NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送スタート!神奈川県内の経済効果は307億円

2022年1月9日から、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送が始まりました。同ドラマの主な舞台となるのは、ゆかりの地が数多く存在する鎌倉です。

鎌倉市をはじめとする神奈川県に多くの観光客が訪れると期待される中、鎌倉市観光協会は横浜銀行ならびに浜銀総合研究所と協力して、ドラマ放送による県内への経済波及効果を試算。総額で307億円にのぼるとの結果をまとめました。

 

観光客の消費などで経済効果は総額307億円

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は人気脚本家の三谷幸喜さんが脚本を手掛け、主人公となる鎌倉幕府の二代目執権・北条義時を、俳優の小栗旬さんが演じます。

鎌倉市観光協会は、横浜銀行ならびに浜銀総合研究所と協力し、「鎌倉殿の13人」の放送による神奈川県内への経済波及効果を試算しました。試算の対象と範囲は、次の需要発生による効果となっています。

(1)神奈川県を訪れる観光客の消費支出(宿泊費、交通費、飲食費、その他買い物など)による効果

(2)大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会が行うプロモーション・誘客事業の効果

※経済波及効果の試算範囲を神奈川県内への効果とし、神奈川県「平成27(2015)年神奈川県産業連関表」を用いて第2次間接波及効果までを試算。神奈川県以外の地域で発生する需要の効果や県外で行われる生産活動は試算に含まない。

 

上記を対象に、一定の前提条件を課したうえで試算したところ、ドラマ放送によって神奈川県内にもたらされる経済波及効果は、総額307億円となりました。

 

宿泊業や飲食サービス、商業…。大きな効果が見込める産業は?

経済波及効果(生産誘発額)307億円の内訳は、「直接効果」に加え、「第1次間接波及効果」と「第2次間接波及効果」の大きく3つに分類されます。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 経済波及効果の試算結果
引用元:鎌倉市観光協会の発表資料

「直接効果」は、神奈川県内で行われる観光入込客の消費支出(210.7億円)とプロモーション・誘客の事業費支出(1.6億円)を合計したもので、約212億円となっています。

さらに、「直接効果」に関わる産業において製品やサービスの生産活動が行われることで見込まれる生産額が、「第1次間接波及効果」と「第2次間接波及効果」です。

「第1次間接波及効果」とは、そういった製品やサービスの生産活動で、部品や原材料の取引などを通じて増加する生産額のこと。神奈川県内の産業で見込まれる「第1次間接波及効果」は、約61億円と試算されています。

「第2次間接波及効果」とは、県内の雇用者が直接・間接に行われた生産活動の対価として受け取る賃金の一部が、県内での消費活動へと結びつき、県内の生産活動をさらに活発にさせるという想定の生産額。その合計は、約34億円と見込まれています。

 

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 産業別にみた生産誘発額の試算結果の内訳
引用元:鎌倉市観光協会の発表資料

なお産業別にみると、宿泊業の約41億円が最も多くを占める見込みに。続いて、飲食サービス(約37億円)、商業(約32億円)、娯楽サービス(約28億円)、運輸附帯サービス(約27億円)などで効果が大きくなっています。


この試算結果と合わせて鎌倉市観光協会は、「昨年来のコロナ禍の下、わが国の観光産業は大幅な停滞を余儀なくされました。鎌倉市観光協会では、今回の大河ドラマの放送が鎌倉市ならびに神奈川県の観光産業の復興と発展の起爆剤となるよう、市民の皆様や地元経済界の皆様と協力して取り組んでまいる所存です」と話しています。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送をきっかけに、観光スポットとしての人気がさらに高まりそうな鎌倉市。この機会に、歴史を感じるドラマゆかりのスポット巡りを楽しんでみては?

 

経済波及効果の試算概要

実施元
鎌倉市観光協会、横浜銀行ならびに浜銀総合研究所
詳細
鎌倉市観光協会HP 〜鎌倉観光公式ガイド〜

 

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