
提供:日本海テレビ
鳥取県は、どの町にも温泉があります。
筆者が大阪に居住していたころは旅行でもなければ入る機会がなかった温泉に、鳥取で暮らし始めてからというもの、温泉はすっかり暮らしの一部になりました。
今回は、筆者が頻繁に利用する日帰り温泉をご紹介します。
子連れ世帯に嬉しい法勝寺温泉!

鳥取県南部町に2022年6月にオープンした「法勝寺温泉」。利用頻度高めな理由は「家族風呂」と「食事処」があること。
そんな我が家が週末に頻繁に利用する温泉のひとつを今回は紹介します。
温泉施設

子連れにはとても助かる家族風呂の利用はたっぷり60分。
完全予約制なので事前に連絡が必要ですが、現在は、家族風呂料金の設定はなく、一般浴場に入る料金と同額設定になっているのがありがたいポイントです。
(※料金設定は今後、変更になる可能性があります。)

広々とした脱衣所と露天風呂付きのお風呂も魅力的!
家族風呂の風呂釜は檜でできていて、優しい木の香りと少しとろみのある温泉のお湯がとても気持ち良いですよ。

一般浴場にも男湯・女湯ともに露天風呂があります。一般浴場は、山の湯(岩風呂、写真の浴室)と桜の湯(御影石のお風呂)があり、こちらの雰囲気もまた素敵です。
併設の食事処「やぶ勝」

お風呂上がりには、のんびりと過ごせる憩いのスペースも充実しています。
併設の食事処「やぶ勝」の店内には、漫画やおもちゃが所狭しと並び、飲食や温泉を利用しなくても誰でも気軽に集える場所として開かれています。
我が家の子どもたちは、温泉前か後におもちゃで遊ぶのがお決まり。子どもたちが遊べるスペースがあるのはとても助かっています。

こちらは、「やぶ勝」で提供されている、ブータンで栽培された蕎麦の実を使ったお蕎麦。

他にも、秘伝のレシピで作られた「かえし」というタレにこだわった天丼など豊富なメニューがあります。
クラフトビールや日本酒も提供しているので、「お風呂上がりに一杯!」もできますよ。
世代や環境を越えて集える「ごちゃまぜ」がコンセプト

行くと大体長居してしまう居心地の良さが魅力の「法勝寺温泉」。その秘訣はコンセプトにあるのではないかと思います。
JOCA南部が運営するこの施設は「ごちゃまぜ」と言って、年齢や国籍の違い、障がいのあるなしに関わらず、誰もが自然に関わり合える場所を目指しているそうです。
日中に伺うと、障がいのある方が施設内で過ごしていたり、隣のグループホームの入居者の方がお風呂に入ったりしています。
放課後に子どもが来ることもあるそうで、2024年4月にはナンやケバブ、カレーが食べられる食事処やゲストハウスを併設した「法勝寺温泉別館(子ども第三の居場所)」が法勝寺温泉隣接地に新しくオープンしました。
こうした、多様な人が集いやすい場所として開かれている施設だからこそ、幅広い世代のニーズや居心地の良さを持ち、地域に根差す工夫やサービスがされているんですね。

レジの横には、その日のお惣菜が販売されていることも多く、ご飯の一品にも助かります。
お隣の大豆加工室で作られた手作りのお豆腐や厚揚げも販売されていたり、地元の方の野菜も販売されていたりして、ちょっとしたスーパー代わりになることも。
駄菓子コーナーで、温泉ついでに駄菓子を選ぶ子どもたちの姿は、なんだか懐かしい光景です。

昔、法勝寺高校という高等学校があった場所に建てられたという経緯から、温泉の壁には当時の校歌が書かれていて、地域を想う気持ちも感じとれます。
温泉に入るだけでなく、子どもも大人も、障がいや疾病のあるなしに関わらず誰もが居心地の良さを感じられ、くつろげる空間ってあるようでなかなか無いもの。
法勝寺温泉を含む、JOCA南部の施設は、「ごちゃまぜのまちづくり」に向けてまだまだ新たな展開があるようなので、今後の変化もとても楽しみですね。
機会があればぜひ足を運んで、のんびりくつろいでみてはいかがでしょうか。
法勝寺温泉
- 住所
- 鳥取県西伯郡南部町法勝寺516
- 電話番号
- 0859-21-0772
- 定休日
- 第2・第4水曜日
- 時間
- 11:00〜21:00(最終受付 20:30)
- 入浴料
- 大人(中学生以上) 450円
中人(小学生) 150円
小人 80円 - 公式SNS
- Instagram「hosshoji_onsen」
※この記事の内容は2025年1月時点の情報です。料金設定や開館時間等は変更になる場合もありますので、訪れる際は事前にご確認ください。
※この記事は、2025年3月3日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。