
提供:日本海テレビ
ブナ林が濾過・浄化した美しい雪解け水が流れる鳥取県の奥大山。その水を使った珈琲豆が、にわかに注目を集めています。鳥取県内の土産物店内でも手に入れることができる「水洗い珈琲豆」の美味しさの秘密を探ってきました。
奥大山の水洗い珈琲豆

鳥取県江府町にある廃校の理科室。ここにあるのが、『奥大山の水洗い珈琲豆』の焙煎所です!この焙煎所を営む遠藤さんに、水洗い珈琲豆が誕生したきっかけをお聞きしました。
水洗い珈琲豆誕生のきっかけ

焙煎所を営む遠藤さんは、もともと千葉県の出身で東京にある大手食品メーカーに勤務。漠然と、定年後に何かやりたいと考えていたそうです。そんな時にとある転機が。
自分で焙煎した珈琲を飲むことを趣味にしていた遠藤さん。たまたまインターネットで“輸入コーヒーの生豆は土埃などで汚れており、水洗いすると泥水が出てくる”という情報を目にしました。真偽を疑いつつ、実際に試してみると、本当に泥水が出てきたそう!

そして、水洗いした珈琲を飲んでみると、雑味がなくてスッキリした味わいになっているのを実感したそうです。
ちょうどこの時、鳥取県倉吉市出身の奥様が、高齢となる両親を心配し、Uターンを希望していました。それならば一緒に鳥取県に移住をして、“奥大山”の水で珈琲豆を水洗いしてみたいという思いが強くなったそうです。

奥大山の水が使用できて、焙煎機などを置ける場所を探していたところ、運命のように出会ったのが、この奥大山にある廃校の理科室でした。理科室ならではの作りが珈琲豆の水洗いにもピッタリで、広い教室には焙煎の機械なども置くことができました。

このようにして『奥大山の水洗い珈琲豆』がスタートしました。
奥大山の水洗い珈琲豆のこだわり

『奥大山の水洗い珈琲豆』は、遠藤さんひとりで、すべて手作業で丁寧に作られています。生豆を奥大山の水できれいに水洗いし、割れている豆などを丁寧に取り除いた後に焙煎していきます。

温度管理をしながらじっくり焙煎していると、珈琲ならではの香ばしい香りが広がっていくそうです。

焙煎後、最終選別を行い、欠けや割れた豆、形の悪い豆がないか確認していきます。手間暇をかけて、粒の揃った美しい珈琲豆が出来上がります。

実際に遠藤さんに珈琲を淹れていただきました。
その淹れ方のコツは、お湯は抽出しやすい温度である80~90℃のものを準備。中心から外側へ…外側から中心へ…まんべんなく偏りがないようにしっかりお湯をかけていきます。

30秒ほど珈琲を蒸らすようにして待ち、その後同じように中心から外側へ…外側から中心へを繰り返します。


雑味のない、すっきりした味に驚きました。冷めても味わいが変わらず最後までクリアな味わいです。
奥大山の水洗い珈琲の取り扱い場所

奥大山にある理科室は焙煎所のみでカフェではありませんのでご注意ください。
『奥大山の水洗い珈琲豆』は鳥取県内の道の駅や百貨店などで購入が可能です。また、公式HPからも購入できますので、遠方にお住まいの方も注文可能です。詳しくは公式HPよりご確認ください。
奥大山の水洗い珈琲豆
- 電話番号
- 0859-72-3251
- 休業日
- 日曜日・祝日・年末年始
※この記事は、2024年11月21日に日本海テレビ「na-na」で公開された記事を転載したものです。