
静岡県焼津市にある、豪華なオールインクルーシブプランが話題のリゾートホテル「焼津温泉 焼津グランドホテル(以下、「焼津グランドホテル」)」。富士山を望む絶景ラウンジや、地元食材をふんだんに使用したビュッフェに加え、数々のアクティビティなど1泊では遊びつくせないほど魅力が満載!そんな「焼津グランドホテル」での滞在をご紹介します。
「オールインクルーシブ」とは
昨今注目を集めている「オールインクルーシブ」。チェックインからチェックアウトまでの間、食事・飲み物・アクティビティなどすべてのサービスが宿泊料金に含まれるプランを指します。
主に海外で人気のあった滞在形式でしたが、昨今は日本でもオールインクルーシブのサービスを提供するホテルが増えてきました。
今回は『【2024年発表】「オールインクルーシブ」で滞在を楽しめる人気の宿ランキング』で1位を獲得した「焼津グランドホテル」へ。ほかと一線を画す、豪華なインクルーシブの内容に驚かされました。さっそく内容をみていきましょう。
アクセス

JR焼津駅からシャトルバスまたはタクシーで約10分。急峻な坂道を上った小高い丘の上に「焼津グランドホテル」はあります。駐車場も広々としているので自家用車でもアクセス可能。

入口を入ってすぐのロビーでチェックイン。オールインクルーシブで受けられる盛りだくさんのサービスについて説明を受けます。聞いているときから、ウキウキワクワクが止まらない……!
2種のラウンジ
「ベイテラスラウンジ」ですてきな滞在に乾杯!

ロビーを抜けるとすぐに太平洋を臨む「ベイテラスラウンジ」がお目見え。太陽の光をうけてきらきらと輝く海を眺めながら、テラスやラウンジで乾杯できます。

もちろんドリンクも軽食もすべてフリー。スパークリングワインや旬のフルーツを使ったスイーツを味わいながら絶景を楽しみます。
これからアクティビティを楽しみたいという方にもうれしいセレクト!

テラスから西の方角へ目を向けると、霊峰富士が堂々たる姿を見せてくれました。海と富士山をいっぺんに眺められるとびきりぜいたくな景色です。
「富士ビューラウンジ」でさまざまなお茶と出会う

ラウンジはもう1カ所あります。「富士ビューラウンジ」ではその名の通り、富士山を拝む絶景を楽しめます。それだけではなく、ここでぜひ味わってほしいのが、5種類の静岡の銘茶!

中にはほうじ茶にラベンダー、桂花、シナモン、レモングラスをブレンドしたものも。一つ一つに合わせたおすすめの入れ方を参考に、自分で入れたお茶は格別。
「お茶ってこんなにいろいろな味があって、おいしいんだ!」と魅力を再発見できました。

クラフトビールを注ぐこともできるので、さっそく一杯!


富士を眼前に、一服。「お茶に富士山」という静岡ならではの楽しみ方を満喫できました。
客室
駿河湾を一望できる「海椿」へ

ひとしきり心が満ち足りたら、今度はお部屋へ行ってみましょう。今回、滞在したのは一番人気の「海椿」のお部屋です。

人気の秘密は、なんといってもこのオーシャンビュー!駿河湾の青い海を独占できます。ロングソファに寝そべりながら海を眺めているだけで、幸福感に浸れること間違いなし。

品のあるすっきりとした和室とベッドルームが連なっています。最大5名まで宿泊でき、2世帯・3世帯でゆったりと過ごすことも可能です。

洗面台は2つも!効率的に支度ができるのがうれしいですね。室内バスルームもついているので、温泉を利用できない人も安心です。

お部屋に準備されているお茶は地元の静岡茶。お茶どころとしてのプライドを感じます。

浴衣はお好みの柄・サイズを自分で選ぶことができます。フロントの近くにあるアメニティルームから持ってきましょう。かわいらしい色や柄のものばかりで、どれを着ようか迷ってしまいそう。
アクティビティ
テニスにバスケ、パターゴルフ、モルックまで!「アクティビティエリア」

旅の疲れが癒えたら、外へ出て思いっきりアクティビティを楽しみましょう。夕食のビュッフェに向けてしっかりカロリーを燃焼しておきたいですね。
アクティビティの拠点となるのは、宿泊棟からは少し離れたところにある「森のテラス&カフェ」です。

「森のテラス&カフェ」へは「森のスロープカー」を使って行くことができます。これだけでも少しテンションがあがってしまいます。

「森のテラス&カフェ」内で申し込みをして、アクティビティの道具を借ります。手ぶらで来てもめいっぱい遊べるのがうれしいですね。スポーツを楽しみたいなら、履き慣れた歩きやすい靴で来ることをおすすめします!

おすすめのアクティビティの一つがモルック。北欧発の、木片を使ったボーリングのようなスポーツです。体力がない方も安心して楽しむことができます。

簡単そうに見えて意外とコツがいるのがモルックの面白いところ。ついつい夢中になってしまいます。


アクティビティはほかにもバスケットボール(3on3)、テニス、パターゴルフ、グランドカーリングなどがあります。広々とした空間で、思いっきり身体を動かすことができます。

遊び疲れたら「森のテラス&カフェ」で一服。オリジナルスイーツやドリンクを満喫できます。今回は「生チョコテリーヌ」をいただきました。

「森のテラス&カフェ」のすぐ側にある「陽だまりデッキ」にドリンクを持って行ってお茶をすることもできます。脇を流れるせせらぎの音に癒やされましょう。

夏はプールがオープン!プールサイドに一斉にパラソルの花が咲き、随分とにぎわうそう。季節に応じてさまざまな遊びを楽しめることが「焼津グランドホテル」の魅力です。
屋内アクティビティも充実しているから、雨でも安心!

アクティビティを楽しめるのは屋外だけではありません。屋内の設備も充実しているため、雨の日も安心して訪れることができます。
さっそく、「大樹のこかげ」へ。かわいらしいデザインのライブラリーエリアには、知的好奇心を刺激する書籍が豊富に取りそろえられています。特に写真集や図録などが充実。心地よい空間でじっくり読書を楽しむことができます。

「ボードゲームエリア」には、世界中のさまざまなボードゲームがたくさん!「スポーツエリア」で卓球やテーブルサッカーを楽しむのもいいですね。

週末限定でお抹茶体験をすることもできます。お茶の名産地で奥の深い世界を学べるなんて粋ですよね。(営業時間15:30~17:30)

未就学児向けエリア「う~みん」もあるので、子どもたちも飽きずに楽しく過ごせそうです。
温泉

一汗かいたら温泉で汗を流しましょう。「焼津グランドホテル」には「海のお風呂」「森のお風呂」という2つの大浴場があります。
海のお風呂
いつでも好きな時間に楽しめるのが海に面した「海のお風呂」。露天風呂では海を眺め、潮風を感じながら入浴をすることができます。

温泉は「焼津温泉」と呼ばれる、地下1,500メートルから汲み上げたもの。約1,900万年前の地層「女神層」から湧出しており、海水の半分程度の塩分を含んでいるので弱アルカリ性でとてもお肌に優しいのだとか。保湿効果が高いためお風呂上がりもつるつるすべすべでいられるのがうれしいですね。

露天風呂のほかにも、内風呂、ジャグジー、壺風呂、サウナ、水風呂などを楽しむことができます。内湯の温度は少しだけ高め。熱めのお風呂が好きな方であれば長時間浸かっていられそうです。熱いお湯が苦手な方はぜひ露天風呂へ。
アメニティも充実!クレンジングオイルや洗顔料も洗い場に置いてあったり、ドライヤーも高級ヘアケアブランドの「絹女〜KINUJO〜」のものだったりと、女性客のニーズをよく理解してくれていることがわかります。
森のお風呂

もう一つの大浴場は「森のお風呂 オリーブ」。こちらは男女入れ替え制です。チェックイン時に利用時間を確認しておくといいでしょう。
その名の通り、木々に囲まれた入浴を楽しめるお風呂で、森林浴気分が楽しめます。

内湯も充実。どことなく外国の温浴施設を思わせます。ハーブの香りでリラックスしながら身体を温められるスチームサウナもあり、美肌効果を期待できそう。

脱衣所のデザインにもこだわりを感じます。

アメニティやドライヤーも一度使ってみたかったようなアイテムが並びます。「ReFa」のドライヤーで、お肌だけでなく、髪までつるつるになれるのがうれしいところ。

湯上がりには「森のロビー」に、ドリンクが用意されています。滞在時にはビタミンCをたっぷりとれるレモン水や、爽やかな風味の冷茶が飲めるようになっていました。
夕映えテラス

温泉で火照った身体は外気にあたって鎮めます。日没時には、「夕映えテラス」へ行ってみましょう。焼津市内に少しずつ日が沈む様子を眺めることができます。日の入り前後のマジックアワーの空は感動的な美しさです。
ディナーブッフェ
焼きたて揚げたて握りたて!旬の地物食材をふんだんに用いた豪華ディナー

身も心も整ってきたら、いよいよお待ちかねのディナータイムです。「The Dining 炎の香(ほのか)」ではブッフェスタイルで食事が提供されます。品ぞろえはなんと60種以上!
一部はシェフが目の前で調理してくれるライブキッチンに。寿司、天ぷら、刺し身、ローストビーフなどはその場で出来たてをサーブしてもらえます。
水揚げ金額日本一の焼津港ならではの、とびきり新鮮な魚介をいただけます。切りたてのお刺身はどれもとろけるほど脂がのっていて、これがいくらでも食べられるなんて信じられません。

大人から子どもまで大人気なのが、窯で焼き上げるピザ!パリパリと香ばしい食感で、いくらでも食べられそうです。

しっとりジューシーなローストビーフも揚げたての天ぷらも!なんともぜいたくなラインナップを楽しめます。

ローカルフードもそろっているので、「地元らしいメニューを食べてみたい」という好奇心も満たせます。ほかにも、自分でトッピングできる釜めしや、チーズフォンデュなどわいわい楽しめるメニューも!

地ビールやワイン、スパークリングワインなどアルコールも充実。特に、静岡県でしか飲めない「静岡麦酒」があるのがうれしい!
ノンアルコールビールまで用意されているので、お酒が飲めない人も一緒に楽しめます。もちろん、アルコール類もすべてオールインクルーシブの宿泊プランに含まれています。
夜のラウンジ
優雅な大人時間が流れる富士ビューラウンジ

お昼は太平洋を望む絶景が楽しめたラウンジも、夜になると大きく表情を変えます。
ロマンチックで大人な時間を過ごせるのが「富士ビューラウンジ」。夜間は18歳以上しか立ち入れない大人のための空間です。


ビールやワイン、ウィスキー、焼酎など、ここでもさまざまなアルコール類や生ハム、ナッツなどのおつまみが用意されています。

音響やファニチャーにもこだわりが感じられるので、インテリア好きにはたまらない空間といえるかもしれません。心地よい空間で、楽しかった一日の余韻に浸りましょう。
すべての人が利用できる「ベイテラスラウンジ」では、軽食の提供のほか、曜日限定でプロ演奏家によるピアノやギターの生演奏が開催。満月で、波が落ち着いた夜には、海面に月の道「ムーンロード」が見えることもあるそう。ロマンチックなひと時を過ごせそう。
朝ブッフェ
朝日とともに心地よく目覚めたら、フレッシュな朝ご飯で元気いっぱいに!

駿河湾に面した「海椿」のお部屋は朝日を臨む特等席でもあります。美しい日の光とともに目を覚ますと、今日も何かとってもいいことがある予感……!まずは腹ごしらえに朝食ブッフェへ向かいましょう。

朝食も「The Dining 炎の香」で。ディナーと同じようにライブキッチンで出来たてのメニューをサーブしてもらうことができます。一番人気はシェフがその場で握ってくれるおむすび!地元の海鮮食材などをぜいたくに使い、ふんわりと握られたおむすびは感激するおいしさです。特に、削りたての鰹節を使ったおむすびは見逃せません。「削りたてってこんなに香りが立つのか!」と驚かされました。

甘いもの好きなら窯焼きのフレンチトーストはマストでしょう。高温の釜で焼き上げられたフレンチトーストは、自宅で作るものとは全くの別もの!こんがり食感がたまりません。
ほかにも、「焼津の出汁茶漬け」や、その場で作ってもらえるオムレツ、静岡らしいカツオやしらすまで、思う存分味わいました。

ちなみに朝もアルコールの提供が。「朝ビール」「朝ワイン」なんてぜいたくな一日のスタートもかないます。
足湯
名残惜しいホテルとのお別れ。足湯に浸って、最後まで満喫しよう

朝食が終わればまもなくチェックアウトの時間ですが、こんなにすてきなホテルとの別れはなかなかに名残惜しいもの。時間が過ぎていくことが残念でなりません。でも大丈夫。「焼津グランドホテル」では、チェックアウト後も12:00までは館内施設を自由に利用することができるんです。

「足湯テラス」からは真正面に富士山を眺めることができます。タオルやひざ掛けが用意されているので、朝食後にふらっと訪れても大丈夫。

静岡老舗ブランドの塩「あらしお」を足湯に入れて楽しむ、新しい体験もできます。お湯に入れると塩がふわっと溶けていきます。

もう一つの足湯「木もれび」は「森のテラス&カフェ」へ向かう途中にあります。こちらは円形になっているので家族や友人とわいわい話しながら利用するのが楽しそう。
魅力いっぱい!何度も訪れたくなるホテル

アクティビティも施設も食事も大充実している「焼津グランドホテル」。できれば連泊で、そして何度も訪れたくホテルです。緑豊かな山のなかに位置しているので、季節によって大きく表情も変化することでしょう。
雄大な富士の絶景とともに、財布いらずで、思う存分遊んで食べて癒やされるステイはいかがでしょうか。
焼津温泉 焼津グランドホテル
- 住所
- 静岡県焼津市浜当目1489
- アクセス
- 「焼津」駅より車で約10分(ホテルバス有/予約制)
- チェックイン
- 15:00(※14:00~館内施設を利用可)
- チェックアウト
- 10:00(※12:00~館内施設を利用可)
- 総部屋数
- 131室
- 駐車場
- 150台(無料)
取材・文・写真/大川祥子