
映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズの制作の裏側を体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下、「スタジオツアー東京」)。2025年9月8日(月)まで、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の公開20周年を記念し、特別企画が開催中。絶対に見逃せない、見どころ満載の展示会の模様を紹介します!
「炎のゴブレット」とは?

シリーズ4作目となる映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、100 年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)を舞台に、ホグワーツ魔法魔術学校の4年生になったハリー・ポッターの成長と試練を描く物語。出場年齢に達していないにもかかわらず、炎のゴブレットによって出場選手に選ばれてしまったハリーは、3つの危険な課題に挑むことになります。「ハリー・ポッター」シリーズが魔法界の闇の勢力との戦いの物語へと変遷していく、ターニングポイントとなる作品です。
この作品にちなんだ特別企画「炎のゴブレット」では、スタジオツアー東京用に再現されたオブジェクトのほか、実際に撮影で使われた小道具や衣装、クリーチャーを見ることができます。
特別企画展示中は、ツアーの前からテンション上がる仕掛けがいっぱい!ツアーのスタート地点となるエントランスホールでは早くも三大魔法学校対抗試合出場選手の衣装を見ることができます。
体験がもっと楽しくなる「アクティビティパスポート」をゲットしよう

ツアーをスタートする前に、ぜひ無料で配布される「炎のゴブレット」の「アクティビティパスポート」をチェックしておきましょう。パスポートには映画にまつわるクイズや、展示の中に隠れたモチーフを探すアクティビティが詰まっています。アクティビティの最後には来場記念のエンボススタンプを押すこともできますよ。ツアーロビー付近にパスポートセンターがあるので、チェックしてみてください。
物語が動き出す、ゴブレットのある大広間

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は、ゴブレットにハリーが選び出されるところから物語が動き出します。大広間に設置されたゴブレットからは青い炎が揺らめいていますが、突然炎が赤色に変わったかと思うと、一枚の紙が突然舞い上がります。

飛び出してきた紙には「ハリー・ポッター」の名前が。これによりハリーは代表選手として三大魔法学校対抗試合に出場しなければならなくなりました。ラッキーな方は、名前が書かれた紙を記念にプレゼントしてもらえることがあります。

特別企画開催中は実際に撮影で使われたゴブレットケースが展示されています。古木を彫り、金箔や金メッキ、真鍮、たくさんの宝石や半貴石で彩られたゴブレットケースは、豪勢でありながら繊細なデザイン。劇中では4名の手で運ばなければならなかったため、内部にはプラスチックを使用するなど軽量化のための工夫が施されています。

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』だけに登場するキャラクターや、本作で使用されている衣装も展示されています。
第422回クィディッチ・ワールドカップの衣装やスタジオ(ホグワーツ・ライフ)

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では冒頭、魔法界の人気スポーツである「クィディッチ・ワールドカップ」の観戦シーンが映し出されます。特別企画「炎のゴブレット」では、そのときに使用した衣装を展示。決勝戦となったブルガリアとアイルランドの代表選手のユニフォームです。

観覧席のセットに入ることもできます。撮影用カメラも置かれているので、俳優になりきってポーズを決めてみましょう。

同じ「監督生の浴室・蛇口」もありました。映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でハリーが第2の課題を解くためのヒントを得た重要なポイントです。

ハリーが立ち向かわなければならない最初の課題は、ドラゴンから金の卵を奪い取ること。喜びあふれるシーンの小道具が展示されています。

ハリーが使うことになった世界最速のホウキもありました。
変化していく死喰い人(デスイーター)のマスク(ホグワーツ・ライフ)


『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で初登場し、その後のシリーズでもハリーたちの脅威となる死喰い人(デスイーター)。実はそのマスクはシリーズやシーンによって変化しています。登場したころは謎に包まれた存在であるため、マスクの下はほとんど見えないようになっていますが、正体が明らかになるにつれて、その形状は変わっていくのです。死喰い人のマスクの展示ゾーンではインストラクターが制作の舞台裏を解説してくれます。

近くには「必要の部屋」や「姿をくらますキャビネット棚」も。また『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の中でハリーの記憶をたどらせるためにダンブルドアが用いる「憂いの篩」も継続して展示されています。

こちらも常設されているものですが、衣装を集めた展示室には『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でハーマイオニーが着用していたダンスパーティ用のドレスがあるので、ぜひチェックを。
初公開!トム・リドルの墓(ホグワーツ・レッスン)

「炎のゴブレット」開催に合わせて「トム・リドルの墓」が初公開されました。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で物語が大きく展開する重要なシーンのモチーフです。

裏側にはヴォルデモート像も。迫力満点のワンシーンが思い出されます。

ヴォルデモートに関する詳しい解説もあるので、読めば物語への理解度がぐっと深まるはず。

怪しい雰囲気の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で度々舞台となったスネイプ教授の魔法薬学の教室もあります。
リアルさに鳥肌が立つ!クリーチャー制作室

特殊技術を駆使して架空の生き物を創造する「クリーチャー制作室」では、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の撮影で実際に使用された水中に捉えられたロン・ウィーズリーの人形を初公開。ライフキャスティングという技法で制作された人形は、俳優の型から石膏を作り、身体の部位ごとに異なった素材を使って組み立てられています。浮力と重力の2つの力が働く水中では独特の形状の作り方が必要で、制作スタッフの腕の見せどころとなったそう。人形は近くで見ても本物のようで、技術力の高さに驚かされます。

その他、三大魔法学校対抗試合の第2の課題のシーンで登場したクリーチャーや水中シーンでの衣装を見ることもできます。

シリーズで登場したさまざまなクリーチャーたちに会うことも。

クリーチャー制作室を抜けると精密に作り込まれた小道具の展示スペースがあります。
ホグワーツ城の模型に映し出される名シーン、ハリーVSハンガリー・ホーンテール

スタジオツアー東京には精巧なホグワーツ城の模型が展示されています。これはスタジオツアー・ロンドンよりも大きい世界最大のもの。
特別企画「炎のゴブレット」の期間中は、部屋全体と模型に第1の課題でハリーがハンガリー・ホーンテールというドラゴンと戦うシーンがプロジェクションマッピングで映し出されます。大迫力の映像に、映画を観たときのハラハラドキドキが蘇ります。
ストーリーから着想を得た限定フードも!

特別企画「炎のゴブレット」開催中は、期間限定のフードが登場。ストーリーにちなんだカラフルなフードがさらに体験を盛り上げてくれます。
「フードホール」で食べられるのはボーバトンをイメージしたプレミアムバーガー(2,800円)。鮮やかなブルーのバンズに、フォアグラのような濃厚な味わいの鶏レバーのパティがサンドされています。トリュフ塩のチップスも絶品!

「バックロットカフェ」には、幻想的でカラフルな蛇口が印象的な監督生の風呂場をモチーフにしたマーメイドステンドグラスのケーキ(2,400円)と厳格なダームストラングをモチーフにしたハンバーガー(2,500円)が登場。真っ赤なバンズにはジューシーなフィリングが挟まれ、スモーキーソースとガーリックチリソースで仕上げられています。

三大魔法対抗試合をモチーフにした「トライウィザード・トーナメント アフタヌーンティー」(7,800円)も楽しめます。優勝杯をモチーフにしたアイシングクッキーや、ヴォルデモートの復活のシーンから着想を得た「復活の大鍋シュー」、監督生の風呂場をイメージしたベリーヌのほか、マルフォイがつけていた「Potter stinks!(汚いぞポッター!)」のバッチ型のチョコレートなど、遊び心のあるアイテムが満載です。4種のドラゴンのアイシングクッキーは、ハリーたちが抽選を行ったように、巾着袋から1つ引き当てる仕組みです。


フロッグカフェではクィディッチ・ワールドカップ決勝戦を表現したケーキ(850円)が登場。人気のミルクシェイク(950円)は「炎のゴブレット」仕様に変身。
オフィシャルグッズも新登場!

「炎のゴブレット」に関連するオフィシャルグッズも新たに登場します。ショップ内で最も目を引くのは、ボーバトンをモチーフにしたグッズたち。映画に登場した愛らしい制服を模したウェアや高級感のあるバッグ、リボンやマグなどが取りそろえられています。気品ある愛らしいアイテムは、普段使いもできそうです。
魅力いっぱいの「炎のゴブレット」。ハリー・ポッターの世界にどっぷり浸ることができる「スタジオツアー東京」をこの夏のおでかけリストに加えてみては?
ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター
- 住所
- 東京都練馬区春日町1-1-7
- 営業時間
- 時期により異なる
<例>
スタジオツアーオープン 8:30
ファーストツアー開始 9:00
ファイナルツアー開始 15:30
スタジオツアークローズ 19:30 - アクセス
- 【電車】西武豊島線「豊島園駅」(西武池袋駅から直通で約17分)から徒歩約4分、または都営地下鉄大江戸線「豊島園駅」から徒歩約2分
【車】東京外環自動車道「大泉I.C.」から目白通り沿いに約20分 - 駐車場
- あり(1日2,000円)※チケット購入時にあわせてパーキングも要予約
- 公式サイト
- ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター
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写真・取材・文/大川祥子