取り壊すのではなく、伝統的な建物を残しながら宿泊施設として再利用しようと生まれたのが「伝泊 奄美 古民家」です。
同施設には「島の歴史を多くの人に知ってもらいたい」「次の世代につなぎ島を守りたい」という山下氏の想いが込められています。
また、「伝泊 奄美 古民家」と同時に人々が集い交流できる場所として「まーぐん広場」が生まれました。
奄美の言葉で「みんな一緒に」を意味するこの広場は、島民から旅行者までさまざまな人が楽しめる場として提供されている複合施設です。
「伝泊 奄美 古民家」や複合施設「まーぐん広場」に加えて、あたたかみのある雰囲気が特徴の「伝泊 奄美 ホテル」や新築のビーチフロントヴィラ「伝泊 The Beachfront MIJORA」などの運営も行う山下氏。
奄美大島をはじめとした奄美群島の3島に、3種類の宿泊施設を運営し、集落の活性化を目指しています。
今回、笠利地区の「伝泊 奄美 古民家」、「伝泊 奄美 ホテル」、「伝泊The Beachfront MIJORA」をはじめとする4種類の宿泊施設が、宿泊施設(一般部門)と宿泊施設(15部屋以下小規模部門)の2部門のエコラベルを取得しました。
「伝泊」の今後の取り組み
「伝泊」が取得した「グリーンキー(Green Key)」は、3年で有効期限が切れるエコラベルです。更新するためには、継続的な環境への取り組みが不可欠。
そのため、伝泊では「何気ない日常や風景を持続させること、そしてその魅力を世界中へ実感してもらうこと」を目指しています。
また、グリーンキーの基準には、マネージメントやコミュニケーションに関する取り組みも盛り込まれているのが特徴です。島民、旅行者にかかわらず「みんなが幸せになれる場所」を作り続けてくれるでしょう。
奄美の自然、伝統、人に存分にひたれる「伝泊」。奄美大島に訪れた際に利用してみるのはいかがでしょうか?
伝泊 The Beachfront MIJORA
- 住所
- 鹿児島県奄美市笠利町大字外金久亀崎986-1
- 総部屋数
- 13室
- アクセス
- 奄美空港より車にて約15分
伝泊 奄美 古民家
- 住所
- 鹿児島県奄美市笠利町大字里50-2
- 総部屋数
- 7室
- アクセス
- 奄美空港より車にて約10分/バス停「赤木名入口」より徒歩約1分
伝泊 奄美 ホテル
- 住所
- 鹿児島県奄美市笠利町里50-2
- 総部屋数
- 14室
- アクセス
- 奄美空港より車にて約10分/バス停「赤木名入口」より徒歩約1分